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【第1回】お金ってどうやって増やすのか?|Trader Miwaの『入金力こそ投資力』

【第5回】FIREって本当に良いことなのか?|Trader Miwaの『入金力こそ投資力』

ゴールデンウェイ・ジャパン

確かな結果を出した自作EAを惜しげもなく無料配布するTrader Miwaさん。不動産、労働、投資など、あらゆる手段で億超え資産を作ってきた彼に、ご自身の体験を織り交ぜつつ、「お金を作る方法」について解説していただきます。

trader miwa(とれーだーみわ)氏プロフィール
Trader Miwa(とれーだーみわ)氏プロフィール

FXトレーダー、不動産投資家、精神・心理のスペシャリスト。FX歴は約20年。2003年ごろからスワップポイント狙いのFXを始めるとともに、2009年以降に不動産投資を開始。2013年からFXのトレード手法の研究を再開し、2016年ごろに伝説のトレーダー集団「タートルズ」のトレード手法を知る。その手法を研究・改善して、現代の大衆心理に合わせた手法として確立。また、MT4でのEA化を実現。主なトレード手法はポンド円を中心とした順張りのスイングトレード。現在は5000万円ほどの資金を運用している。レバレッジは2~2.5倍程度で、年利10~15%をターゲットにした複利運用を行う。【著書】大衆心理FX―精神・心理のスペシャリストが突き詰めたFXトレードの結論

※FX雑誌『外国為替』vol.17(2025年12月22日発売)より転載 最新号の目次・お知らせはこちら

トレイダーズ証券

FIREの定義① 経済的自立とは何か

 さて、連載第5回目の今回は、いわゆる「FIRE」についてお伝えしてみようかと!

 FXとはあまり関係ないように感じられる分野ですが、投資やトレードをやっている人にとっては、知っておくほうが良い考え方です。FIREという言葉は最近ではかなり普及していますので、大抵の人は聞いたことがあるはず。英語のFinancial Independence, Retire Earlyの略で、そのまま直訳すると「経済的に自立して、早期にリタイアする」という意味です。

「Financial Independence=経済的に自立する」という前半と「Retire Early=早期にリタイアする」という後半は、直接には関係しておらず、2つの意味に分けて括られているので、まずはそれぞれを別々に捉えていきましょう。

 前半の「Financial Independence=経済的に自立する」という部分は、「仕事しているから経済的に自立してるやん!」という意味ではなくて(笑)、労働をしていなくても経済的に自立している、ということです。労働をせずに経済的に自立する方法は、考え方としては2つ。①生涯を生きていくために必要な資産(金融資産、お金など)を持っている。②生涯を生きていくための不労収入がある。このどちらかを指すのが一般的です。

 まずは①について。日本人の一般的な生涯収入は2億円程度といわれているので、もしも2億円くらいのお金や金融資産を既に持っているなら、普通の生活を送っていく上では、年間に500万円を消費するとしても、40年間は資産を取り崩せば生きていけます。もし2億円で少ないなら、3億円を取り崩していけば60年間は生きていけます(笑)。

 実際にはその2〜3億円の資金そのものを運用して増やすことも可能なので、資産が減るスピードはそんなに速くはないのですが、極端に考えても40〜60年は労働せずに生きていけるはずなので、「(労働をせずとも)経済的に自立している」という状態だといえそうです。

 次に②について。例えば、今のところお金や金融資産をほとんど持っていないとしても、毎年500万円を生み出す何らかの不労収入があるなら、労働しなくても生きていけることになります。もちろん、その安定性に問題があれば、単純に「経済的に自立している」とはいえないのですが(笑)、とりあえず理論的には満たしていると考えましょう。

 またこれも、500万円で少ないようなら1000万円でも良いです(笑)。その人の生活に合った「必要な収入」を不労収入として稼ぐことができれば、「(労働せずとも)経済的に自立している」といえますね。では実際のところ「何らかの不労収入とは、『何』なのか?」という点ですが、一般的には次のようなものが考えられます。

不労収入とは何なのか?

