億を稼ぐスキャルピングトレーダーとして、業界内で一気に注目が集まっている平井聡士さんと、その門下生の皆さんにお集まりいただき、圧倒的なトレード結果をもたらす背景を探るという座談会企画。
前編では、弟子入り直後のエピソードや、他のトレードに対して実戦経験の蓄積が極めて早いスキャルピングのメリット、寝不足になりながら取り組んだ修行期間のお話など盛りだくさんでお届けします。
聞き手◉鹿内武蔵/本文◉星村侑希
平井聡士(ひらい さとし)氏のプロフィール
大学卒業後、バンド活動に打ち込み有名レーベルからのCDデビューも果たす。30代前半でプロのミュージシャンをあきらめ中古車販売へ。その後、リサイクルショップを岐阜市で経営するかたわら、FXを始める。300万円の元手から2年3か月で稼いだ利益は7000万円以上。音楽業界への恩返しとしてFXの利益を投じて、クリエイターの拠点となる「ノーダウトフィルムスタジオ」をオープン。FXトレーダーの象徴的な存在となるべく本名、顔出しで活動する。
平井さんのYouTubeをきっかけにスキャルをスタート
─まずは皆さんの自己紹介をお願いいたします。
鈴木 僕は平井さんのYouTubeを見て、この人は本当に勝ってるんじゃないかと思って、ちょっと自分もやってみようかなとFXを始めました。もちろんすぐには勝ててはいなかったですが、最初から平井さんを参考に秒スキャをやっていました。
ナオキ 広く浅く手を出してきたといいますか、YouTubeを見ていろんな方を参考にしたり、情報商材を買ってみたこともあります。スイングからデイトレまでいろいろ試して、特に良い結果が出ることもなくといった感じでした。スキャルピングは、平井さんのコンサルをお願いしてから始めました。
福元 かつてFXのスクールに入っていて、そのときは、日足と4時間足を見て15分足で売買するというデイトレをしていました。成績は散々で、マイナス300万円くらいでした。そこはもう諦めて、平井さんのYouTubeをきっかけにコンサルをお願いしました。スキャルピングという言葉は知っていたけど、平井さんに会って初めて実践しました。
橋本 僕も福元さんと同じでデイトレをしていて、50万円くらいは負けていたと思います。スキャルピングを始めたきっかけはまさに平井さんで、教わるうちにスキャルピングしかやらなくなったという感じです。
ユリ 平井さんを知ったきっかけは、ママ友です。先にFXをやっていたママ友に、「FXをやりたいんだけど、どうしたらいい?」 と聞いたら、勧めてもらったのが平井さんのYouTubeでした。そこから勉強はしていたんですがいったん休止し、3年後の今年、縁あって平井さんのところに弟子入りし、同じ事務所でトレードさせてもらっています。
平井 橋本さんと福元くんは、まさに僕と同じ情報商材に捕まって同じ手法をやっていて。僕も勝てるようになるまでいろんなものに手を出したんですけど、2人から連絡をもらったときに、同じ傷を負った人たちか…と笑いましたね。
─多くの方がYouTubeをきっかけに平井さんを知ったとのことですが、他にも多くのFX動画がある中、平井さんはどの辺りが他の人とは違うと思いましたか?
