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魂のFX用語集 〜125の重要キーワードを網羅!〜

魂のFX用語集 〜125の重要キーワードを網羅!〜

当サイト限定マネーパートナーズタイアップ

トレード技術向上のために避けて通れないのが、専門用語のマスターです。言葉を知っているからこそ、役に立つ情報源の理解が進むというもの。

もちろんすぐに全てを暗記する必要なとはありませんが、FXの情報収集をしていて分からない単語があったら、このページをチェックしてみてください。

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あ行

【1】RSI(あーるえすあい)

相場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断するためのテクニカル指標です。一定期間の値動きを基に、上昇幅と下落幅の比率を計算し、0〜100%の範囲で数値化します。一般的には、RSIが70%を超えると買われ過ぎ、30%を下回ると売られ過ぎとされ、相場の転換点を見極める際に有用です。RSIはシンプルな計算方法で初心者にも人気があり、14日間の期間設定が標準とされています。

【2】ISM製造業景況指数(あいえすえむせいぞうぎょうけいきょうしすう)

全米サプライマネジメント協会が毎月発表する経済指標で、製造業の景気を把握するために利用されます。この指数は、製造業の購買担当者を対象に行うアンケート調査に基づき、新規受注、生産、雇用などのデータを集計して算出されます。指数が50を超えると景気が拡大しているとされ、50を下回ると景気が後退していると判断されます。特に新規受注や生産は、景気動向に対する先行指標として注目され、米国の雇用統計よりも先に発表されることが多いため、重要な経済指標とされています。

【3】預り評価残高(あずかりひょうかざんだか)

口座に預け入れた資産に加え、未決済のポジションによる評価損益やスワップポイントを考慮した、実質的な資産価値を示すものです。計算式として「口座資産+評価損益+未決済スワップポイント」で算出され、投資家は現在の正確な資産状況を把握しやすくなります。

【4】ask(あすく)

FX取引において投資家が通貨を買う際の価格を指します。FX業者が提示する売値であり、bidの価格との間にスプレッドと呼ばれる差額があります。

【5】EA(いーえー)

MT4やMT5で作動する、自動売買のプログラムのこと。

【6】ECB(欧州中央銀行)(いーしーびー)

ECB(欧州中央銀行)は、ユーロ圏の中央銀行として、20か国の統一的な金融政策を担当しています。1998年に設立され、本部はドイツのフランクフルトにあります。ユーロ圏の金融政策はECBの政策理事会によって決定され、各国の中央銀行がその政策を実施します。ECBの主な役割は、ユーロ圏全体の物価の安定を図ることです。これには、政策金利の決定や市場操作が含まれます。ECBの決定や関係者のコメントは、ユーロの相場やFX市場に大きな影響を与えるため、投資家から注目されています。

【7】一目均衡表(いちもくきんこうひょう)

日本で生まれたテクニカル指標で、1936年に細田悟一氏が発表しました。この指標は、買い手と売り手の均衡が崩れると相場が大きく動くという考え方に基づいています。5本の線(基準線、転換線、2本の先行スパン、遅行スパン)から構成されます。国内外問わず多くの投資家に利用されており、時間の概念を重視した分析が特徴です。

【8】移動平均線(いどうへいきんせん)

一定期間の終値をチャート上に滑らかな線として表示するテクニカル指標です。主に相場の方向性やトレンドを把握するために使われ、初心者にも扱いやすいです。単純移動平均線(SMA)と指数平滑移動平均線(EMA)の2種類がメジャーで、SMAは過去の価格を均等に平均化し、EMAは直近の価格に比重を置きます。移動平均線を活用することで、トレンドの強さや転換点を視覚的に確認しやすくなります。期間が短いほど敏感に、長いほどゆったり動く特徴も押さえておきましょう。

【9】IFO注文(あいえふおーちゅうもん)

IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。新規注文、利益確定のための指値注文、損切りのための逆指値注文の3つを同時に発注できます。例えば、現在のレートが101円で、「100円になったら新規で買い、その後101円になったら利益確定し、99円になったら損切りする」といった場合に、この注文をセットで出しておけます。新規注文が成立すると、利益確定と損切りの決済注文が自動で発動し、どちらかが成立するともう一方はキャンセルされます。これにより、利益と損失の管理が容易になります。

【10】インターバンク市場(いんたーばんくしじょう)

銀行や大手証券会社などの金融機関が外国為替取引を行う場です。この市場は特定の場所を持たず、コンピュータシステムや電子ブローキング、電話などを通じて取引が行われます。個人や一般企業は参加できず、金融機関同士の取引が中心となります。

【11】植田和男(うえだかずお)

日本銀行の第32代総裁で、マクロ経済学と金融論の専門家です。1951年に静岡県で生まれ、東京大学を卒業後、マサチューセッツ工科大学で博士号を取得しました。その後、ブリティッシュ・コロンビア大学や大阪大学、東京大学で教鞭を執り、1998年から日銀の政策委員会審議委員を務めました。ゼロ金利政策の提唱や「時間軸効果」に関する考え方で知られ、2023年4月から日本銀行総裁に就任しています。

【12】ウェッジ(うぇっじ)

チャート上で高値と安値が次第に収束していく「くさび形」のパターンを指します。市場の動きが鈍化し、買い手と売り手が拮抗している際に発生しやすく、その後のブレイクアウトで大きな値動きが期待できます。

【13】ATR(えーてぃーあーる)

相場のボラティリティを示すテクニカル指標です。これにより、特定の期間における平均的な値動きを把握でき、利益確定や損切りの目標設定に役立ちます。計算には、前日の終値、当日の高値、当日の安値を用い、それらの最大値幅(True Range)を基に指数平滑移動平均を算出します。ボラティリティが高い相場では利益幅を広く、低い相場では控えめにするトレード計画が立てられます。

【14】ADX(えーでぃーえっくす)

トレンドの強さを測るためのテクニカル指標です。価格の動きの強さを数値化し、0から100までの範囲で表しますが、トレンドの方向性自体は示しません。通常、20を超えるとトレンドが強いとされます。ADXは、14日間などの一定期間の価格変動を基に計算され、特にトレンドフォロー型のトレードにおいて有用です。ADXラインと共に、+DI(上昇方向性指数)および-DI(下降方向性指数)の2つのラインも表示され、市場の買い手と売り手の強さを示します。

【15】FRB(米国連邦準備制度理事会)(えふあーるびー)

