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はじめてのコモディティ[マッスル武藤]

買いが買いを呼びドル弱体化を追い風に。世は大ゴールド時代へ|はじめてのコモディティ[マッスル武藤]

ゴールデンウェイ・ジャパン
世界の金ETF投資動向グラフ

 みんな、元気か! マッスル武藤だ! ゴールドは高値を付けてから不安定な動きになっているな。前回は強気な見方を示したが、その後は想定通りに1トロイオンス=4000ドル台に突入してきた。4381ドルの高値を付ける過程でゴールドを買ってきたのが、金地金・金貨・上場投資信託(ETF)を購入する投資家だ。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、第3四半期(7~9月)の投資需要(地金、金貨、ETF)は537トンに達し、勢いを増している。投資家による「相場上昇への乗り遅れを恐れる気持ち(FOMO)」の資金流入が、継続的な安全資産としての買いに加わり、世界の地金・金貨の需要を前年同期比17%増、前期比3%増に押し上げたのである。また、金ETFの投資家は222トンを買い越し、世界の金ETF保有量を2020年の過去最高水準に迫る水準にまで引き上げた。これまで高値圏で推移していた金に対して、買いを手控えていた向きが、価格高騰に乗り遅れまいと慌ててゴールドを買い始めたのである。この動きは2025年に入ってからより顕著になっており、投資家の買いが膨らむ過程で価格も押し上げられてきたといえる。この流れは10月に入っても続き、20日に4381ドルの過去最高値を付けるに至ったわけである。

 しかし、さすがにこの短期間での上昇はやりすぎだったということだろう。高値を付けた後は急落に見舞われ、5日後に一時3886ドルまで売り込まれる結果となった。しかし、その後は値を戻し、4000ドル台を回復し、値固めの期間にあるように見える。世界的にゴールドの奪い合いになっているわけだが、いまは市場参加者も少し冷静になっているように見える。いったん高値を付けた後だけに、再び上がるのかどうかを見極めているのだろう。いまはまだボラティリティも高水準で、手を出しづらい状況にあることは事実である。しかし、市場の動きが落ち着いてくれば、いずれ動き出すだろう。

 とにかく、今後はインフレが一段と強まり、通貨の価値が低下していく。そうなると我々の資産を守ってくれるのはゴールドなのである。つまり、我々は将来の答えが見えているゲームを行っているわけである。しかし、世界にはこの点を理解していない向きがまだ多い状況のようだ。そうであれば、ゴールドはますます買われていくだろう。

 コロナショックの際に、米国は経済を支えるため大量の資金供給を行ったのだが、この資金がいまだに金融市場の押し上げに寄与しているようである。無論、それはゴールドにもいえることだ。大量の資金供給で価値が著しく低下した米ドルに対して、ゴールドはまだ全く上がっていないともいえる。将来、想像もつかない水準になっていることだろう。2年後に2万ドルになっていても驚くんじゃないぞ! 自分の身は自分で守ることだ。インフレはこれからだからな! じゃあな!

※FX雑誌『外国為替』vol.17(2025年12月22日発売)より転載 最新号の目次・お知らせはこちら

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ABOUT ME
マッスル武藤
海外を拠点に活動するグローバルトレーダー。トレード歴は30年超。リーマン・ショック時に空売りで莫大な利益を上げるなど、弱気相場を得意とする。2022年は300%超の利益を叩き出すなど、突出した知識と経験を生かしたトレードが持ち味。著名投機家ジョージ・ソロス氏やジム・ロジャース氏などとのビジネス経験がある。
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