ナオキ 僕は元々バンドをやっていて、平井さんとは同じインディーズレーベルに所属していたので面識がありました。なので、YouTubeの動画を一本目から見ていました。この人は嘘をついていない、本当に勝っている人だろうなと最初から思っていました。
橋本 僕は平井さん以外に情報発信されているYouTubeやSNSは見たことがなくて、例の商材屋の情報も胡散臭さはあるなと思っていました。でもFX業界で勝ってて情報発信している人ってそういうものなんだろうなと、特に興味をもって見ていたわけでもないですね。でも平井さんを見たときに、話に興味があって聞きたいと思えました。
鈴木 他の方の動画は僕もあまり見たことがないですが、印象として簡単に勝てる風にいっているところが多い中、平井さんのYouTubeを見ていると、本当に大変なんだなというのが伝わってきました。トレードだけでなく、物事に取り組む姿勢の哲学とかそういう部分が泥臭くて、そういうのもあってこの人は勝ってるんじゃないかなと思いました。
─平井さんから見た皆さんの印象はどうだったんでしょうか。
平井 「弟子にしてください」という問い合わせは今でも多いんですが、実際に弟子に取ったのは全体の25%もいないんです。決して頭の良い人だけを弟子に取ったわけではなく、人間的に、性格的にこの人を好きになれるかなという基準で人を選んでいたと思います。
僕は多くの人にFXを教えてきたから、どういう人が向いているか、他の人よりデータをたくさん持っていると思います。今日集まったメンバーだけでなく、全体的に見て、まず絶対的に謙虚なこと。それと、めちゃくちゃ頭が良いか、全然自分に自信がないくらい頭が悪いか、どちらかに振り切っていた方がいいなと思いますね。中途半端にエリートだと変なプライドがあって、なかなか勝てないなというのが印象です。
今日集まったメンバーの印象は、鈴木さんは知能指数が高くて、めちゃくちゃ頭が良い人ですね。普通に勉強ができるという意味でも、頭の回転という意味でも、初めて会ったときから頭が良いのがすぐに分かったので、きっとFXでは勝つだろうなと思いました。鈴木さんには「悪い癖がなくなれば、間違いなく勝てるようになるから」と最初からいっていました。
ナオキはバンドをやっていたころに、そんなに仲が良かったわけではないですが、人柄がめちゃくちゃ良いのは僕だけでなくバンド界でも有名でした。共通の大事な友達からも「ナオキがFXをやりたいといっているから、聡士、頼むね」といわれていて、ナオキを勝たせられないとバンド界に示しがつかないなというのがあったので、ナオキにFXを教えるのは結構プレッシャーでした。
福元くんと橋本くんは、なんといっても僕と同じ情報商材に騙された2人で、会話も最初から盛り上がりましたね、なぐさめもしたし。その中から僕を見抜いてくれて、「本当に苦労したけどここに辿り着きました」と夢あふれる感じで来てくれたので、同じ傷を負った人だから、ここからは正しい道に導いて、勝てるようにしてあげたいなと本当に思いました。
ユリちゃんは勢いがあってエモーショナルな人ですね。でもFXをやりたいと最初に連絡がきたときは普通の主婦でした。FXって余剰資金というか、生活や時間に余裕があったり、いろんな意味で余裕がないと全力コミットメントは難しいと思うんです。ユリちゃんはまだ赤ちゃんを育てていたし、お金もないし時間もないしという状態だったので、まずはFXにこだわらずに、お金をいっぱい稼ぐ段階だよと話をしたのを覚えています。弟子としては、断ったわけではないですが最初は受け入れなくて、FXじゃない部分で僕が協力できることとして、彼女はタイ古式マッサージをビジネスでやっていたので、そのアドバイスをずっとしていて。やっと今年、子どもも大きくなったしFXをやれるタイミングが来て、いよいよ教え始めたところです。
ちょっと長くなりましたけど、みんなの第一印象に関してはこういういろんな感情があります。でもだいぶ昔の話なので、当時のことはあまり覚えていないのもありますが。
2022年はどんな手法でも全員が勝てる相場だった
