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ボリンジャーバンドだけでトレンドフォローするデイトレード[あっこ]

ボリンジャーバンドだけでトレンドフォローするデイトレード[あっこ]

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あっこ氏プロフィール
あっこ氏プロフィール

トレンドフォローのデイトレーダー。心理カウンセラー。ルールが守れない、一定金額以上を稼ぐと溶かし始める、破滅的なトレードをする、エントリーを恐れる、ロットを上げられない、稼げるようになっても幸せになれない……など、トレーダーの陥りがちな繰り返される問題行動の原因は心にあるとして、改善策を発信。

本文◉yuko チャート提供:TradingView

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環境を選んだデイトレードで仕事や家事とFXを上手に両立

あっこさんにボリンジャーバンドだけを使ったFXのトレンドフォロー手法を教えていただきました。

「今回は、ボリンジャーバンドを使ったトレンドフォローのデイトレード手法を紹介します」とあっこさん。

「この手法では、環境認識から決済までボリンジャーバンドを利用します。ボリンジャーバンドは単純移動平均線とそれを上下に挟むバンドで構成されていて、ミドルラインの傾き、バンドの幅の変化、バンドと現在価格の位置関係などでさまざまな分析に利用できます。

 環境認識では、4時間足を使います。ボリンジャーバンドとローソク足の動きでトレンドが出ているかどうかを判断します。トレンドが出ている場面では、価格がボリンジャーバンドの±1σに沿って動きます。このような場面で4時間足のトレンドが伸びる方向に上位足の抵抗・支持がなく、伸びしろがあればトレードできる環境だと認識します。上位足の抵抗・支持がある場合は、4時間足がトレンド中であっても、そこで価格が反転してしまう可能性があるためトレードしません」

レンジをブレイクしたら引きつけてからエントリー

「環境認識で4時間足がトレンド中であり、伸びしろがあることが確認できたら、1時間足、15分足でレンジを作るのを待ちます。そして、レンジをブレイクした後、15分足の+1σに引きつけてエントリーします。ブレイクアウト手法なのですが、これが有効に機能しやすいよう1時間足、15分足でレンジを作るのをしっかり待つのがポイントです。

 利益確定は上位足(4時間足以上)の抵抗または4時間足の+2σを目安にします。損切りは15分足の一つ下の安値に設定します」

どういった環境を選ぶのかが重要

 この手法を使う上でのポイントや気をつける点はどこにあるのでしょうか。

「『どこでエントリーするか(エントリーポイント)』よりも、『どの環境でエントリーするか(環境分析)』の方が大事だと思ってます。トレンドに乗っていく手法なので、トレンドがはっきり出ている環境を選ぶこと。トレンド発生まで待てるかがポイントです」

 あっこさんの投資スタイルはデイトレードおよびスイングトレードで、育児との両立に支障がないトレードを実践しています。仕事や家事とトレードを上手に両立させたい人の参考になるでしょう。

伸びしろの有無を確認する方法

トレンドを確認でき、良いタイミングでエントリーができても、すぐ先に価格の動きを阻む抵抗がある場合、思ったようにトレンドに乗れない可能性があります。そのため、日足以上のチャートでボリンジャーバンドを表示し、各ラインがすぐ近くにないか確認します。また、目立つ高値や安値が邪魔をするケースもあります。

手法で使用するテクニカル指標

ボリンジャーバンド(Bollinger bands)

ボリンジャーバンド(Bollinger bands)

ボリンジャーバンドは、統計学の標準偏差の考え方を取り入れたテクニカル指標で、相場のトレンドやボラティリティを読み取るのに利用される。ミドルラインは20SMA(単純移動平均線)で、その傾きの方向と角度によって、トレンドの方向と強さを把握することができる。ミドルラインを挟むバンドは標準偏差で、平均からの乖離を示す。ミドルラインに傾きがあり、上下のバンドの幅が広がり、価格が±1σを超えて推移し続ける状態をバンドウォークと呼び、トレンド中であることを示す。逆にミドルラインに傾きがなく、上下のバンドの幅も狭くなり、価格が±1σの内側を推移している状態をスクイーズと呼び、レンジ中であることを示す。

ブレイクアウト手法(Breakout method)

ブレイクアウト手法(Breakout method)
特殊なツールやルールは使わない王道の投資手法!

ブレイクアウト手法は、価格がレジスタンスまたはサポートを抜けたら、抜けた方向に値動きが継続しやすいという性質を利用した手法だ。価格のもみ合い(レンジ相場)が続き、市場参加者のポジションが増加していたところに、意識されるラインを超えたことで損切り注文が集まることによる値動きを利用する。ただし、ブレイクしたと見せかけて、価格が戻ってきてしまうことも多いため、押しや戻りを待ってからエントリーすることでリスクを抑えるトレーダーも多い。

トレード手法の基本情報

狙う通貨ペアドル円など主要通貨ならどの通貨ペアでも
表示するチャートの時間軸(月足、週足)日足、4時間足、1時間足、15分足
使用するインジケーターボリンジャーバンド(期間20、偏差1,2)
平均的なポジション保有時間1時間〜4時間
平均的な利益確定の値幅30pips〜70pips(通貨ペアのボラティリティによる)
平均的な損切りの値幅20pips〜40pips(通貨ペアのボラティリティによる)