FRB(Federal Reserve Board)は、米国の中央銀行制度である連邦準備制度の最高意思決定機関です。7名の理事(議長1名、副議長1名を含む)で構成され、米国の金融政策を決定します。FRBの下には12の地区連邦準備銀行があり、実際の中央銀行業務を担当しています。FRBが開催するFOMC(連邦公開市場委員会)が金融政策やFFレートの目標を設定します。

【16】FFレート(えふえふれーと)

FFレートは、米国の連邦準備制度(FRS、あるいはFed)が設定する短期金利で、銀行が連邦準備銀行に預ける無利息準備金が不足する際に、他の銀行から資金を無担保で借りるときの金利です。フェデラル・ファンド市場で取引され、日本のコール市場に相当します。FRBはこの金利を操作して経済の安定を図ります。

【17】FOMC(連邦公開市場委員会)(えふおーえむしー)

FOMC(連邦公開市場委員会)は、米国の金融政策を決定する会合です。年に8回開催され、FRBの理事と地区連邦準備銀行の総裁で構成されています。主に政策金利(FF金利)の方針を決定し、その結果は市場に大きな影響を与えることがあります。FOMCの声明は会合終了後に公表され、議事要旨は3週間後に発表されます。

【18】MT4(えむてぃーふぉー)

ロシアのメタ・クォーツ社が開発したFXの総合取引プラットフォーム、MetaTrader4の略。チャート分析、自動売買のバックテストと実運用などを行えます。後継ソフトのMT5もリリースされています。

【19】エリオット波動(えりおっとはどう)

ラルフ・ネルソン・エリオット氏が提唱した相場の値動きに関する理論です。この理論は、相場が5つの上昇波(推進波)と3つの下降波(修正波)から成る周期的なパターンを繰り返すとするものです。推進波は相場の主な方向に沿った動きであり、修正波はその逆方向への調整を示します。各波動はフラクタル構造を持ち、波の中にさらに小さな波が存在します。フィボナッチ比率を利用することで、波動の転換点を予測することも可能です。

【20】オシレーター(おしれーたー)

相場の過熱感(買われ過ぎ・売られ過ぎ)を示すテクニカル指標です。主に逆張り手法に使用され、レンジ相場で力を発揮します。代表的なオシレーター系指標にはRSI、ストキャスティクス、RCIなどがあります。相場が買われ過ぎの場合は売り、売られ過ぎの場合は買いのサインとなり、トレンドの転換点を予測できます。強いトレンドが発生しているときには、ダマシに注意が必要です。

か行

【21】カップウィズハンドル(かっぷうぃずはんどる)

米国の投資家ウィリアム・J・オニールが提唱した、取っ手のついたカップのような形状のチャートパターンです。価格が上昇後に下落し、アーチ状にカーブを描いてから再上昇し、いったん反転して取っ手部分を形成する特徴があります。取っ手部分の先端が買いのエントリーポイントとなり、トレンド初動に乗ることで大きな利益を期待できます。

【22】貨幣供給量(マネーサプライ)(かへいきょうきゅうりょう)

市場に流通する現金や預金などの通貨の量を指します。日本の場合は日本銀行が毎月発表し、景気の先行指標として利用されます。マネーサプライが増加すると、企業や個人の資金需要が高まり、経済活動が活発になる傾向があります。景気が良いときには通貨量が増え、不景気のときには減少します。

【23】為替介入(かわせかいにゅう)

為替介入は、正式には「外国為替平衡操作」と呼ばれ、通貨当局が外国為替市場で通貨の売買を行い、為替相場の安定を図る手法です。目的は、為替相場の急激な変動を抑え、安定させることです。日本では財務大臣の指示で日本銀行が介入を実施し、資金は「外国為替資金特別会計」から捻出されます。介入は単独で行う場合と、他国と協調して行う場合があります。

【24】為替ヘッジ(かわせへっじ)

為替変動による外貨資産の価値変動を回避する手段です。外貨建て商品を保有する際、為替変動で利益が減少するリスクがあります。例えば、米国株を購入し、その後の円安で株価が上昇した場合、為替ヘッジを行うことで為替リスクを軽減しますが、利益も減少する可能性があります。

【25】ギャップ(ぎゃっぷ)

ローソク足の終値と始値が大きく離れて始まることで、チャート上に隙間ができる状態を指し、窓とも呼ばれます。FXの場合は週明け月曜日の始値が、前週末の終値に対してギャップを作ることがあります。

【26】強制ロスカット(きょうせいろすかっと)

証拠金維持率が一定の水準を下回った場合に、ポジションを自動的に決済する仕組みです。これにより、急激な相場変動による損失拡大を防ぎ、投資家の資産を守る安全装置として機能します。

【27】許容スリッページ(きょようすりっぺーじ)

成行注文の際に、スリッページをどの程度許容するかを設定する機能で、注文レートと実際の約定レートの差を指します。許容スリッページを設定することで、指定した範囲を超えるレートでの約定を防ぎます。

【28】金融政策(きんゆうせいさく)

中央銀行が経済の安定や物価の管理を目的に実施する政策です。主に政策金利の調整や資産購入を通じて通貨供給量をコントロールし、経済の成長を促進したり、過熱を抑えたりします。利上げや利下げの決定は、経済情勢に応じて行われ、FX市場に大きな影響を及ぼします。

【29】景気先行指数(けいきせんこうしすう)

景気先行指数は、米国の経済動向を予測するための重要な指標です。コンファレンスボードが発表するこの指数は、週平均労働時間や消費財受注、株価など10項目のデータを基に算出されます。これらの指標は景気の変動を先取りするため、トレーダーにとって重要な分析材料となります。指数の中で、実質マネーサプライや労働時間のウェイトが大きく、景気の転換点を見極める手助けになります。

【30】経常収支(けいじょうしゅうし)

一定期間内における一国の海外との取引結果を示し、貿易収支、サービス収支、所得収支、経常移転収支が含まれます。経常収支が黒字であれば、収入が支出を上回る状態を意味し、赤字であれば逆の状態です。

【31】原油価格(げんゆかかく)

代表的な指標にはブレント原油、WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)、ドバイ原油があります。原油価格の変動は投資対象として注目されており、CFDやオプション取引を通じて価格の上下に賭けることができます。原油価格は需要と供給のバランスやOPECの政策によって大きく変わるため、投資家はこれらの要素を考慮して取引を行います。

【32】鉱工業生産指数(こうこうぎょうせいさんしすう)