─皆さんにとって、2022年はどんな相場でしたか。
平井 僕は順張りブレイクアウトのスキャルピングトレーダーなんですが、僕ら全員同じ手法ではなくて、結構みんなバラバラなんです。橋本くんはエントリーは僕と似ていますが、クローズのタイミングがもう少し時間軸が長くて握力も強く、長く取れるものは取ろうというトレーダーですね。
鈴木さんは僕のところに来たときから思いきり逆張りで、順張りを教えることで逆張りも明確になっていった人ですが、今でも僕とエントリーポイントは全然違うと思います。
ナオキと鈴木さんはパートナーで、2人でいつも一緒に助け合ってきたのでトレードはよく似ていると思うし、福元くんはすごく感覚的な印象で、値動きに対して最初からセンスが良かったです。当時僕がよく見ていたときは、ゲーム的にFXを捉えるのがうまいというか、直感でトレードさせたらうまいだろうなと思っていましたね。
去年の相場はボラがめちゃくちゃ高く、リバウンドも強くて順張りも伸びる相場だったので、僕らは全然タイプの違うトレーダーだけど、全員がどんな手法でも勝てる、とても簡単な相場だったと思っています。
おもしろいのが、11月は僕は最高収支だったのに、逆張りの鈴木さんはほとんど勝てなかったんですね。瞬間で見るとタイプの違うトレーダーなので、ある程度収支に波はあります。去年は逆張りに有利な相場も、順張りに有利な相場もあった中、結局1年を通すとどちらも勝てた印象でした。そんなことも珍しいですよね。今年を見ていると逆張り相場だなと思うので。
鈴木 僕はトレーダー歴が2年とまだ浅いんですが、一時的に相場に良い動きが出る経験はありました。でも去年は1年を通して動き続けて、それにより大きく収支を伸ばすことができたので、とても良かったなと思います。
平井 1年間、バカになってトレードし続ければ結果がついてくるような相場だったから、強弱のフィルターとか、一番デリケートな調整をしなくてよかった印象はありますよね。
ナオキ 2021年の中盤くらいからスキャルピングの練習を始めたので、そのころは実力不足もあったと思いますが、厳選に厳選を重ねないと勝てないような状態でした。そこからいきなり大相場が始まって、最初はロットを上げることも含めて、バカになるってことに苦労しました。
福元 個人的には2022年は為替介入があって、歴史的な出来事に立ち会えたのがすごく印象に残っています。1ティックで20銭も値が飛ぶっていうあのプライスアクションは今でも鮮明に覚えています。
平井 大衆というか、日本中が円安はそろそろ終わるだろうとショートで捕まって、含み損が増えていっている中、僕ら短期トレーダーは目線なんかなく追いかけていくだけだから、本当にスキャルピング冥利に尽きる年でしたよね。僕もあんなに円安が続くなんて思ってなかったけど、自分の手法が短期だから取れたし、助かっただけで。相場の予想なんて人間にはできないと思っているから短期トレードをしているんですが、結果論だけど、デイトレだったらどうなっていたか分からないなとすごく感じました。
でもスキャルピングが絶対だと言い切りたいところですが、今の相場では秒スキャのような短期トレードは厳しくて、ちょっと長くポジションを持ったり、分スキャが必要な相場かなとは思います。それと比較すると、2022年は本当に僕らスキャルパーにとって、秒スキャ正義、スキャルピング正義という相場でしたね。
スキャルピングで見えてくることがトレードの基本
─去年は相場が良かったと伺ってますが、今からスキャルピングをやりたい人でもまだ間に合うというか、チャレンジする価値はありますか。
平井 スキャルピングはやっぱりトレードの基本だと思っています。短期のスキャルピングができるようになったあとに、分スキャにしていって、それができるようになったあとにデイトレードにしていってという流れじゃないと、本質が見えないと思うんです。
僕も何分もポジションを持つこともありますが、見ている世界はあくまでスキャルピングの世界で、それをつないで分スキャにしていくので、最初から分スキャで入るとこのプライスアクションが全部見えないんじゃないかと思うんです。
