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CFDトレードの魅力

移動平均線の「収束と拡散」をマスターし、トレンドフォローの絶好タイミングを見抜け|CFDトレードの魅力◉テクニカルトレーダーhana

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テクニカルトレーダーhana氏プロフィール
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CFD、FXが主戦場の専業トレーダー兼Fincsアドバイザー。hana塾で累計2000人以上の【自分の頭で考える】トレーダーを育成。鋭いテクニカル分析・分かりやすい指導に定評がある。日々、完全初心者でも根拠のあるトレードができるような情報を発信中。

 暑い夏は終わりましたが、米国の大統領選挙も近づいています。相場が荒れる可能性も高まってくる時期なので、気を引き締めてトレードに臨みましょう。前回はトレンドの「転換」をいち早く察知する「ローソク足とプライスアクション」の考え方をお伝えしました。今回はそれとは反対に、トレンドが「継続」する際のトレンドフォローの極意を、「移動平均線の収束と拡散」という側面から解説します。

※hanaプレミアムはグローバルリンクアドバイザーズ株式会社(近畿財務局長(金商)第68号)によるサービスです。
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変化する環境に応じた素早い判断で生き残る

 トレンドが発生しているとき、相場は一方向に動きますので、トレーダーにとっては絶好のチャンスです。力強い流れに乗ることで、大きな利益を狙うことが可能です。特にトレンドが「継続」しているときには、相場がどこまで伸びていくかという期待感が高まり、相場には大きな資金が流れ込んできます。この波にうまく乗れれば、トレーダーは一気に相場を駆け上がることができるでしょう。

 ただし、トレンド時だからといってすべてがチャンスというわけではありません。勢いに飲まれ、焦ってエントリーしてしまうと危険です。そこで大切なのは、冷静にエントリーのタイミングを見極めることです。移動平均線の収束と拡散を活用すれば、トレンドが「継続」しやすいかどうかを判断し、絶好のタイミングでエントリーすることができます。

ポジションを上乗せして利益を最大化する

 トレンドフォローの基本は、トレンドに逆らわずその方向にエントリーすることです。さらに一歩進んで、ポジションを上乗せ(ピラミッディング)することで利益を大きく伸ばすことができます。これは、トレンドが確実に続くと判断できる場面で、追加のエントリーを行う手法です。

 ここでポイントとなるのが、「上位足方向の下位足の転換」です。長期のトレンドが続いている場合においても、短期の時間足では一時的な逆行が見られることがあります。しかし、上位足のトレンドが強い場合、この逆行は限定的であり、再びトレンド方向に戻ることが多いです。このタイミングでポジションを追加することで、トレンドに再び乗り、利益を最大化することができます(図①参照)。

図①:上位足方向への下位足の転換を確認し、ポジションを追加
図①:上位足方向への下位足の転換を確認し、ポジションを追加

 ただし、トレンドもいつかは終わります。トレンド終盤に差し掛かると、ポジションを増やしても期待したような利益を得ることは難しくなります。そのため、トレンドフォローとはいえ、常にトレンドの方向にエントリーすればいいわけではありません。

 リスクを抑えつつ利益を上乗せするためには技術が必要です。トレンドの序中盤にうまく仕込み、終盤で利益を確定する極意を解説していきます(図②参照)。

図②:トレンドの序中盤でのポジション追加と終盤での利益確定のタイミング
図②:トレンドの序中盤でのポジション追加と終盤での利益確定のタイミング

移動平均線を使ったシンプルなトレンドフォロー

 トレンドに乗ることができれば、相場の波に乗る感覚を楽しむことができます。トレンドフォローは、トレーダーにとって非常にシンプルでありながら効果的な戦略です。そして、その基盤となるのが「移動平均線」です。今回は、20SMAと200SMAという2本の移動平均線を使ったトレンドフォロー戦略をご紹介します。

トレンドを見極めるシンプルな方法

 まず押さえておきたいのが、200SMA(200期間単純移動平均線)です。この長期の移動平均線は、相場の大きな流れを示してくれます。価格が200SMAの上にある場合は上昇トレンド、下にある場合は下降トレンドと判断できます(図③参照)。

図③:価格が200SMAの上下にある時のトレンド判断
図③:価格が200SMAの上下にある時のトレンド判断

 次に、20SMA(20期間単純移動平均線)の出番です。20SMAは短期的な価格変動を捉えやすく、トレンド中の押し目や戻りを判断するための重要な指標となります。例えば、上位足が上昇トレンドにあるとき、20SMAが200SMAに一時的に接近したり下回ったりする場面があれば、それは押し目買いのチャンスです。

 逆に、大局が下降トレンド中に20SMAに価格が接近した場合、それは戻り売りのサインと見なすことができます(図④参照)。

図④:20SMAが200SMAに接近する場面
図④:20SMAが200SMAに接近する場面

ダウ理論との相乗効果

 移動平均線を使った戦略をさらに深めるために、ダウ理論の3段階の波動も取り入れてみましょう。ダウ理論では、トレンドは「先行段階」「追随段階」「利食い段階」の3つの段階に分かれるとされています(図⑤-1、⑤-2参照)。

図⑤−1、⑤-2:ダウ理論の3段階の波動の概念図
図⑤−1、⑤-2:ダウ理論の3段階の波動の概念図
図⑤−1、⑤-2:ダウ理論の3段階の波動の概念図

 先行段階では、まだ市場全体がトレンドの存在に気づいていません。200SMAと価格がクロスするタイミングが、トレンドが新たに形成される兆しとなります(図⑥参照)。

図⑥:200SMAと価格がクロスする場面の例
図⑥:200SMAと価格がクロスする場面の例

 追随段階では、トレンドが明確になり、多くのトレーダーがこれに続きます。この段階での押し目買いや戻り売りは、最も利益を出しやすいタイミングです(図⑦参照)。

図⑦:追随段階での押し目買いと戻り売りの例
図⑦:追随段階での押し目買いと戻り売りの例

 利食い段階に入ると、強い反転やトレンドの減速などのトレンドが終わりに近づいていることを示す兆候が増えてきます。この時期には、トレンドフォロー戦略は控えめにし、トレンドの終焉を見極めることが重要です(図⑧参照)。

図⑧:利食い段階の相場例
図⑧:利食い段階の相場例

シンプルだから強いトレンドフォロー戦略

 このように、移動平均線を使ったトレンドフォロー戦略は、シンプルでありながら市場の大きな流れを捉えるのに非常に効果的です。長期と短期の移動平均線を組み合わせることで、トレンドの方向性を確認し、適切なタイミングでエントリーすることが可能になります。

 トレードの世界では、シンプルな戦略が最も強力であることが多いものです。この移動平均線を使ったトレンドフォロー戦略を、ぜひあなたのトレードに取り入れて、波に乗る楽しさを味わってみてください。

 今回ご紹介した移動平均線を使ったシンプルなトレンドフォロー戦略は、相場の波に乗るための基本的な手法です。他にも、相場の規則性を見極めるさまざまな手法があります。例えば、トレンドの勢いや終わりを見極めるための高度なテクニックも存在します。

 しかし、まずはこの基本戦略をしっかりとマスターしましょう。相場の規則性をひとつひとつ理解し、トレードを丁寧に行い、リスクを抑えて焦らず着実に進んでいくことで、トレードの成功が近づいてきます。

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