鉱業と製造業の生産活動を示す指標です。これは、コンピュータや自動車などの工業製品の生産量を数値化し、経済の実態や景気動向を把握するために用います。

【33】小売売上高(こうりうりあげだか)

百貨店やスーパーマーケットなどの小売業者の売上を集計した指標です。個人消費の動向を示す重要なデータで、経済全体の健全性を把握するために使われます。米国では、売上高の中で自動車の販売が大きな比重を占めるため、自動車を除いたコア小売売上高も重要視されています。個人消費が増えれば企業活動が活発化し、経済全体にプラスの影響を与えることが期待されます。

【34】ゴールデンクロス(ごーるでんくろす)

短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜ける現象です。これが発生すると、相場が上昇傾向に転じる可能性が高いとされ、買いサインとして利用されます。移動平均線だけでなく、MACDやストキャスティクスなどの指標でも同様に使われ、強い買いのポイントとして認識されます。しかし、ゴールデンクロスだけで確実に上昇するとは限らないため、他の要素と組み合わせて総合的に判断することが重要です。

【35】個人消費支出(PCE)(こじんしょうひししゅつ)

米国の家計が消費した財やサービスの総額を示す経済指標です。米商務省が毎月発表し、GDPの約7割を占めるため、GDPの先行指標とされています。PCEには物価変動を考慮した「PCEデフレーター」があり、インフレの指標としてFRBが重視しています。食品やエネルギーの影響を除いた「コアPCEデフレーター」も注目され、特に金融政策の決定に影響を与えます。

【36】雇用統計(こようとうけい)

各国の雇用状況を調査したもので、特に米国の雇用統計はFX市場や世界経済に大きな影響を与えます。米国の雇用統計は、米労働省労働統計局が毎月第一金曜日(例外あり)に発表し、失業率や非農業部門雇用者数、平均時給などが含まれます。これらのデータは、米国の経済状況を反映し、為替相場の動向に大きく関与します。

さ行

【37】財政政策(ざいせいせいさく)

政府が景気対策を通じて経済に影響を与える手法です。公共事業の拡大や縮小、増税や減税を用いて需要を調整します。中央銀行の金融政策と並ぶ経済政策の柱で、GDPの増進や景気の安定に寄与します。財政政策には、意図的な「フィスカル・ポリシー」と、景気を自動的に安定させる「ビルトイン・スタビライザー」が含まれ、国ごとにその効果は異なります。

【38】裁量取引(裁量トレード)(さいりょうとりひき)

トレーダーが自らの判断で売買を行う方法です。テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を活用し、市場の動向を見極めながら手動で注文します。この手法は柔軟性が高く、市場の変動に迅速に対応できますが、心理や感情に左右されやすい点がデメリットです。また相場に拘束される時間も長いです。

【39】サポートライン(さぽーとらいん)

価格の下落が止まりやすい「床」として機能するラインです。下値支持線とも呼ばれ、トレーダーが買い注文を出す目安となります。価格がサポートラインに達すると、買い手が増え、価格の下落が止まり、上昇に転じることが多いです。反対に、サポートラインを下回ると、さらなる下落が予想されます。サポートラインは複数の安値を結んで引かれ、その信頼性は反発回数に比例します。

【40】CCI(しーしーあい)

売られ過ぎや買われ過ぎを示すオシレーター系のテクニカル指標です。現在の価格が過去の値動きに対してどれほど乖離しているかを指数化し、100を超えると買われ過ぎ、-100を下回ると売られ過ぎと判断されます。平均偏差を基に計算されるため、ボラティリティの影響を受けやすいのが特徴です。パラメータは通常14を用います。

【41】GDP(国内総生産)(じーでぃーぴー)

一国の経済活動を測る重要な指標で、一定期間内に国内で生産された財やサービスの付加価値の総額を示します。サイモン・クズネッツが1934年に開発し、現在は世界各国で広く利用されています。算出方法には消費、投資、政府支出、純輸出を合計する「支出アプローチ」が一般的です。日本では内閣府が推計を行い、米国では商務省経済分析局が四半期ごとに速報値、改定値、確報値を発表します。GDPの成長率は経済成長率を表し、国の経済力を示す重要な目安となります。

【42】ジェローム・パウエル(じぇろーむ・ぱうえる)

連邦準備制度理事会(FRB)の議長です。弁護士としてキャリアをスタートし、投資銀行の共同経営者や財務省の高官を歴任しました。2012年にFRBの理事に就任し、2018年には議長に任命されました。経済学の学位は持っていませんが、実務経験を基に景気調整のための政策金利の調整や量的緩和に対応しています。

【43】シカゴ購買部協会景気指数(しかごこうばいぶきょうかいけいきしすう)

シカゴ購買部協会景気指数(Chicago Purchasing Managers’ Index、CPMI)は、シカゴ地区の製造業における景況感を示す経済指標で、毎月の最終営業日に発表されます。この指数は、シカゴ地区の購買担当者を対象にしたアンケート調査を基に算出されます。

【44】システムトレード(シストレ・自動売買)(しすてむとれーど)

システムトレードは、あらかじめ設定した取引ルールに基づき機械的に売買を行う手法です。これにより、トレーダーは24時間市場を監視する必要がなくなります。システムトレードは、FXを含む多くの市場で利用され、心理的な影響を受けずに取引が行えるため、一定の利点があります。しかし、相場の急変時には対応しきれないリスクがあるため、注意が必要です。プロフィットファクターやドローダウンなどを指標に、自分に合ったプログラムを選ぶことが重要です。

【45】失業率(しつぎょうりつ)

働く意志のある人のうち、現在仕事に就いていない人の割合を示す指標です。労働力人口に占める失業者の比率で、失業者を労働力人口で割り、100をかけて算出します。失業率の変動は、個人消費や景気動向に大きな影響を与えるため、経済指標として重要です。特に米国では、失業率の変化がマーケットの動きに直結し、雇用統計と共に注目されます。

【46】住宅着工件数(じゅうたくちゃっこうけんすう)

特定の月に開始された新築住宅の数を示す指標です。米国では、一戸建てと集合住宅に分けて、地域別に発表されます。このデータは、住宅投資の動向や経済全体の健康状態を把握するために重要です。新築住宅の建設は、家具や家電の購入を伴うため、個人消費にも大きな影響を与えます。季節や天候の影響を受けるため、長期的なトレンドを把握することも大事です。

【47】住宅ローン申請指数(じゅうたくろーんしんせいしすう)

