これまで見てきた通り、リピート系自動売買で安定した運用を続けるためには、できるだけレンジ相場の状態が長く続くことがポイントです。
そのために非常に有効なのが、そもそもレンジになりやすい通貨ペアを選ぶことです。そしてレンジのなりやすさに直結するのが、地域性というわけです。
こういった地政学的なアプローチも、時に有効となるのがFXです。

【同一地域】トレンドが発生しにくくリピート系には向いている


2016年前半に底を打って上昇するも、2017年以降は狭いレンジ内を推移しています。英国は欧州圏に位置しながら、自国通貨のポンドを使用しているため、必然的に両者の関係性は深いです。

2015年から現在まで横ばいの相場が続いており、高値、安値ともに反転しやすそうな価格帯が一目瞭然です。カナダは米国と長い国境線を接しており、人、物、お金が頻繁に行き来しています。
【別地域】トレンドが発生しやすくリピート系にはあまり向かない


2021年までは、値動きが穏やかな通貨ペアの代表格と見られていましたが、日米金利差が急激に拡大した2022年から、これまでに見られなかった急激な上昇トレンドが発生しています。

2015年に頂点をつけてからブレグジット絡みで下落。ダブルボトムを形成してから2020年以降は上昇しています。この10年間だけ見ても、下降トレンドから上昇トレンドに転換しています。