・株から得られる配当金
・不動産から得られる家賃や地代
・債券や預金などから得られる金利(FXのスワップ金利を含む)
・著作権などから得られる印税などの権利収入
・自分がオーナーである会社からの役員報酬(労働を殆ど必要としないもの)
・FXや物販等で、自動売買システムなどから得られる収入
・その他、何らかの権利収入

 これらの一部は、これまでの連載でも述べてきた「入金先」としても考えられるもので、株・不動産・債券・預金などは、そこにお金を入金していくことで、そこから得られる不労収入も増えていくわけです。それに比較すると著作権・役員報酬・自動売買システムなどは、「自分自身が作り上げたもの」からの収入なので単純な「入金先」とは違いますが、自分の労力・時間・資金を用いて、最終的には不労収入の仕組みを完成させたものといえます。

 ここまで「Financial Independence=経済的に自立している」について述べてきましたが、シンプルに「資産(お金など)を増やすか、不労収入の仕組みを作る」という2点のどちらか、または両方が必要なわけです。

 その本質は「労働をせずとも生活を維持していくことができる」という状態を示しているだけなので、実際に仕事や労働をするかしないかは問いません。仕事をやりたければ、勝手にやれば良いということです(笑)。

 また、「労働を伴わない、資本からの収入」という話題については、トマ・ピケティが「21世紀の資本」で論じていた「r(資本収益率)〉g(経済成長率)」の話が、いつも思い出されます(すいません、彼の本は読んでおらず、ダイジェスト等からの情報です汗)。要は、配当・利息・賃貸料などの資本から生み出される収入は、給与所得などの労働から生み出される収入より、社会の視点で見ると必ず大きくなっているということです。

 ただ、個人ごとの収入ではなくて、あくまで理論的なものではありますが、資本からの収入(ほぼ不労収入)を重視しなければいけないことはよく分かります。

FIREの定義② 早期リタイアとは何か

 ではここで、「Financial Independence, Retire Early」の後半部分、「Retire Early=早期にリタイアする」について考えていきましょう。「早期」というのがいつなのか、というのは個人差もあって正確には言えないのですが、一般的な感覚としては30代から40代くらいと思っています(賛否両論アリですが笑)。人によっては50代までを含む可能性もあるし、20代では稀ですが、私の知人で20代でリタイアしている人もいます。さりとて、60代にリタイアして「早期リタイア」とはいいにくいので、「50歳前後までにリタイアすること」かな…?

 また、「リタイア」は「退職・引退をする」という行為を指し、「リタイアメント」は「退職・引退、または退職後の期間」という名詞ですが、日本語としてはほとんど同様の用法・意味で使う場合が多いかもしれません。「セミリタイア」も聞いたことはあると思いますが、完全に退職・引退するのではなく、少しは仕事を行うことを指します。

 リタイアといっても、全く仕事や労働をしないということは少なくて、どんなリタイアでも多少の作業を伴うのが普通です。例えば、株や不動産の取引をしたり、管理をしたりすることもあります。ただし、あまりにもそういった作業が多い場合には、単純に「リタイア」というよりは、仕事の一部として考えるべきともいえます。

 そういう観点では、いわゆる裁量トレードの分野、特に株とかFXのトレードでスキャルピングやデイトレードに関していえば、パソコンに向かって取引を繰り返す作業があるので、トレードだけで生活していたとしても、「リタイアした」とはいいにくい感じはします。

 また、不動産の分野においては、管理の作業量が多い場合には「リタイアした」とはいいにくいと思います。不動産の管理を、管理会社のようなプロの業者に任せず自分で管理することを一般的に「自主管理」といいます。特に、1棟物の共同住宅を自主管理することは、入居者に対する対応、集金作業、入退去時の修繕作業の外注など、作業自体が非常に多く、これはリタイアした状態とはいえない可能性があります。

 私自身、共同住宅を中心に170世帯以上を、主に自分の会社で所有していますが、その不動産の管理については、ほぼ全てを管理会社に外注しています(当然、お金はかかります)。

FIREって本当に良いことなのか?

