(編集部より)当記事は、外国為替vol.12に掲載しているテクニカルトレーダーhana氏の連載コラムの未掲載部分です。記事全文をご覧になりたい方は「外国為替」vol.12をお買い求めください。
雑誌「外国為替」vol.12は2024年8月22日より全国各地の書店およびネット書店で販売しています。創刊2周年となる今号の目玉企画はFX専門誌だから教えられる「始め方・続け方・稼ぎ方」! 目次、見どころ、Amazonでの購入方法についてはこちら「外国為替 vol.12 発売のお知らせ」でご確認ください。
テクニカルトレーダーhana氏プロフィール
CFD、FXが主戦場の専業トレーダー兼Fincsアドバイザー。hana塾で累計2000人以上の【自分の頭で考える】トレーダーを育成。鋭いテクニカル分析・分かりやすい指導に定評がある。日々、完全初心者でも根拠のあるトレードができるような情報を発信中。
【限定公開】誌面に掲載できなかった記事の続きはこちら
最後に、プライスアクションの中でも最も信頼できる最強のサインである「ダマシ」の考え方をご紹介します。
ダマシが最強のサインとは
「ダマシ」の概念は、プライスアクションを活用する上で一番有効なロジックです。ローソク足の流れを単純に解釈するのではなく、一見正しそうなサインが示す方向とは逆の動きが起こる場合があるという考え方がダマシの本質です。例えば、順調に上昇や下落しているように見えても実際にその方向に進まなくなったときには、逆の方向に大きく動く可能性が高くなります。
なぜそのようなことが起きるかを理解するためには、相場のメカニズムを理解する必要があります。相場はロング勢とショート勢の戦いです。この戦いの中では「騙し合い」も自然に起こります。日々刻々と状況が変化する中で、相場参加者のポジションが変化し、目線が変化します。需給バランスが均衡している場合には価格が動かずレンジになりますが、需給バランスが崩れたときにトレンドは転換します。
そして重要なのが、需給バランスが崩れる際には想定外の動きに対して損切りや踏み上げが増えるということです。その際にダマシのサインが発生するので、そのダマシを見極めることでより効果的なトレードが可能になります。
例えば、図5、6の例では一旦上昇トレンドが踊り場に到達し、一見、サポートラインを下抜けていくように見えますが、下ヒゲを形成して上昇しました。典型的なフォールスブレイクアウトの例です。一瞬下落かと思わせておいて、ロングを損切してショートに途転(ドテン)するトレーダーたちの売り玉に買い玉をぶつけることで、ショート勢の損切を巻き込みながら大幅な上昇トレンド(この場合においてはトレンド継続)が発生します。
相場は、〇〇ショックなど「意外性」があるときにこそ大きく動きます。人々の心情を逆手に取り、有利に相場を乗りこなすことをマスターすれば、みなさんにも専業トレーダーへの道がひらかれるでしょう。
hana塾では夏期講習として超濃密な授業に全力投球していますので一緒に学びたいという方を募集しています。X(旧Twitter)やセミナーなどでも、外国為替の記事を見たよ!と簡単にお声がけ頂けると嬉しいです♪ それではまた次号にてお会いしましょう。
FX雑誌「外国為替」vol.14
発売:2024年12月23日(月)
定価:980円(本体891円)