芸人であり、目下255連勝の驚異的な手法、Wemofを考案・実践する若きFXトレーダーでもあるわっきゃいさん。彼は一体何者なのか? そんな疑問を解決するべく、インタビューを敢行しました。そこから見えてきたのは、単なる敏腕FXトレーダーという顔だけでなく、FXをもっと健全なeスポーツのように発展させたいという大いなる野望でした。
※FX雑誌『外国為替』vol.18(2026年4月22日発売)より転載 最新号の目次・お知らせはこちら

わっきゃい氏プロフィール
ロサンゼルス出身、バイリンガルのお笑い芸人。R-1グランプリ2022に出場し、東京予選2183人中唯一アマチュアで準々決勝に進出したことがきっかけでお笑いの道へ。月に1回程度「どうでもいい日常のニュース」をYouTubeに投稿している。2025年10月より、独自の手法Wemofを基にFX市場へ参入。趣味は鉄道、書道、メジャーリーグ、ポケモン。特技はサッカー、ペットボトルキャップ投げ、FX、空手(全米オープン優勝)。
聞き手◉鹿内武蔵/本文◉田中タスク
小学生のころから気づいていた再現性のない天才である自分
─最初に、わっきゃいさんが何者なのか?という疑問を持っている方に向けて紹介していただけますか。
わっきゃい 一言で言うと、天才としか言いようがないです。このことには小学生の頃から気づいていて、天から才を授かったことをフル活用したいと思ったときから、自分のしっかりとしたアイデンティティになっていますね。
独自の手法Wemofを考案したFXトレーダーとして、芸人として、格闘家として、そしてキャップ野球の創始者として、世の中を遊び尽くすべく活動しています。
─あれ面白いですよね。めっちゃ曲がるし、めっちゃ飛ぶし。
わっきゃい 実はキャップ野球の創始者は、私なんです。今では日本キャップ野球協会の名誉会長です。テレビで紹介された大学生がいたと思いますが、あれは私です。グループが紹介されるときは、もっぱら私のチームでした。
─そんな経歴を持っている人が今ではFXトレーダーとして名を馳せているので、「一体何者なんだ」となりますよね。
わっきゃい 怪しいと思われるかもしれませんよね。怪しい勢なのは事実なのでしょうがないです。単純に再現性のない発見や発明、発想を生業にしている人間で、肩書は芸人と理解してもらえればと思います。
FXとの出会いはCM出演ギャラの使い道
─わっきゃいさんとFXの出会いについて教えてください。
わっきゃい LINEのCMに出演させてもらったときのギャラの使い道がなくて、関連会社のLINE証券を通じて投資をしてみようと思ったんです。仮に全額失ったとしても、LINEからもらったお金を還元したと思えばいい、と。
投資といえば株ということで株を始めようと思ったんですが、LINE証券では株の取り扱いがすでに終了していました。それならLINE証券が取り扱っているFXを始めてみようとなったんです。ちょっと不本意な形ですが、これがFXとの出会いです。
─最初のころは、どんなトレードをしていたんですか?
わっきゃい どんなトレードと呼べるようなものではなく、上がる下がるを直感で予想して、気の向くままにトレードしていました。何事も実践派なので、まずはやってみて覚えようという感じです。LINEからもらったギャラを全資金と決めていたんですが、始めてから数週間経ったころに為替介入に引っかかってしまって、数百万円を溶かしてしまいました。
─ほろ苦いデビューですね。その後はどんな研究をされたんですか?
わっきゃい ひたすら経験を積む日々でした。私自身が逆張り人生なので、トレードも直感的な逆張りが多かったですね。最初に視聴したFXに関するYouTube動画がボリンジャーバンドを解説する内容だったこともあって、5分足のボリンジャーバンドをひたすら見ていました。
─そのやり方は、今のトレードにも通じていますか?
わっきゃい 礎になっています。ずっとチャートを観察することで、絶対音感的なものが養われたと感じています。そんな中でジュンFXさんの本に出会って、「順張りは期待で打つ、逆張りは結果で打つ」という言葉に共感しました。前から感じていたことが言語化された思いです。「期待」ってよく分からない部分もありますけど、「結果」は分かります。それを突き詰めてひたすらノートに記録して、それがWemofの基礎になっていきました。
─今のやり方にたどり着いて、「これっていけるんじゃね?」と思ったタイミングはありましたか?
わっきゃい 自分なりに「こうなんじゃね?」と思えるものがあったりしつつ、検証しながら勝ったり負けたりしていました。私は芸人なので目立ちたがり屋で、松井証券の番組に出たいなと思ったんです。先方からフォローされたのでチャンスと思って、出たいと売り込んでみました。すると、「ちゃんと負けている人は出せない」と。やはり、上手い人のほうが良いんですね。そりゃそうです。
でも私の中ではWemofに自信がありました。勝とうと思えば勝てるとも思っていました。それなら私が自信を持っているWemofだけに絞って、集中的にトレードして結果を出そうと思ったんです。エントリー回数を30分の1にしてWemofだけにしたら、飛躍的に勝てるようになりました。
─現在のトレード収支をお聞きしてもいいですか?