米国での住宅ローン申請件数を指数化したもので、米抵当銀行協会(MBA)が毎週水曜日に発表します。1990年3月16日を基準値100としており、固定金利・変動金利・新規購入・借り換えなどの申請が含まれます。

【48】証拠金(しょうこきん)

取引を行うために必要な担保資金です。この証拠金取引の仕組みにより、国内FXでは最大25倍のレバレッジをかけられるため、実際の取引総額より少ない資金で大きな取引が可能となります。

【49】証拠金維持率(しょうこきんいじりつ)

必要な証拠金に対してどれだけ資金に余裕があるかを示す指標です。「有効証拠金÷必要証拠金×100」で計算されます。例えば、口座に10万円あり、1ドル100円で1万通貨保有する場合、証拠金維持率は250%となります。証拠金維持率が低下すると、FX会社が定める基準に達した時点でロスカットが執行され、ポジションが自動的に清算されます。

【50】消費者物価指数(CPI)(しょうひしゃぶっかしすう)

一般消費者が購入する物やサービスの価格水準を示す指標で、物価の変動を測ります。CPIはインフレやデフレの状況を把握するために重要であり、中央銀行が金利を調整する際の判断材料となります。日本では総務省が毎月発表し、食品やエネルギーなどの価格変動を反映しています。米国では労働省労働統計局(BLS)が発表し、特にコアCPIはFX市場にも大きな影響を与えます。CPIはインフレターゲットの指標としても注目されています。

【51】ショート(しょーと)

売りポジションを保有することを指し、先に売りで入り、価格が下がったあとに買い戻すことで完結する取引です。価格の下落時に利益を得られ、上昇時には損失が発生します。

【52】新築住宅販売件数(しんちくじゅうたくはんばいけんすう)

米国の新築住宅販売件数は、月ごとに販売契約が成立した新築住宅の件数を示し、商務省が毎月下旬に発表します。この指標は、住宅市場の健康状態や景気の先行指標として注目されます。新築住宅が増えると、建材や家具など関連産業にも良い影響を与え、経済全体の成長に寄与します。新築住宅の販売は、家計の消費動向や住宅ローン金利の変動に敏感で、景気の変動を予測するための重要な指標とされています。発表は毎月24日から月末に行われ、季節調整後の年率換算件数で示されます。

【53】スイングトレード(すいんぐとれーど)

ポジションを数日から数週間保有し、大きな値幅を狙う取引スタイルです。月足や週足などの長期チャートを分析し、順張りで取引を行うのが一般的です。スキャルピングやデイトレードと比べ、取引機会は少ないものの、長期的なトレンドを見ながらゆったりとした取引が可能です。しかし、一度の取引で大きな利益を狙うため、リスクも相対的に高くなることがあります。

【54】スキャルピング(すきゃるぴんぐ)

数秒から数分単位で売買を繰り返し、小さな利益を積み重ねていく取引スタイルです。1日に数十回から数百回のトレードを行うことがあります。取引回数が多いため、瞬時にチャートを分析し、売買のタイミングを見極める能力が必要です。スキャルピングは資金効率が良く、短期間での利益を狙うことができますが、常に相場を監視し続ける必要があるため、高い集中力と迅速な判断力が求められます。また支払う取引コストも多くなります。

【55】ストキャスティクス(すときゃすてぃくす)

一定期間の高値と安値を比較して、売られ過ぎや買われ過ぎを判断するオシレーター系のテクニカル指標です。ファーストストキャスティクスとスローストキャスティクスの2種類があります。

【56】スパイクハイ(すぱいくはい)

上昇相場の終盤に現れる、高値更新後に押し戻されたローソク足のことです。長い上ヒゲと短い実体が特徴で、相場転換の兆しとして注目されます。この形状は、強い抵抗ゾーンの存在を示し、上昇トレンドの終了と下落トレンドの開始を示唆します。スパイクハイが発生する際は、特にレジスタンスラインなど他の指標と併せて分析することで、トレードの精度を高めることが重要です。

【57】スパイクロー(すぱいくろー)

下降相場の終盤に現れる、安値更新後に大引けで押し戻されたローソク足です。長い下ヒゲと短い実体が特徴で、相場転換の兆しとして注目されます。この形状は、強い支持ゾーンの存在を示し、下降トレンドの終了と上昇トレンドの開始を示唆します。スパイクローが発生する際は、特にサポートラインなど他の指標と併せて分析することで、トレードの精度を高めることが重要です。

【58】スプレッド(すぷれっど)

通貨ペアの買値(ask)と売値(bid)の差を指します。買値が高く、売値が低いことで、この差額がスプレッドとなります。スプレッドは取引のコストであり、狭いほど低コストで有利です。

【59】スリッページ(すりっぺーじ)

注文時に表示されたレートと実際に約定したレートの間に生じる差を指します。為替相場の変動により、注文レートより不利なレートで約定されることもありますが、逆に有利なレートで約定されることもあります。このズレを防ぐために、「許容スリッページ」を設定することができます。

【60】スワップポイント(すわっぷぽいんと)

通貨ペアの金利差から生じる利益またはコストです。例えば、金利が低い日本円を売って金利が高い南アフリカランドを買う場合、金利差に応じたスワップポイントを毎日受け取れます。逆に、金利が高い通貨を売るとスワップポイントを支払うことになります。スワップポイントは日をまたいでポジションを保有することで発生し、また変動する可能性がある上に、FX会社や通貨ペアによっても異なるため、取引前に確認することが重要です。

【61】政策金利(せいさくきんり)

政策金利は、各国の中央銀行が設定する基準金利で、金融機関が中央銀行から資金を借りる際の金利を指します。日本では無担保コール翌日物金利、米国ではフェデラル・ファンド金利(FFレート)がこれに当たります。中央銀行は、景気や物価の動向に応じてこの金利を調整し、市場に影響を与えます。FX市場では政策金利の変更に敏感で、特に発表時には為替レートが大きく変動することがあります。

【62】生産者物価指数(PPI)(せいさんしゃぶっかしすう)

生産者が販売する商品の価格変動を示す経済指標です。米国では労働省労働統計局が毎月発表し、約1万品目の価格を調査しています。PPIは、原材料、中間財、完成財に分類され、特に完成財の数値が注目されます。食品やエネルギーを除いたコア部分も発表され、基礎的なインフレを把握するために利用されます。CPIよりも早く発表されるため、先行指標としての役割も果たします。インフレ率や金利予想の材料となるため、FX市場でも重要な指標とされています。