基本的に同じことをやっていれば勝てるのは時間軸の長いトレードで、もちろん絶対的な一つのやり方はないけれど、それでも一つのやり方が長く通用するのは長い時間軸のトレードだと思うんですね。それに対してスキャルピングは、刻一刻と相場が変わることに対して調整を必要とする難易度はあるけれども、一つ一つはすごくシンプルです。
橋本 スキャルピングで見えてくることが、トレードにおいて大切なことだと思います。デイトレードとかでも見えることはあるだろうけど、当時デイトレードをやっていたときは自分が何をやっているのか分からないままでした。その経験があるからこそ、スキャルピングは特に分かりやすいし、そうやって見えてくることの方が結果に近かったと思います。
平井 僕よくいうんですけど、初心者のころに一番大事なのは、実戦経験の数だと思うんです。そういう意味でもスキャルピングは、成功体験と失敗体験がどのトレードスタイルよりも多いから一番いいんじゃないかな。デイトレードだと1日1、2回トレードしても、1年間に1000ポジションも取りませんよね。僕らだったら10日間くらいでそのくらいトレードするので、全然経験の量が違うと思うんです。
1年間ひたすら実践を繰り返す平井塾トレーニング
─平井塾ではどんな練習とかトレーニングをしているんですか。
橋本 初めは授業みたいな感じで、平井さんからエントリーするところなど、一通り教えてもらいます。それを1週間相場で実践していって、そのトレードを記録したものを持って行ってレビューしてもらい、またそれを次の1週間でやっていくというサイクルですね。
平井 チャートにエントリーとクローズを全部書き出せっていってるんです。
─実技が多い感じですか?
平井 もうほぼ実践です。こういう場所がFXで勝てるんだよってことを全部伝え切るのにそんなに時間はかからなくて、だいたい5〜6時間あれば授業は終わります。それ以降はほぼ実践で、実践が長いんです。本当に1年とか。去年の大相場は明らかにみんなすごいスピードでFXがうまくなったので別ですが、通常の相場で、僕のいった授業を全部聞いた上で相場に立ち向かって1年くらいやれば、誰でも勝てるようになるんじゃないかという感覚を持っています。
ただそれは、こういう場所が勝てるというのを理論的にしっかりと分かった上で「なるほど、平井さんのいってる動きってのはこれだし、これを取れるようにならないといけないな」というのが見えてくればの話です。闇雲にFXをやっていては、1年で勝てるようにはなりません。
福元 僕が勝てるようになった要因は、平井さんが頭の中にあることを語っているプライスアクションの解説動画です。2本あって、その動画を何回も見て、平井さんの感覚を自分の中に落とし込む作業を一番大事にしてました。
平井 1本は雇用統計の値動きを録画したもので、僕が動いているチャートに対して1人の弟子にずーっと喋り続けたんですよね。「今こうなってこうなって、次はショートを打とうと思っていて、ここでこうなって、さあ行こうかな、行きます」みたいな感じで。もう1本は東京オープンだったかな。ナオキに語った動画だったと思うけれど、僕もいい解説ができたなと感じたので「すごくうまいこと頭の中にあることを喋れた動画だからみんな見てくれ」と弟子全員に回しました。もちろん社外秘ですが。福元くんは今そのことをいってくれたんですけど、あれはチャート論じゃなくて値動き論(プライスアクション論)を語った動画ですね。
ナオキ 最初の2〜3か月はチャート論をやるんですが、そこまではみんな割とスムーズにいくと思うんです。そこから先は本当にプライスアクションに依存してくるので、たまに今の動画みたいなヒントはあるんですけど、基本的にはトレードしてる自分の動画を見直したりとか、もうひたすら実践を重ねます。
平井 FXで勝つための二つのジャンルがあって、僕らの仲間内の共通言語で、チャートで語るものと値動きで語るものを分けているんです。