わっきゃい 初期証拠金が185万円で、今が約544万円です。だいたい3倍くらいになりました。最初の1か月は133万円のプラスでしたね。今月は目下160連勝中(2026年3月31日時点で255連勝)で、獲得pipsが446.7、プラス約102万円です。勝率は100%です。
Wemof入門1|シンプルに売買のタイミングを通知

WemofをTradingView上で表示したもの。ピンク色の帯は売りシグナルが、緑色の帯は買いシグナルが出現する条件を満たしそうになると、あらかじめ告知してくれる機能です。買い、売りともにエントリー、そして決済のシグナルが表示され、TradingViewの機能を用いてアプリやPC画面にアラートを飛ばすこともできます。いろいろな銘柄で作動しますが、わっきゃいさんはドル円5分足での使用を前提にしています。
来た波のサイズ(結果)を観測し引きの波に乗るのがWemof
─Wemofは、何の略なんですか?
わっきゃい 「Wakkyay’s Entry Model of Forex」です。名前の通り、どこでエントリーするかを見極めるテクニカル系の手法です。
─TradingView向けのインジケーターとしてのWemofもありますよね。
わっきゃい ここに微妙な違いがあります。Wemofは自分の手法であって、インジケーターのWemofとは別物です。あくまでも私の「考え方」をインジケーター化したものであって、私の「手法」ではありません。手法としてのWemofは指標発表や要人発言などの影響があるときはエントリーしませんが、インジケーターだと条件を満たしていなくてもシグナルを発します。この違いを理解していただきたいと思います。
─Wemofの基本的な考え方について教えていただけますか。
わっきゃい 概念はとてもシンプルです。「ここが底なわけがない」でショート、「ここが天井なわけがない」でロングです。放っておいたらいつかは利益確定できるところで入るのがWemofです。それを判定するのが、ボリンジャーバンドやチャート形状、変動幅です。そして、戦っている相場なのか、戦っていない相場なのかの見極めも重要です。説明のつかない需給の崩れが起きたときにヒット・アンド・アウェイで利益を狙います。
海にたとえると分かりやすいです。私たちが海で遊んでいるときに、いつどれくらいの波が来るかなんて予測できませんよね。しかし、実際に来た波は観測できます。その中で、次に来る波のサイズも何となく分かります。波のサイズ感が分かればその波が砂浜のどれほど奥まで行くかも予測できます。そして、来た波は引いていきます。この引きの波に乗るのが、Wemofなんです。
小さい戻りの波に確実に乗って、次の波が来るまでにすぐ逃げる。観測できる実際の波から計算できる引きの波を相場からかすめ取るイメージです。小さい波が対象であり、ファンダメンタルズの影響による津波は対象外ということで、エントリーしません。
─わっきゃいさんは、どんな思考でここにたどり着いたんですか?
わっきゃい 最初に学んだテクニカル手法ということもあって、ボリンジャーバンドからですね。チャート形状を数値化、指数化して、数値の歪みをチェックします。そして、行きすぎたら戻る動きを取りに行きます。大事なのは、どう達したかです。ボリンジャーバンドの±3σにタッチしたとしても、どうタッチしたのかが大事なんです。指標発表などは対象外と言いましたが、そういう材料がないのに指標発表みたいな動きをしたときは、大きなヒゲを作って戻ります。そんな場合も狙い目ですね。
─ルールがしっかりしているので、自動売買にも利用できそうですね。
わっきゃい 自動売買だと難しいと思います。まず、自動売買を可能としている業者はスプレッドが広いですし、自動売買だと指標発表などにも反応してしまいます。むしろ自動売買のほうが弱く、人間の強みが出る手法だと思います。
─Wemofは、ドル円専用ですか?
わっきゃい ドル円の5分足に最適化しています。株や暗号資産、コモディティなどでも可能だとは思いますが、あくまでも自己責任でお願いします。私はドル円でしかトレードしていません。
─先ほど出たジュンFXさんの好きな言葉の中に、スキャルピングについて「利食いできるときには利食ったほうが良い」というものがあります。わっきゃいさんは利確についてどうお考えですか?
わっきゃい バチが当たらないところで取る、が基本です。無理に引っ張って全部を取りに行くのではなく、足るを知る、これですね。1日10pips取れば十分、これでお金は超増えます。何なら1日5pipsでも万々歳だと思っています。
Wemof入門2|1年間の手法バックテストが可能!