【63】PMI(ぴーえむあい)

PMI(Purchasing Manager’s Index)は、企業の購買担当者の景況感を示す経済指標です。製造業やサービス業の購買担当者に、生産や新規受注、雇用などをアンケート調査し、その結果を基に指数化します。50を基準にして景気拡大か景気減速かを示し、景気の先行指標とされています。世界中で発表され、特に製造業PMIが注目されることが多いです。

【64】損切り(そんぎり)

予測と反対に動いた際に、損失を承知でポジションを決済し、損失を一定範囲に抑える行為です。相場が反転する可能性に期待して損切りをためらうと、損失が拡大するリスクがあります。

た行

【65】耐久財受注(たいきゅうざいじゅちゅう)

耐久年数が3年以上の消費財(自動車や家具など)の新規受注額を示す指標です。米国商務省が毎月下旬に発表し、設備投資の先行指標として注目されています。耐久財は高額であるため、月ごとの変動が大きく、特に航空機などの輸送関連を除いたデータが重要視されます。受注額が予想を上回ると、経済成長への期待が高まり、ドル高や債券価格の下落を引き起こすことがあります。

【66】ダイバージェンス(だいばーじぇんす)

オシレーター系のテクニカル指標と実際の価格が逆方向に動く現象です。通常、価格とオシレーターは同じ方向に動きますが、ダイバージェンスが発生するとトレンド転換の兆候となります。例えば、ローソク足が高値を更新する一方で、RSIが低下する場合は弱気のダイバージェンスで、価格の下落が予測されます。逆に、ローソク足が下がる中でオシレーターが上昇する場合は、強気のダイバージェンスで上昇転換が示唆されます。

【67】ダウ理論(だうりろん)

トレンドを分析する際に有用なマーケット理論です。最も重要な考え方は「トレンドは明確な転換サインが出るまでは継続する」です。上昇トレンドは連続して高値と安値が切り上がる状態、下降トレンドは連続して高値と安値が切り下がる状態です。ダウ理論は、価格が全ての情報を織り込む、トレンドは長期・中期・短期の3種類あるなど、6つの基本原則から成り立ち、多くのトレーダーに支持されています。

【68】ダブルトップ(だぶるとっぷ)

上昇トレンドの終わりに現れやすいM字型のチャートパターンで、相場の天井を示唆します。まず高値をつけたあと、いったん下落して再度高値付近まで反発しますが、前回高値を超えられず再び下落します。この際、前回の安値(ネックライン)を割り込むとダブルトップが完成し、下降トレンドへの転換を示唆します。

【69】ダブルボトム(だぶるぼとむ)

下降トレンドの終わりに現れやすいW字型のチャートパターンで、相場の底を示唆します。まず安値をつけたあと、いったん上昇して再度安値付近まで反落しますが、前回安値を超えられず再び上昇します。この際、前回の高値(ネックライン)を超えるとダブルボトムが完成し、上昇トレンドへの転換を示唆します。

【70】チャートパターン(ちゃーとぱたーん)

チャート上に現れる特徴的な形のことで、トレンドの転換や継続、終了を予測することが可能です。特殊な計算を用いず、サポートラインやレジスタンスラインを引いてパターンを認識します。代表的なパターンには、上昇トレンドが終わるダブルトップや下降トレンドが終わるダブルボトムがあります。

【71】チャネルライン(ちゃねるらいん)

ローソク足を挟んでトレンドラインと平行に引くラインで、トレンドラインと共に相場の流れを把握するために使います。また、利益確定の目印としてよく利用されます。

【72】中古住宅販売件数(ちゅうこじゅうたくはんばいけんすう)

米国での中古住宅販売件数は、所有権移転が完了した住宅の月間販売数を示す指標で、全米不動産協会が毎月発表します。このデータは、コンドミニアムや共同住宅も含むため、市場の大きさや個人消費の動向を反映し、景気の先行指標として重視されます。新築住宅販売とは1~2か月の時差があるものの、中古住宅市場の規模は新築の約8倍とされ、住宅購入に伴う家具や家電の需要とも関連しています。価格の動向や販売件数は、資産価格や個人消費に影響を与えるため、経済全体の動向を把握するのに重要です。

【73】DMI(でぃーえむあい)

トレンドの有無や強さを判断するテクニカル指標で、J.W.ワイルダー氏によって考案されました。DMIは「+DI」「-DI」「ADX」の3本のラインから成り、+DIは上昇力、-DIは下降力、ADXはトレンドの強さを示します。+DIと-DIがクロスするポイントはトレンドの転換点を示唆し、ADXが20から30を超えると強いトレンドが発生していると判断されます。

【74】デイトレード(でいとれーど)

当日中に売買を完了する短期トレードのスタイルです。取引はほぼ数時間以内に行われ、1回の取引で30~100pipsの利益を目指します。スキャルピングと同様にスプレッドが重要で、就寝前には全てのポジションを決済してリスクを軽減します。日をまたがないため、スワップポイントが発生しない特徴もあります。

【75】テクニカル分析(てくにかるぶんせき)

テクニカル分析は、過去の値動きをグラフ化したチャートを使って相場を分析・予測する手法です。過去から現在に至る、値動きの傾向を把握することができます。チャートを分析するインジケーターは、トレンドを判断する「トレンド系」と、相場の過熱感を判断する「オシレーター系」に大別されます。

【76】デッドクロス(でっどくろす)

デッドクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜けることを指し、売りサインとされています。ただし、必ずしも下落するとは限らないため、その他の要素と組み合わせて判断することが重要です。

【77】ドナルド・トランプ(どなるど・とらんぷ)

1946年生まれの米国の実業家および政治家で、第45代アメリカ合衆国大統領を務めました。ニューヨーク州クイーンズで生まれ、ペンシルベニア大学で経済学を学んだ後、家族の不動産業を引き継ぎ「トランプ・オーガニゼーション」を設立。高級ホテルの改修やカジノ経営で成功を収めました。また、リアリティ番組「アプレンティス」での司会で広く知られるようになり、2016年の大統領選で勝利し、在任中は米国第一のスローガンで政権を運営。再選を目指した2020年の選挙では敗北しましたが、共和党内では高い支持を維持しています。

【78】トライアングル(とらいあんぐる)