「チャートのこういうところでエントリーするんだよ。そうすれば勝てるよ」というのがチャート論です。チャートがこういう形状をしているから、こういうところを狙っていくんだよという、初心者でも誰にでも伝わるような簡単な話ですよね。世の中にはこれを知りたい人がほとんどで、これだけでもすごく価値のある情報ではありますが、僕らには大して難しい話ではないです。
僕らがずっとさっきからいっているのはプライスアクション論の方で、このチャートのこの部分で、どう入るかの話なんですよね。この辺を狙っているんだけど、じゃあ実際にエントリーするのはいつなのかを僕らは値動きで見いだしていくんですが、その部分が最も難しいところです。
例えば同じレートでも1回目触ったときは僕らは入らなくて、2回目触ったときは入ったりとか、2回目も入らなくて3回目だけ入ったりするんですが、この間合いじゃないと駄目だっていうのが僕らの中にあるんですね。その辺がうまくなるのに時間がかかるイメージを持っています。
─ユリさんはどういう練習や、活動をされているんですか。
ユリ 平井さんのトレードを真横で拝見できるので、ここにいる皆さんより、はるかに恵まれた環境で学ばさせてもらっていますね。例えば平井さんが出してる殺気一つでも「今入る気なんだな」っていうのが分かりますし、ちょっとだらっと座られてるときは「今は入るポイントがないんだな」って、そういうのだけでも勉強になりますので。「この平井聡士の完全コピーができたらいいな」っていう目線で真横から見させてもらっています。
─殺気なんですね。
ユリ 殺気立ちます。
地獄の寝不足の中キャプチャーし続けた
─自分のトレードを記録するのが大事だと、誰もがいっていますが中々できないですよね。皆さんも最初は大変でしたか。またどういう風に記録されているんでしょうか。
平井 みんなスクリーンショットをパソコンで撮って、その画像をエクセルとかに貼り付けて、エントリー、イグジットの矢印と考察を書いてという感じですね。
キャプチャーを残すのは、勝てる場所を見いだすよりも、無駄なトレードを間引くのに役立つからです。かつては僕もめちゃくちゃこの作業をやりましたから。
でも僕はみんなとちょっと違って、勝てる場所を知らないときからキャプチャーを残しています。順張りと逆張りに分けてみて、どちらが成績が良いかなど、そんなことをやっていました。この作業のメリットは、執着したりイラっとして無駄にエントリーしてしまうことが、1日の中で何トレードもあることに気づけることです。今でも1日のキャプチャーを全部取れていたら、このポジションは要らなかったなというのが何個か出てくると思うので、本当は永遠にやり続けた方がいいですよね。
─キャプチャーをあとから見返して、無駄だったり良かったトレードを抽出することで上達が早まりそうですね。
平井 まだ勝てる場所がどこかも分かっていない人であれば、まずは順張りでも逆張りでもいいので同じことをやり続けて、キャプチャーでトレードを振り返るのがいいのかな。いろんなことをやってしまうと、あとからキャプチャーを見ても何も分からないような気がします。
─スキャルピングだと結構な作業量になりますよね。
平井 はい。だから僕のコンサルを受けた最初の3か月間くらいは、みんなすごく寝不足ですよ。地獄。かわいそうなくらい寝不足で。今日ここにいるメンバーは、成績の良い専業トレーダーですが、当時は会社に勤めていましたから。
─平井さんがおっしゃったみたいに、キャプチャーをたくさん撮ってうまくなっていくのは大変だし時間もかかりますよね。どんな原動力で皆さんは乗り越えたんでしょうか。
橋本 当然勝てるようになりたいから教えてもらっているし、お金を払って教えてもらうので、それを払う時点で相当覚悟して平井さんに話に行きましたからね。どこから原動力が湧くかとか、そんなの考えたことがないです。やるしかないっていう、それだけでやってきました。
鈴木 もうポイントは教えてもらって、それを繰り返していけば絶対良くなるって分かっているので、当然大変だし眠いんですけど、そんなに無理矢理頑張ってやる感じではなくて、夢中で取り組めた感じでした。