Wemofはストラテジーレポートが使用できるため、現在のパラメータによるシミュレーションができます。もちろんパラメータの変更で結果も変化するため、好みの設定によるシミュレーションが可能です。こういったシミュレーションでは、いくら儲かるかも重要ですが、それ以上にどれくらい資産が凹んだかも重要。上の画像では、資金に対する最大ドローダウンが0.07%と低いため、もっとロットを増やしてOKと判断できます。
新しく編み出した言語の歪み手法もめちゃ勝てる
─最近編み出した新しい手法があるとお聞きしました。
わっきゃい 最近思いついた手法で、言語の歪み手法といいます。ドル円やクロス円といった通貨ペアには情報に大きな壁があるんです。一般的に市場参加者は、1つの塊になっているじゃないですか。しかし、ドル円やクロス円は日本での情報と海外の情報の間に言語の壁があって、そこに歪みが生じるんです。
日本の投資家は海外の情報にほとんどアクセスしないですから、ガラパゴス化しています。この『外国為替』も、おそらく海外では読まれないと思います。そんな壁を唯一通過するのは、翻訳された二次情報だけです。これを読み取ることで解釈の違いや時間差を利用したトレードができるんです。
例えば、片山財務大臣が為替介入について「フリーハンド」と発言しました。日本の投資家は「語気を強めた」と解釈しましたが、海外ではFreehandとそのまま訳され、口先介入とも解釈しなかったんです。やがてこれが口先介入だと理解されてから大きく円高に触れましたが、私たち日本人は発言の直後から円買いができたわけです。
衆院選で中道改革連合が誕生しましたが、この何ともいえない気持ち悪さは日本人しか分かりませんよね。海外では第2党と第3党が合流するので強いと思われたみたいですが、私の感覚ではこの気持ち悪さゆえに自民党の圧勝を予想できました。その予想を踏まえてトレードをすれば、海外勢よりもかなり早くからポジションを取れるわけです。
─AI時代だからこそ、人間の強みをいかすトレードですね。
わっきゃい AI時代のざっくり翻訳が飛び交うからこそ、人間のこうした行間を読むような読解力と、その歪み、ギャップがトレードに役立つんです。
Wemof入門3|売買イメージを履歴一覧からつかむ!

シミュレーション時の売買履歴一覧が表示されます。チャートと照らし合わせることで、どういったチャート形状やボラティリティのときに売買シグナルが出るのかが視覚的に把握できます。ただしこのシミュレーションは、24時間チャートに張りついた場合の結果です。実際には睡眠や労働などにより全てのチャンスに参加することはできないことは覚えておきましょう。
FXをeスポーツのように健全化したい
─わっきゃいさんは学生に向けてさまざまな取り組みをされていますね。
わっきゃい そもそも多くの大学に投資部やトレードのサークルが存在しないことに違和感があります。まだまだFXに悪いイメージを持っている人が多いのかもしれないですが、それを健全な競技として普及させたいです。新たなFXカルチャーを作ってリテラシーを高めていけば、詐欺の撲滅にもつながります。こうした活動を通じて、若いうちから投資への教育、経験を促進したいんです。
─本当はFX会社も積極的に絡んでくるべき活動ですね。
わっきゃい 私もそう思いますが、意外に広がっていない印象です。絶対に成功するプロジェクトなのに、動画の再生数などを気にしている場合じゃないんです。やはりFXへのイメージもあって、それを前面に出せる芸能人も少ないのでしょう。だからこそ、僕がその先頭を走って健全化に取り組みたい思いがあります。
─投資には色々な種類があって、FXだけが危ないわけではないですよね。
わっきゃい 値動きを考えると、実は為替が一番落ち着いています。ハイリスクだと思われるのは、レバレッジの使い方が間違っているからです。NISAで投資信託を積み立てるのも有効ですが、安全とは限りません。こうした固定されたイメージについては、私が何とかします!
─そこで、eスポーツ化なんですね。
わっきゃい FXもサッカーも同じなんです。FXで儲けられる人も、プロのサッカー選手になれる人も、一握りです。でもサッカーは楽しいよと勧めることはできます。こんなもの(FX)があるので、一度触れてみては?と提案することに意味があります。FXのeスポーツ化には、ぜひ『外国為替』さんにも協力してほしいですね。
─ぜひ、協力させてください。
わっきゃい ところで、3月11日には大学選手権が開催されました。全国から大学生が集まって、証拠金10万円を90分で多く増やした方が勝ちというトーナメント選手権です。eスポーツの環境と同じように、カッコいい会場でやりました。
─着々とeスポーツ化が進んでいますね。私は30代からFXに触れていますが、学生のころからやっている人って、やっぱり上手いと思います。
わっきゃい 時間はあるのにお金はないという時期があるので、必死になって勉強できる機会に恵まれていますからね。また、若さゆえに体力や集中力もありますし。若い人は負けてもまた再起のチャンスがありますが、65歳の人が大きく負けたら再起のチャンスがなくてシャレになりません。そのことを考えると、若いうちから触れておくことってとても重要だと思います。FXの世界を知るだけで、ニュースがバラエティ番組のように面白くなります。これだけでも人生は豊かになると思います。
インタビュー実施日◎2026年2月25日
※連勝記録は2026年3月31日現在 ※一部の内容をインタビュー実施日以降に最新の情報に更新しています
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