価格が上下しながらも次第に幅が狭くなり、三角形の形状を形成する保ち合いの一種です。3つの主要なパターンが存在します。

・アセンディングトライアングル
上昇トレンドで見られ、レジスタンスラインは水平で、サポートラインが上昇します。強気のサインとして機能し、レジスタンスラインを突破すると価格が上昇しやすくなります。

・ディセンディングトライアングル
下降トレンドで見られ、サポートラインは水平で、レジスタンスラインが下降します。弱気のサインとして機能し、サポートラインを突破すると価格が下落しやすくなります。

・シンメトリカルトライアングル
中立のパターンで、収束する2本のトレンドラインで形成されます。既存のトレンドに従ってブレイクアウトが起こると考えられます。

【79】トレール注文(トレール注文)

相場の値動きに応じて逆指値注文を自動的に調整する注文方法です。価格が有利に動くと、逆指値価格も追随して調整され、利益拡大の機会を追いながら損失を限定できます。例えば、1ドル100円で新規買い注文を出し、トレール幅1円の逆指値注文を設定すると、相場が101円に上昇すれば逆指値も100円に引き上げられます。下降時には逆指値価格はそのままなので、損失を抑えつつ利益を伸ばせます。

【80】トレンド(とれんど)

相場の方向性を示す言葉で、価格が継続的に上昇または下降する状態を指します。また相場は上昇トレンド、下降トレンド、そして横ばいのレンジ相場(トレンドなし)に分類されます。

【81】トレンドフォロー(とれんどふぉろー)

相場の流れに乗って売買する手法で「順張り」とも呼ばれます。上昇トレンドでは買い、下降トレンドでは売りを行い、トレンドに従うことで利益を狙います。

【82】トレンドライン(とれんどらいん)

相場の方向性を示す線で、チャート上に引かれることでトレンドを分析できます。上昇トレンド時には安値と安値を、下降トレンド時には高値と高値を結びます。トレンドラインに平行して引かれるのがチャネルラインです。

【83】ドローダウン(どろーだうん)

資産の落ち込みのことです。最も資産が減った谷の深さのことを、最大ドローダウンと呼びます。

な行

【84】成行注文(なりゆきちゅうもん)

成行注文は、レートを指定せずに現在提示されている価格で即時に発注する売買方法です。注文がすぐに約定するため、相場をリアルタイムで見ながら取引する際に利用されます。しかし、発注から約定までの間に価格が変動し、スリッページが発生する可能性がある点に注意が必要です。

【85】ナンピン(なんぴん)

ナンピン(難平)は、ポジション保有後に相場が予測と逆に動いた際、追加でポジションを持ち、平均取得単価を有利にするために行われます。相場が予想通りに戻れば含み損を早く解消でき、多くの利益を得ることが可能です。しかし、予測が外れると損失が大きくなるため、リスクが高い点に注意が必要です。

【86】日銀(にちぎん)

日本銀行(通称:日銀)は、日本の中央銀行であり、金融政策を通じて物価の安定を図り、通貨を発行しています。日銀は「銀行の銀行」として市中銀行に資金を貸し出し、また「政府の銀行」として政府資金の管理も行います。政策委員会は定期的に金融政策決定会合を開き、金利の設定やインフレ対策の方針を決定します。

は行

【87】BOE(イングランド銀行)(びーおーいー)

BOE(イングランド銀行)は英国の中央銀行で、ポンドの発行や金融政策を担当しています。金融政策委員会(MPC)が政策金利を決定し、その発表や議事録はFX市場で注目されます。また、四半期ごとに発表されるインフレレポートと合わせて、これらの情報が公開される木曜日は「スーパーサーズデー」と呼ばれています。BOEは1694年に設立され、スウェーデン中央銀行に次いで世界で2番目に古い中央銀行です。

【88】bid(びっど)

為替取引における買値を指し、金融機関が「この価格で買いたい」と提示する値段です。投資家が売る際の価格でもあり、「買い気配値」とも呼ばれます。反対に、売値はoffer(オファー)またはask(アスク)と呼ばれます。FX取引では通常、bidとaskの2WAYプライスが同時に提示され、bidは左側の低い値段で表示されます。これにより、取引の透明性と流動性が確保されます。

【89】pip(ぴっぷ)

percentage in pointの略で、FXで使われる通貨の共通単位です。pips(ピップス)はその複数形です。例えば、ドル円やクロス円(ユーロ円、ポンド円など)の場合、1pipは0.01円(1銭)に相当します。ドル円のレートが100.00円から100.05円に上昇すると5pips上昇したことになります。また、ユーロドルやポンドドルなどの米ドルストレート通貨ペアでは、1pipは0.0001ドル(0.01セント)を表します。pipsはスプレッドの単位としても使われます。

【90】非農業部門雇用者数(ひのうぎょうぶもんこようしゃすう)

農業部門を除いた民間企業や政府機関で働く雇用者の数を示す指標です。米国労働省労働統計局が毎月発表し、前月比の増減が重要視されます。このデータは、個人消費や景気動向を把握するための重要な指標で、特に為替市場や株式市場に大きな影響を与えます。発表は米国の雇用統計として、失業率や平均時給と共に公表され、FRBの経済政策にも影響を及ぼします。

【91】pivot(ぴぼっと)

日足なら前日の高値、安値、終値から計算されるテクニカル指標で、7本のラインを使って当日のサポートラインやレジスタンスラインを分析します。これらのラインは、基準となるピボット(P)を中心に、上方にレジスタンスライン(R1、R2、R3)、下方にサポートライン(S1、S2、S3)として配置されます。

【92】ファンダメンタルズ分析(ふぁんだめんたるずぶんせき)

国の経済状況や地政学的判断を基に相場を予測する分析手法です。経済成長率や物価上昇率、財政支出、要人の発言などが対象となります。特に中長期的な相場動向を把握するのに適しています。価格変動以外は全てファンダメンタルズに属するという考え方もあります。

【93】フィボナッチ・エクステンション(ふぃぼなっちえくすてんしょん)

トレンドが継続する際の次の目標値をフィボナッチ比率を用いて算出する手法で、新たな上昇や下降のターゲットを設定します。一般的なターゲットは100%、127.2%、161.8%で、エクステンションの値幅はこれらの比率に基づき計算されます。エリオット波動の一部としても使用され、トレンドの延長を予測するための重要なツールです。ボラティリティの大きい相場で特に有効です。

【94】フィボナッチ・リトレースメント(ふぃぼなっちりとれーすめんと)