■勝率の目安

55〜70%

■トレードの頻度

4時間足のトレンド中は毎日エントリーできることもあるが、レンジ中はトレードなし

使用するインジケーターはボリンジャーバンドのみ。トレンドが発生しているかどうかでトレードの頻度が大きく変わる。ただし、主要通貨ペアならどれでも使える手法なので、トレンドが出ている通貨ペアを見つけるといいだろう。

環境認識|トレンドの順行状態、バンドウォークを見つけよう

環境認識チャート

●4時間足で、ボリンジャーバンドの±1σに沿っている場面を選ぶ
●4時間足のトレンド方向に日足、週足、月足の抵抗がない(伸びしろがある)ことを確認

ボリンジャーバンドの-1σに沿っているなら下降トレンド、+1σに沿っているなら上昇トレンドと判断します。このように±1σと±2σの間で、上下動しつつもトレンド方向に安定して価格推移している状態をバンドウォークと呼びます。上下の帯の間隔が狭くなり、上昇時なら、+1σを下に抜け、ミドルラインあたりまで到達する段階で、バンドウォークの終了=トレンドの終了と見なして問題ありません。下降時なら-1σ〜ミドルラインと上下が逆になります。

エントリー(新規買いの場合)|環境認識をした4時間足より短い時間足で売買チャンスを探す!

エントリー(新規買いの場合)1時間足チャート
エントリー(新規買いの場合)15分足チャート

●1時間足・15分足でレンジを作るのを待つ
●レンジをブレイクしたことを確認
●15分足の+1σに引きつけてエントリー

ポジションを取る際には、1時間足や15分足でもみ合いになるのを待ちます。レンジ相場になると、ボリンジャーバンドの帯の幅が狭まってくるので、その視点から探すと良いでしょう。狙うトレンドの方向に価格が抜けたらエントリーしますが、慌ててすぐに入らず、15分足の+1σ(買いの場合)でバウンドするタイミングを見計らいます。

決済売買(新規買い→決済売りの場合)

決済売買(新規買い→決済売りの場合)4時間足チャート
決済売買(新規買い→決済売りの場合)15分足チャート

利益確定

●上位足(4時間足以上)の抵抗または4時間足の+2σを目安に利益確定

損切り

●15分足の1つ下の安値

利益確定は、4時間足の+2σタッチ、あるいは4時間足かそれ以上の時間足で目立つ水平ライン到達を目安にします。損切りは、15分足の1つ前の安値の少し先に置きます。こちらは利食いと違って最初から価格が分かっているため、忘れないように逆指値の損切り注文を置いておきましょう。

通貨ペアをムリに固定せず一番形が良いものを狙う!

 この手法を用いた、ドル円のトレード例。4時間足のボリンジャーバンドの+1σの上を推移していてトレンドが出ていることと上位足の抵抗がないことを確認。1時間足、15分足がレンジになるのを待ってから、レンジ帯を環境認識で確認したトレンド方向(買い方向)にブレイクした後、15分足のボリンジャーバンドの+1σまで引きつけてエントリー。その後、4時間足のボリンジャーバンドの+2σに到達したため利益確定しました。

ロールリバーサルの考え方

ロールリバーサルの図

ロール(役割)がリバーサル(逆になる)ことで、トレードの世界ではサポートラインがレジスタンスラインに、あるいはレジスタンスラインがサポートラインに転換するロールリバーサルがよく知られています。今回紹介しているあっこさんの手法でも、ブレイクアウト直後にすぐエントリーせず、引きつけてから入ることで、レジサポ、あるいはサポレジの転換を狙うトレードとなります。

あっこ氏のメッセージ

実戦例:環境認識|ドル円◉月足~15分足◉2023年7月12日

4時間足チャート
日足週足月足チャート

4時間足でバンドウォーク&上位足の抵抗もなし!

4時間足を見ると、+1σに沿った値動きで、買いのタイミングを狙っていける展開になっています。次に上位足である、日足、週足、月足をチェック。現在の価格のすぐ近くに、邪魔をしそうなラインがないことが確認できました。ここまでクリアした段階で、短い時間足で売買のチャンスを探していきます。

実戦例:エントリー

1時間足チャート
15分足チャート

レンジ相場になったらブレイク→引きつけて買い

1時間足と15分足で、レンジになっていたのでブレイクのタイミングを待ってエントリーしていきます。このときは、同じ幅を保ったまま右下がりしていくフラッグの形でした。ただし、これまで解説してきたように、レンジブレイクと同時に買ってはいけません。ロールリバーサルを狙って、一度は上に抜けた15分足の+1σに戻ってくるタイミングを待ってからロングします。

実戦例:決済

4時間足チャート
15分足チャート

利益確定、損切りの基準は明確。ルール通りにポジションをクローズ

利益確定は、最初に環境認識をした4時間足のボリンジャーバンド+2σ到達まで引っ張ります。あるいは長期足の目立つ高値、安値を基準にするのもありです。このトレードでは首尾良く利食いできましたが、損切りは15分足の1つ下の安値に入っていました。ここを割り込んだら潔く撤退できるよう、あらかじめ逆指値注文を入れておきましょう。

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あっこ
トレンドフォローのデイトレーダー。心理カウンセラー。ルールが守れない、一定金額以上を稼ぐと溶かし始める、破滅的なトレードをする、エントリーを恐れる、ロットを上げられない、稼げるようになっても幸せになれない……など、トレーダーの陥りがちな繰り返される問題行動の原因は心にあるとして、改善策を発信。
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