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ニュースから読み解く!投資詐欺への知るだけ対策

ニュースから読み解く!投資詐欺への知るだけ対策

ゴールデンウェイ・ジャパン

ニュースを見れば、毎日投資詐欺の事件ばかり。そのほとんどがSNS経由。
当たり前の知識がないばかりに、大切なお金を詐欺師に奪われる人が後を絶ちません。

外国為替編集部はもう我慢できません。
投資詐欺対策として、典型的なニュースの内容を読み解いていきます。

また、志を同じにする、アイリンクインベストメントの岩本さん、投資助言者【馬】さん、MOSA Market代表の八巻秀仁さんからもコメントをいただいています。

本文◉外国為替編集部

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急増している投資詐欺は基本的に初見殺し

 Yahoo!なりGoogleなり、なんらかのポータルサイトで「投資詐欺」と検索するだけで、毎日ニュースになっていることが分かります。例えばこの記事を書いている2024年11月29日、Googleで検索してみると、こんなヘッドラインが並んでいます。

「SNS型投資詐欺で3500万円被害 真岡の会社役員男性」(下野新聞)
「SNS投資詐欺 釧路管内の60代男性4135万円被害」(北海道新聞デジタル)
「SNS型投資詐欺で約2600万円被害 福岡県柳川市の女性」(au Webポータル)
「SNS投資詐欺 北茨城の63歳男性、1443万円被害」(茨城新聞クロスアイ)
「『一緒に投資を』 SNS型投資詐欺で佐賀市の50代男性が120万円被害」(au Webポータル)

 ちなみにこの5記事は、執筆日の1~2日前に公開されたものですから、全国的にこういった事件が多く起きていることを物語っています。

 この記事では、昨今の投資詐欺によく見られるパターンを、実際に起きたニュースを基に解説していきます。詐欺師たちの毒牙にかかってしまう方の多くは、そもそも知識がない状態、つまり「初見殺し」のケースが多いと推測されます。そうであるなら、早い段階で知識を身につけることで初見状態を卒業でき、危険な目に遭う可能性を大きく下げられるはずです。

最近の投資詐欺はネットで全部が完結

 さて、ピックアップした5つのヘッドラインを見て、分かりやすい共通点があることにお気づきでしょう。どの記事にも、「SNS」という単語が入っています。SNSとはソーシャルネットワーキングサービスの略で、インターネット上でユーザー同士が双方向にコミュニケーションでき、情報を共有できるものを指します。現在は、X、Facebook、Instagramあたりが代表的な存在で、YouTubeやTikTokなどの動画共有サービスもSNS的要素を色濃く持っています。SNSが悪用された例を、今回の教材である「Xで知り合った『投資の先生』に従い、海外FXで月利10% 信じた女性を待っていたSNS型投資詐欺の手口とは」の記事を見ていきましょう。

出典:47NEWS

〝自分で何とか資産を増やすしかないと決意し、ツイッター(現X)で情報収集を始めた。そして、あるアカウントが目に留まった。〟

 投資に限らず、SNSを用いて情報収集をすることは一般化していますが、こういったリスクがあることは覚えておきましょう。

 またSNS型の投資詐欺は、最初から最後までやりとり全てがインターネット上で完結することが圧倒的に多いです。被害者は詐欺師と対面していないのに、巧妙に信じ込まされてお金を騙し取られます。

なりすましは投資詐欺師の十八番

 さらにこの記事の内容を読み込んでいきます。

〝「Manaka」という名前のアカウントだった。アイコンには人気漫画「ドラゴンボール」のキャラクターであるブルマの画像が使われていた。プロフィール欄には「1980年代生まれの元保育士の女性デイトレーダーで収益5600万円達成」と記載があった。女性の名前で投資情報を発信するアカウントは多くはなく、親しみやすさを感じた。〟

 詐欺師が何者かに成りすますのもよくあるパターンです。当然このManakaなる人物は実在しない可能性が極めて高いです。あるいは、著名人になりすましているパターンも多く、外国為替vol.13に登場していただいた森永康平さんが、お父さんの森永卓郎さんとともに、投資詐欺師に勝手に名前やプロフィール画像を使用されていたと、インタビューの中で語ってらっしゃいました。

 なお、どちらのパターンであろうと、FXなどの投資において圧倒的な成功を収めていることがアピールされます。

コピートレードと海外FXは基本的に臭い

〝プロのトレーダーに取引を任せて損益が自分専用の口座に反映される「コピートレード」というもので、海外の証券会社が運営する「Assassin(アサシン)FX」を使うという内容だった。〟

 ここは非常に重要です。まず、コピートレードから。日本国内の法律において、何らかの対価を得てコピートレードを提供するためには、金融ライセンスが必須です。ライセンス保有企業は金融庁の公式サイトに全て公開されています。

 また、対価の有無についてはこの記事内でははっきり確認できないものの、アフィリエイトと呼ばれる成果報酬型の広告収入を得ていても法令違反となります。

 次に海外のFX会社について。こちらはもっと分かりやすく、FX絡みの投資詐欺師は、ほぼ確実に無登録の海外FXに誘導します。IBと呼ばれる、国内のルールでは認められていない実質的なpipsバック型の成果報酬型広告を利用すれば、自分が紹介した人が取引をするたびに手数料収入が発生します。そのため、国内FXのアフィリエイトよりずっと大きな報酬になる海外FXへ誘導されることが圧倒的に多いです。ルールを守る気がないなら、より儲かる方法を選ぶのが自然ですよね。