 さて、FIREについて簡単に述べましたが、ここで大事なポイント。それは、「FIREって、本当に大事なのか?」ということなのですよ(笑)。

 もう少し詳しくいうなら、前半の部分「Financial Independence」は誰にとっても大抵は良いこと。それを目指したり、結果としてそうであったりすることが、マイナスに働くことはあまりないでしょう。後半の「Retire Early」については、個々の価値観によってかなり変わってきます。

 「リタイアしたいのか?」という自分への問いかけへの答えは、色々だと思います。「圧倒的に仕事が嫌いで、ずっと旅をしていたい。だから早期リタイアはとても重要」という人もいれば、「仕事をしていないと、暇がありすぎるし、人生が面白くないよ」という人もいるでしょう。また、「仕事が好きすぎて、辞めるなんて考えられない」とか、「社会貢献として、この仕事は続けていきたい」なんていう考えの人もいると思います。

 例えば、トヨタ自動車の豊田会長は、最近では社長から会長になったものの、イベントには必ず顔を出して、演説とかしています。絶対に、仕事が好きに決まってる(笑)。また、最近、テレビやネットで有名になられている『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え』の著者である藤本茂さん。彼も、トレードが大好きだから、その仕事を辞める気はなく、ずっと続けてきたのでしょう。だから、結論からいえば、早期リタイアが単純に良いというわけではない(笑)。はっきり言えば、「人によって違う」ということです。当たり前ですけどね(笑)。

働くことが好きでなくてもほどほどの仕事は刺激になる

 ここで、私自身の話になりますが、私は40代前半で、一旦はほとんど完全にリタイア(というよりFIRE)した状態になりました。まあ、少しは仕事をしていたので、厳密にはセミリタイアに近いとは思います。

 不動産からの家賃収入とか、FXの自動売買からの収入、それ以外に、インターネットビジネスからの収入みたいなものとか、権利収入とか、いろいろな収入がありました。というわけで、FIREの状態になったというわけです。

 ところが、その数年後、知人の誘いで、その彼の事業における役員をやることになりました。とてもお世話になっている人からお願いされて、「短い時間で協力できるなら、やります」という流れで、役員をやることになりました。

 結果的に7年くらい、その立場で仕事をしています(今現在も)。ただし、この雑誌が出てから数か月後に、その役員を辞めることが決まっています。最終的に、仕事が多くなってしまって、当初のイメージよりも忙しい立場になってしまったからです。

 とりあえず、再び、ほとんど完全なFIREに戻ります(笑)。誤解してほしくないのですが、私自身は労働は基本的に嫌いです(汗)。暇すぎてイヤとか、仕事がやりたくてとか、そういう気持ちは全然ないです。

 ただし、自分のストレスにならない範囲の質や量であれば、少しだけ仕事をするのは、自分への良い刺激になって、悪くないと思っています。となると、週に数時間くらい働くのは良いですね(笑)。また、投資家・経営者としての作業は、全くゼロにはできないので、これも、多少の作業量があります。まあ、月に数時間くらいのレベルですが(笑)。また次回もよろしくお願いします!

FIRE編まとめ

① FIREには十分な資産か不労収入、あるいは両者が必須
② 早期リタイアが良いかどうかは仕事に対する考え方次第
③ ほどよく仕事をするのは自分にとって良い刺激にもなる

ABOUT ME
trader miwa
FXトレーダー、不動産投資家、精神・心理のスペシャリスト。FX歴は約20年。2003年ごろからスワップポイント狙いのFXを始めるとともに、2009年以降に不動産投資を開始。2013年からFXのトレード手法の研究を再開し、2016年ごろに伝説のトレーダー集団「タートルズ」のトレード手法を知る。その手法を研究・改善して、現代の大衆心理に合わせた手法として確立。また、MT4でのEA化を実現。主なトレード手法はポンド円を中心とした順張りのスイングトレード。現在は4000万円以上の資金を運用している。レバレッジは2~2.5倍程度で、年利10~15%をターゲットにした複利運用を行う。【著書】大衆心理FX―精神・心理のスペシャリストが突き詰めたFXトレードの結論
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