─上達するのって楽しいんでしょうか。
橋本 最初の情報商材では、検証チャートで何千、何万のエントリーポイントを分析していたんですが、それとは比べ物にならないですね。作業的ではなく、すごく楽しくやれるようになりました。
ナオキ 本当にみんな紆余曲折あってここにたどり着いているんです。恵まれているのは、これは報われるんだろうと思えて取り組めたことですね。だからそこまで辛くはないというか。作業的にはもちろんしんどいですが、本当にしんどいのは「いつ報われるんだろう」という感情の方です。僕は独学でも結構もがいていて、本当にやってもやっても何も見つからなかったので。平井さんのコンサルを受けてからの努力は大変だったけど、しんどい感情ではなくて、楽しいともまた違うんですが、充実している感じでしたね。
平井 確かに報われるか分からない努力とは全然違うよね。目の前に勝っている人間がいるっていう事実は大きいかもしれないね。
橋本 僕は当時毎週コンサルを受けていたと思いますが、毎日書き溜めた分のフィードバックを平井さんからもらえる楽しみはありましたね。ずっと1人でやり続けるのとは違う感覚がありました。
─平井さんのフィードバックは熱いんですか。
橋本 熱いというか、ピリっとはしますよね。僕は日曜日にコンサルをやってもらっていましたが、日曜日を楽しく過ごせた思い出はないです。憂鬱だったわけじゃなくて、その時間は楽しみだったんですけど、ただ緊張しながら過ごしましたね。
平井 間違いなくピリっとしていますよ。今回集めたメンバーはめちゃくちゃ優秀な選抜メンバーなのでまだ良くて、毎週僕との時間が地獄だった人はいっぱいいるんです。本当に病む寸前くらいまで追い詰めた人もいますし、そこまでやらないと変わらない人には、とことんいいました。
今は勝てるようになって、もう普通に仲良くなっている後藤さんという人は、コンサルの前日の夜から何も手につかず、心ここにあらずという感じでした。頭を2回洗って、2回目に奥さんに「あんた頭2回洗ってるよ」といわれて気づいたくらいになっていて。
でもその話ってみんな少なからず分かると思うんです。Zoomで話したときに、その人がどれだけ緊張してるか僕は手に取るように分かるので。最初のうちはわざとその緊張を保つようにしていました。そうじゃないとダレるので。そしてある程度のところまで来たら、これで僕ら友達になろうってその緊張を解く作業をするんです。さっき話したトレードのキャプチャーも「眠いけど平井さんに怒られるからやるしかないわ」っていう恐怖の感情も利用してやってもらったので、大いに作戦なんですよね。
─すごいとしかいいようがないですね。
平井 本当にみんな良くやったと思います。
福元 もう一つ平井コンサルで良かったと思うのが、先輩方です。平井さんからコンサルを受けたあとに、「この考えで合っていますか?」というのを先輩方にフォローしてもらえたのが、すごく有り難かったです。橋本さんにも最初はよくフォローしてもらいました。絶対結果出してやろうって気持ちになれたのは、他のコンサル生の影響も大きいと思いますね。
─だんだん実態が見えてきました。
平井 最終的には人数が結構多くなったので、先輩に任せて僕はだんだん楽になっていきました。でも人に教えると自分のトレードもうまくなるのも分かっていましたから。
橋本くんとか初期の生徒たちと1年間か2年間過ごしたときに、僕が一番成長したって思うくらい、教えることは偉大でした。なので先輩たちには後輩の面倒を見てくれっていっています。みんな人間性が良いですしね。ナオキや福元くんも最初は後輩という立場で教えてもらいながら、だんだんとあとに入ってきた人や自分より勝つのが遅かった人を支えられるようになり、賢明にやってくれて今に至っています。みんな後輩と先輩のどちらの立場も分かる状態になってきて、すごく良い組織になりましたね。(次号へ続く)
実施日◎2023年3月15日
FX雑誌「外国為替」vol.13
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