前週の為替市場は、まさに「動きたくても動けない」膠着状態となりました。米国の10年債利回りが高止まりしていることを背景に、ドル買い・円売りのファンダメンタルズは依然として強力です。しかし、ドル円相場は158円台後半から159円台前半という非常に狭いレンジでの推移に終始しました。


特筆すべきは、この1週間の値幅の狭さです。1週間の値動きとしては、ここ数年間を振り返っても最も動かないレベルの低ボラティリティとなりました。上値を重くしている最大の要因は、いうまでもなく「日本政府・日銀による為替介入への警戒感」です。市場はつねに「いつ介入が入るか」と疑心暗鬼になっており、160円の大台を前にして身動きが取れない状態となっています。結果としてこの1週間で実弾の市場介入は実施されませんでしたが、関係者による口先介入や過去の介入実績が強烈なレジスタンスとして機能しています。
乱高下を演じた日経平均、驚異的な底堅さ
極端に動かない為替市場とは対照的に、株式市場はまたも凄まじい動きを見せました。週初めの日経平均株価は下落の勢いが強く、先物市場でも一時6万円の大台を割り込む緊迫した場面がありました。急ピッチな上昇に対する警戒感や利食い売りが先行した形ですが、ここからのリカバリーが現在の日本株の本当の強さを象徴しています。

売り一巡後は強烈な押し目買いが入り、週末には一気に63000円台を回復。一時の急落が嘘のようなV字回復を演じ、市場のトレンドが依然として上向きであることを証明しました。
連動する米主要3指数と世界的な株式市場の強さ
米国株式市場の強いマインドとも完全にリンクしてるのが、この日本株の驚異的な底堅さでしょう。今週の米主要3指数(NYダウ、ナスダック、S&P500)押し目では着実に買われる展開が続きました。特にハイテク株比率の高いナスダックや、市場の総合的な熱量を示すS&P500は、マクロ経済の不透明感を跳ね返す強さを見せています。企業の堅調な業績やAI・テクノロジー分野への継続的な資金流入が、世界的な株高の盤石な土台を支えている状況です。
※関連記事の下に続きます
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原油価格と原油残の危機
さらに、現在の株式市場の強さを語る上で見落としてはならないのが、エネルギー価格の動向です。原油価格は依然として高い水準を維持しています。足元では「世界的に原油の備蓄残高が危険な水域に達している」との報道も飛び交い、サプライチェーンの逼迫や地政学的リスクへの懸念が再燃しています。通常であれば、原油高によるコストプッシュ型インフレの懸念は株式市場にとって強い下押し圧力となるはずです。
しかし、現在の株式市場はそれすらも織り込みつつ力強く前進しています。これは、多少のインフレ圧力やコスト増があっても、それを吸収して余りある企業の成長力と、市場に滞留する圧倒的な投資資金が勝っているからに他なりません。
今後の為替市場において、ドル円がこのまま静かな推移を長期間続けるとは考えにくい状況です。株式市場の驚異的なリスクオン地合いと円安トレンドが継続すると見るのが自然です。しかし、トレード戦略を構築する上で最も重要なのは徹底したリスク管理です。今後、何らかの経済指標や要人発言、あるいは株価の動きをきっかけに160円を突破しようとする動きが出た場合、当局が容認するのか、それとも断固たる措置として今まで以上に強烈な「為替介入」に出るのかで、相場の景色は一瞬にして一変するでしょう。
現在のようなボラティリティが低下しきっている局面で無理にポジションを傾ける必要はないということです。圧縮されたエネルギーが放たれる瞬間、すなわちATRが急上昇するサインを確認してからトレンドに乗る順張りの戦略が、この難しい局面を生き残る鍵となります。引き続き、市場のノイズに惑わされることなく、定量的なデータとチャートが示す事実にもとづいた冷静なトレードを心がけていきましょう。
5月最後の週となる5月25日(月)からの注目すべき材料・指標は次のとおりです。
■5月25日(月)
ゴト日
米国・英国・スイスなどが休場となる週明け
■5月27日(水)
11:00~RBNZ政策金利&声明発表
■5月28日(木)
21:30~米個人所得・支出・PCEデフレーター・新規失業保険申請件数
23:00~米新築住宅販売件数
※5月アノマリー記事もご覧ください。







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