トレンド相場で一時的な押し目や戻りの水準を予測するテクニカル指標です。チャート上の高値と安値を結ぶラインを100%と0%で指定し、フィボナッチ比率(23.6%、38.2%、50.0%、61.8%)に基づいて水平線を表示します。これらのラインはサポートラインやレジスタンスラインとして機能し、反発やトレンド転換の目安となります。

【95】フィラデルフィア連銀製造業指数(ふぃらでるふぃあれんぎんせいぞうぎょうしすう)

フィラデルフィア連邦準備銀行が発表する製造業の景況感を示す指標で、毎月第3木曜日に発表されます。この指数は、フィラデルフィア地区(ペンシルべニア州、ニュージャージー州、デラウェア州)の製造業約250社を対象にした調査を基にしています。調査項目には新規受注、在庫、出荷、支払い価格、雇用などが含まれ、それぞれの項目について「増加または好転」「変わらず」「減少または悪化」のいずれかを選択します。指数の分岐点はゼロで、プラスの値は景気回復を、マイナスの値は景気後退を示します。

【96】フラッグ(ふらっぐ)

チャートに旗のような形が現れるパターンのことです。上昇トレンド中の一時的な下落で形成される「上昇フラッグ」、下降トレンド中の一時的な上昇で形成される「下降フラッグ」があります。上昇フラッグは、緩やかな下落後に上昇トレンドが再開し、下降フラッグは、緩やかな上昇後に下降トレンドが続きます。フラッグはトレンドの継続を示唆し、ブレイクアウトポイントがエントリーポイントとなります。

【97】ブレイクアウト(ぶれいくあうと)

サポートやレジスタンスポイントを抜け、一気に価格が加速する状態を指します。レンジ相場や保ち合い相場から大きなトレンド相場に移行する際によく見られ、トレードのエントリータイミングとして重要視されます。ブレイクした方向に大きく動きやすく、成功すると多くの値幅を獲得できる可能性が高まります。

【98】プロフィットファクター(ぷろふぃっとふぁくたー)

総利益を総損失で割り算した数値で、1より大きければその運用や自動売買は、総合的にプラス収支であることが確認できます。

【99】平均時給(へいきんじきゅう)

農業部門を除く主要産業での1時間当たりの平均賃金を示す指標です。このデータは、労働市場の状況や景気、インフレの動向を把握するために重要です。平均時給が上昇すると、個人消費の拡大が期待され、景気が改善する可能性があります。反対に、賃金の伸びが鈍い場合は、景気悪化やインフレの懸念が強まることがあります。

【100】ヘッドアンドショルダー 逆ヘッドアンドショルダー(へっどあんどしょるだー ぎゃくへっどあんどしょるだー)

3つの高値(山)と2つの安値(谷)で形成されるチャートパターンです。中央の高値が頭(ヘッド)、左右の高値が肩(ショルダー)に見立てられ、三尊天井とも呼ばれます。このパターンは上昇トレンドの終焉と下落トレンドの開始を示唆します。逆ヘッドアンドショルダー(ヘッドアンドショルダーズボトム)は、ヘッドアンドショルダーの逆パターンで、3つの安値を持ち、中央の安値が最も低くなります。この形は下降トレンドの終焉と上昇トレンドの開始を示唆し、逆三尊とも呼ばれます。

【101】ペナント(ぺなんと)

チャート上で発生するトレンド継続パターンで、上昇や下降トレンドの途中に現れやすいです。このパターンは、高値と安値が徐々に収束し、細長い三角形の形状を作り出すのが特徴です。ペナントが形成されると、価格は三角形の上部または下部を抜け出し、元のトレンドを再開することがあります。

【102】ポイントアンドフィギュア(P&F)(ぽいんとあんどふぃぎゅあ)

価格の変動を視覚化するために用いられ、時間の概念を排除した非時系列チャートです。価格が一定のレート以上に動いた場合のみ記録され、小さな値動きを排除した大局的な分析が可能です。上昇を“×”、下落を“○”で表現し、各列は一方向のみの動きを示します。

【103】貿易収支(ぼうえきしゅうし)

国の輸出額から輸入額を差し引いた値です。輸出が輸入を上回る場合は貿易黒字、逆に輸入が輸出を上回ると貿易赤字となります。貿易黒字が増えると外貨の需要が高まり、貿易赤字が増えるとGDPが押し下げられる傾向があります。

【104】ポジション(ぽじしょん)

新規注文が約定し、まだ決済されていない建玉(たてぎょく)を指します。買い注文による建玉はロングポジション、売り注文による建玉はショートポジションと呼ばれます。ポジションには含み損や含み益が発生し、決済時に確定損益となります。

【105】ポジショントレード(ぽじしょんとれーど)

数週間から数か月、時には年単位でポジションを保有し、大きな値幅やスワップポイントを狙う取引手法です。このスタイルでは、短期的な値動きを追うのではなく、中長期のトレンドにフォーカスします。トレードの頻度が少ないため、相場に張り付く必要がなく、忙しい人にも適しています。ファンダメンタルズ要素の影響が大きくなります。

【106】ボックス相場(ぼっくすそうば)

高値と安値が一定の範囲内を行き来する相場のことを指し、トレンドがないためレンジ相場とも呼ばれます。上限に近づいたときに売り、下限に近づいたときに買う逆張りの取引手法が有効とされています。

【107】ボラティリティ(ぼらてぃりてぃ)

価格変動の度合いを示す言葉で、変動が大きい場合は「ボラティリティが高い」、小さい場合は「ボラティリティが低い」と表現されます。ボラティリティはリスクの指標としても用いられます。

【108】ボリンジャーバンド(ぼりんじゃーばんど)

統計学に基づいて相場を分析するテクニカル指標で、相場のボラティリティを測定し、将来の価格変動範囲を予測するために使用されます。移動平均線を中心に+1σ、+2σ、−1σ、−2σなどの標準偏差(シグマ)を加えた5つの線で構成されます。あるいは、+3σと−3σを加えた7つの線で表示されることもあります。ボリンジャーバンドの特徴は、価格が±1σの範囲に収まる確率が約68%、±2σの範囲に収まる確率が約95%、±3σの範囲に収まる確率が約99%であることです。これにより、トレンドの発生や継続、転換点を見極めるのに役立ちます。

ま行

【109】MACD(まっくでぃー)

