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相場の反転の捉え方について|ベーシストFX手法研究家&物理学者Kouによる王道トレードの手引き[第4回]

相場の反転の捉え方について|ベーシストFX手法研究家&物理学者Kouによる王道トレードの手引き[第4回]

JFX株式会社

FXトレードにおいて、相場の反転ポイントを見極めることは重要ですが、反転するポイントを完璧に当てることなど誰にもできません。ただし、反転する可能性が高いところを予測して追いかけることはできます。今回は、相場の反転の捉え方について解説します。

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ダウ理論をベースに考えると分かりやすい

 チャートに水平線を引いた際、「ここで反転するだろう!」と思い込んでいませんか? 結論からいうと、反転するかどうかなんて誰にも分かりません。あくまでも反転する可能性が高いところで反転のサインを追いかけるしかないのです。

 初心者のころにやってしまいがちなのが、図①のような長期の反転を根っこから狙おうとすることです。ピンポイントで取れた場合は、短期足の損切り幅で長期足のリワードを得られるのでリスクリワードは非常に良いですが、毎回完璧に当てられますか? 実際はリスクリワードが良ければ勝率は低くても問題ありませんが、反転を細かく狙いすぎて連敗すると感情的になってしまいやすいです。

月足チャート

 ここで質問です。あなたがしているトレードは、「順張りの順張り」「順張りの逆張り」「逆張りの順張り」「逆張りの逆張り」のどれですか? ピンポイントで反転を狙っているときは下位足で見たら逆張りの逆張りでリスクが高くなるので、下位足の反転を確認してからトレードを考えていきましょう。例えば、日足や4時間足でトレンドが発生しているときの押し目・戻り目を狙うという「順張りの順張り」または「順張りの逆張り」を狙う方が勝率とリスクリワードが確保しやすくなります(図②)。

週足チャート

 反転のサインの目安として、「目線の転換」「リバーサル」「チャートパターン」「プライスアクション」などが挙げられますが、どれもダウ理論の考え方です。上昇トレンドの場合だと、押し目部分で短期的な逆トレンドの戻り高値を超えることで反転の兆しになりますし、リバーサルも一つ前のローソク足の高値を超える=短期足のダウの転換が起こっている可能性があります。これはチャートパターンやプライスアクションでも同じで、逆三尊のネックライン超えは戻り高値超えなので上目線への転換、下ヒゲのピンバーも中身を見ることで下位足では戻り高値を超えている可能性があります(前回掲載)。このように反転といってもさまざまなパターンが考えられるので、この形だから正解などと決めつけず、ダウ理論を軸に考えていただくと理解しやすいです。

 実際のチャートで見ると、日足のダウ理論では上目線、インジケーターの傾きも上(図③)→下位足に落とし込み、4時間足で一つ前のローソク足の高値を一気に超えてリバーサルが発生(図④)→1時間足でも戻り高値を上抜けている(図⑤)→その後リバーサルの安値を下抜けることなく上昇していきましたが(図⑥)、リバーサルの時点では「押し目部分での逆張り」で、4時間足では高値を切り下げて、先端の傾きもやや下で、まだ下がる可能性があるけど買っている状態になります。

 順張りの逆張りの場合、逆行する可能性はありますが、損切り幅を狭くできます。勝率を落としたくないなら、その後に逆三尊などの反転のチャートパターンやプライスアクションが現れるのを待ち、底堅いのを確認して「順張りの順張り」をする方が良いです。ただし、リワードは悪くなります。このように勝率とリスクリワードは基本的に相反するので、順張りをするのか逆張りをするのかに絞って、勝率とリスクリワードのバランスが取れているかを確認してください。

 最後にまとめると、ダウ理論を軸に考えて長期足の方向感が出てから短期足で目線の切り替わりを追いかけて、それに対する複数の根拠を見つけるように意識しましょう。次回はエントリー、利益確定のコツについて解説しますね。

ABOUT ME
Kou(ベーシストFX手法研究家&物理学者)
物理士トレーダー。トレード開始当初は期待通りの成績を挙げられなかったものの、学者にふさわしく確率論や統計学を駆使して検証と実践を繰り返した結果、2020年に10万円を7週間で1000万円以上に増やす。
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