 前述のコピートレードについても、海外口座へ誘導しているため、IBが発生している可能性が高いです。つまり、対価を得ており、ライセンスなしでコピートレードを提供しているだろうと判断できます。

最後はだいたい同じ。詐欺師が飛んで終わり

〝ところが入金して間もない7月3日。いつものように取引が始まると、画面に表示された口座の金額が減り始めた。負けることは度々あったので気にしなかった。だが再び画面を見ると、負けが続いていた。あっという間に表示が0円になった。〟

 被害者が負けさせられるパターンです。アサシンFXなる業者と、詐欺師がグルになっている可能性が考えられます。これ以外に、シンプルに資金を引き出せなくなるパターンもあります。

〝1週間後にManakaのアカウントが削除され、そのまま音信不通となった。〟

 結末はだいたいこの形が多く、飛んで(行方をくらまして)終わります。SNSだけでしかやりとりしていないため、これ以上の連絡は取れません。

負けるならせめて金融市場にしよう

 ここまで、よくある詐欺事件を例に、詳細に確認してきましたが、いかがでしたでしょうか。詐欺の手口は時代によって変化していくもので、ここ数年は今回紹介したようなパターンが多いです。SNSにて、大儲けしている人物、あるいは著名人から投資の誘いを受けるようなことがあったら、その時点でかなりの警戒感を持ってください。

 投資詐欺とは、すなわち詐欺師に投資することです。FXでも株でも、全ての投資家がお金を増やすことは構造上不可能です。だからこそ、負けるにしてもせめて相場で負けたいですよね。相場でお金を失ったとしても、それは未来への勉強、投資です。でも、詐欺師にお金を預けて失っても、何の学びもありません。

 代表的なSNS、X(旧Twitter)が投資詐欺に悪用されている事例。それ以外にも典型的な投資詐欺の事例が多数含まれている。(2024年7月1日に47NEWSで配信された「Xで知り合った『投資の先生』に従い、海外FXで月利10% 信じた女性を待っていたSNS型投資詐欺の手口とは」より)

甘い言葉には裏がある!自分のお金を自分で守る手助けを(株式会社アイリンクインベストメント代表 岩本壮一郎さん)

株式会社アイリンクインベストメント代表 岩本壮一郎さん

 投資詐欺は古くからありますが、ここ数年で大きく増えている印象です。また、いわゆる普通の人が被害に遭うことが増えています。この状況を受けて、金融庁もついにLINEと協力して、注意喚起を始めました。

 自分のお金を守るのは自分です。甘い言葉に釣られて、大切な資金を失わないようにしてください。今後もこういった発信をどんどん続けていき、日本の個人投資家が成功することを少しでもお手伝いできたらと思っています。

お金を預けようとしている人は第一種金融商品取引業に登録していますか?(投資助言者 馬さん)

投資助言者 馬さん

 多くの投資詐欺は、被害者が詐欺師に自分のお金を預け、それが一部、あるいは全部失われて戻ってこない状態です。ここでよく考えていただきたいのが、人のお金を預かるという行為についてです。人のお金を預かって運用するためには、第一種金融商品取引業に登録されている必要があります。この第一種は、FX会社、証券会社、銀行などが該当します。これらの公式サイトを見ると、必ず第一種に登録されていることが明記されています。なお、私は投資助言者としてFXの助言サロンを運営していますが、私のライセンスでは人のお金を預かることはできません。あくまでアドバイスをするだけです。

 これくらい、人のお金を預かって運用するということは重いんです。免許を持たない個人がしていいことではなく、もし行えば法で罰せられます。ただこの事実を知っているだけでも、怪しい詐欺師に引っかかりにくくなるんじゃないかと思います。

フェアな情報公開で地に足がついたEA運用をサポートしたい(MOSA Market代表 八巻秀仁さん)

MOSA Market代表 八巻秀仁さん

 投資詐欺が急増していることについては、業界全体で向き合うべきだと考えています。投資で人生を豊かにしたいと願う個人投資家の未来を、投資詐欺は簡単に破壊してしまいます。そのためには、正しい知識と運用法を身につける必要があります。そのために安心できる運用環境を提供するのが私たちの役割です。

 MOSA Marketは、徹底した透明性をモットーに運営されています。EA開発者自身のリアルフォワード成績の公開、MOSA Marketが運用した結果によるランキング表示など、運用前に知るべき情報の出し惜しみはしません。もちろんEAごとのバックテスト成績をダウンロードできるため、購入・稼働前に詳細なポートフォリオ計画も立てられます。

 投資詐欺師は、えてして大げさな言葉や、過剰で非現実的なリターンをアピールするもの。あるいは、ほとんど運用成績を見せておらず、酷い場合にはデモトレード1か月分だけの成績で、得体の知れないEAを売ろうとしている輩すらいます。MOSA Marketでは優秀なEAのリアルな成績や性能をできるだけオープンにしていくことで、詐欺師に翻弄されることのない、地に足がついたEA運用を提案していきます。

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FX「外国為替」編集部
FX「外国為替」編集部。たくさんの投資家の人生が、FXのおかげでほんの少し豊かになる—。そんな未来を目指して2022年8月に『外国為替』を創刊。雑誌は全国の書店およびAmazonで発売しています。
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