Moving Average Convergence Divergenceの略で、移動平均収束拡散手法とも呼ばれます。これは短期と中長期のEMA(指数平滑移動平均線)を用いて、買いと売りのタイミングを判断します。MACD線とシグナル線の2本で構成され、短期EMA(通常12日)から長期EMA(通常26日)を引いてMACD線を計算します。シグナル線はこのMACD線の9日間のSMA(単純移動平均線)です。またMACDとシグナル線の乖離を棒グラフで表したヒストグラムも重要で、これにより市場のトレンドを把握しやすくなります。

【110】窓(窓開け、窓埋め)(まど)

ローソク足の終値と始値に隙間が生じる現象を指し、ギャップとも呼ばれます。主に週末後の月曜の朝に見られます。窓ができたあと、価格が反転してギャップを埋める動きを「窓埋め」といいます。

【111】ミシガン大学消費者信頼感指数(みしがんだいがくしょうひしゃしんらいかんしすう)

米国の消費者マインドを示す経済指標で、ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターが発表します。300人を対象にした速報値と、500人を対象にした確定値があり、1966年を基準値100として算出されます。調査結果は、消費者の景況感や将来の見通しを反映し、経済の先行指標として利用されます。発表は毎月第2または第3金曜日に速報値、最終金曜日に確定値が公開され、数値の変動が相場に影響を与えることがあります。

【112】ミラートレード(みらーとれーど)

他の投資家の取引戦略を自動でコピーするシステムです。対象者のリアルタイムの取引をそのまま自分の取引口座に反映させるため、自分で取引のタイミングを判断する必要がありません。ミラートレードを提供するためには金融庁への登録が必要です。

や行

【113】約定(やくじょう)

売買が成立することを指し、買いたい人と売りたい人の条件が一致したときに発生します。

ら行

【114】利確(りかく)

利益が出ているポジションを決済して、その利益を確定させることを指します。利益確定や利食い、テイクプロフィット(TP)とも呼ばれ、実行することで含み益が実現益になります。

【115】リバーサルパターン(りばーさるぱたーん)

上昇または下降トレンドが終了し、逆方向に転じる可能性を示すチャートパターンです。リバーサルパターンには、V字(逆V字)、ダブルトップ(ダブルボトム)、トリプルトップ(トリプルボトム)、ヘッドアンドショルダー(逆ヘッドアンドショルダー)、ラウンドトップ(ラウンドボトム)などがあります。これらのパターンは、高値圏や安値圏で出現し、トレンドの転換を示唆します。トレンドが長く大きいほど、転換後の価格変動も大きくなる傾向があります。

【116】流動性(流動性)

市場での売買の成立しやすさを指します。流動性が高いと、取引が活発で売買の相手を見つけやすく、スプレッドが小さくなります。逆に流動性が低いと、相手を見つけにくくスプレッドが広がる傾向があります。主要通貨ペアは流動性が高く、マイナー通貨ペアは流動性が低くなることが多いです。

【117】両建て(りょうだて)

同一通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有することです。例えば、ドル円の買いポジションと売りポジションを同時に持つことで、価格が上がっても下がっても利益と損失が相殺され、評価損益が変動しません。また、長期と短期の異なる戦略を同時に運用したい場合や、税金対策として含み益を翌年に持ち越す場合にも使われます。ただし、スプレッドの二重負担やマイナススワップの発生、資金の拘束などデメリットが多く、経済的合理性に欠けます。

【118】レジスタンスライン(れじすたんすらいん)

上値抵抗線とも呼ばれ、過去の高値を結んだラインです。このラインに近づくと売り圧力が高まり、値動きが鈍くなる傾向があります。レジスタンスラインを突破すると、上昇に勢いがつく可能性があります。逆に、このラインで反転すると下落のサインとなります。

【119】レバレッジ(ればれっじ)

少ない資金で大きな取引ができる仕組みのことを指します。テコの原理とも呼ばれ、預けた証拠金に対して何倍もの取引が可能になります。例えば10万円の証拠金で25倍のレバレッジをかけると、250万円分の取引ができます。これにより、本来必要な金額よりずっと少ない金額で、ポジションを保有することができます。

【120】レンジ相場(れんじそうば)

価格が一定の変動幅内で上下する状態を指します。明確な方向性がなく、高値と安値の間で価格が推移します。ボックス相場やもみ合い相場とも呼ばれます。レンジ相場は、相場の方向性を決める材料が不足しているときや先行きが不透明なときに発生しやすく、全体の約7割を占めるとされています。一般的な取引手法として、レンジの下限で買い、上限で売る逆張り戦略が有効です。しかし、レンジを抜けると価格が大きく動くことが多いため、ストップロスを設定することが重要です。

【121】レンジブレイク(れんじぶれいく)

価格が一定の範囲内で推移していたレンジ相場から抜け出し、新たなトレンドが形成される現象を指します。市場参加者の間で売りと買いの均衡が崩れ、価格がレンジの上限(レジスタンスライン)や下限(サポートライン)を突破することで発生します。このブレイクにより、相場の方向性が明確になり、新たな買いや売りの注文が集中し、大きな値動きが生じることが多いです。

【122】ローソク足(ろーそくあし)

為替レートの始値、高値、安値、終値を視覚的に表したチャートです。日本発祥で、形が蝋燭に似ていることからこの名がつきました。1本のローソク足で、設定した時間内の価格変動が一目で分かります。上下に伸びるヒゲは高値と安値を示し、実体部分は始値と終値を示します。陽線は始値より終値が高い場合、陰線は逆に低い場合を表します。

【123】ロールオーバー(ろーるおーばー)

建玉を翌営業日に持ち越す処理です。通常、決済日は取引成立から2営業日後ですが、ロールオーバーにより決済日を毎営業日のニューヨーククローズ後に翌日に繰り延べます。これによりポジションの継続保有が可能となります。ロールオーバー時にはスワップポイントが発生し、受け取りや支払いが伴います。決済しない限り、毎日この処理が繰り返されます。

【124】ロット(ろっと)

取引量を示す通貨量の単位です。多くのFX会社では1ロット=1万通貨や1,000通貨が一般的で、ロット数を増減することで取引量やリスクを調整可能です。

【125】ロング(ろんぐ)

買いポジションを保有することを指し、それから売ることで完結する取引です。価格の上昇時に利益を得られ、下落時には損失が発生します。

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FX「外国為替」編集部
FX「外国為替」編集部。たくさんの投資家の人生が、FXのおかげでほんの少し豊かになる—。そんな未来を目指して2022年8月に『外国為替』を創刊。雑誌は全国の書店およびAmazonで発売しています。
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