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Iolite(アイオライト)編集長コラム[八木紀彰]

ネガティブニュースが続く暗号資産に明るい未来はあるか?|Iolite(アイオライト)編集長コラム[八木紀彰]

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Iolite(アイオライト)vol.1

 先日32歳の誕生日を迎えた。ありがたいことにお祝いのメッセージに合わせて、スターバックスのLINEギフトをいただいた。10年前になかった新しい文化や技術は思いもよらない形で私たちの生活に根付くものだ。

 2022年12月8日、米スターバックスでは、「スターバックスオデッセイ(Starbucks Odyssey)」ベータ版を米国内でローンチした。サービス内容の要点だけをまとめると、NFT化されたデジタルスタンプを集めると、限定イベントへの招待やコーヒーファームへの旅行が報酬として得られるものだ。スターバックス以外にも、ルイヴィトンでは真贋証明、コカコーラでは注文書の改ざんや人的ミスの防止に活用するなど、さまざまな取り組みが行われている。この流れは、暗号資産の技術基盤にもなっているブロックチェーンが、向こう数年の間に私たちの生活に根付いていくことを示唆しているようだ。

 しかし、暗号資産に目を向けると騒がしい出来事が絶え間なく起こっている。2023年3月10日、Silicon Valley Bank(SVB)が取り付け騒ぎを起こして倒産した。その際、ステーブルコインUSDコイン(USDC)の発行元・Circle社がSVBに準備金の一部、現金$3.3billion(約4450億円)を預金していることが発覚。SVB預金の取り扱いが不透明な中、USDCの価格は対ドルで0.88ドルと、10%あまりも価格が乖離した。この出来事は市場参加者に2022年5月のテラルナショックを思い出させたことだろう。当時のテラUSD(UST)とルナ(LUNA)、これらの暗号資産には600億ドル近くの投資がされていたともいわれている。その価値が数日のうちに水の泡となるショッキングな出来事だった。

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ビットコインは最高値更新の可能性も

 2021年末より始まった下降トレンドに拍車をかけるように連鎖的によくない出来事が起こり、2023年1月に1BTCの価格が約216万円まで下がったが、2023年は風向きが変わりつつあるかもしれない。ネガティブなニュースが立て続けに起こっている中、2023年3月22日には年初来高値の約372万円をつけた。投資に感度が高い読者様には釈迦に説法かもしれないが、2024年4月下旬ごろに訪れるとされるビットコインの半減期も追い風となる可能性もある。過去3回の半減期から史上最高値までの日数の平均は480日程度。仮に過去3回の半減期同様の動きをするとすれば、2025年8月ごろに最高値を再度更新する可能性がある。

 もちろん新たな地政学的なリスクが明るみになり、下降トレンドが継続する可能性もあるが、少なくとも最近のSECの場当たり的な対応が市場に与える影響は限定的であるということを頭の片隅にでも置いておいていただき、お役に立てればと思う。

ABOUT ME
八木紀彰
大学在学中に飲食業務に従事。その経験から、飲食店のコンサルティング事業及び、アミューズメント領域への人材派遣事業を立ち上げ、代表に就任。同時に自身のブランドを確立させる目的からSNS運用を始める。SNSの運用では、合計フォロワー数1万人を達成後に認知度の拡大を受け、自身のアパレルブランドを立ち上げる。2021年9月に株式会社J-CAMに入社。YouTubeやTwitter運用に従事した後、2022年4月より編集長に就任。2023年3月に『Iolite(アイオライト)』を創刊。
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