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【FX為替相場見通し】日米金利差が縮小しても円安ドル高は止まらない!

【FX為替相場見通し】日米金利差が縮小しても円安ドル高は止まらない!

ゴールデンウェイ・ジャパン

6月3週目に最大の話題となったのが、BOJ日銀金融政策決定会合でした。植田日銀総裁が入院により不在の中、日銀が31年ぶりの高水準1%まで政策金利を利上げ。コンセンサス通りとはいえ、まったく円安・ドル全面高が止まらなかった一週間でした。

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円安・ドル全面高の背景

前週の為替相場を一言でまとめると「日本の金利は上がったのに、円は逆に売られた」という、上級者にも少し意外な展開でした。

日銀は6月15日(月)から16日(火)にかけての会合で、政策金利を「0.75%」から「1.00%」へ引き上げました。1.00%という水準は1995年以来、およそ31年ぶりの高さです。金利が上がると普通はその国の通貨は買われやすい、つまり円高になりやすいはず、というのが整合性のある反応でしょう。ところが実際の相場は逆で、ドル円(USD/JPY)は週初の160円台前半から週末には161円台へと、むしろ円安方向に進みました。

米ドル/円日足チャート

なぜこうなったのか? 例えるなら「待ちに待った発表が、出た瞬間に熱が冷める」のと同じです。市場は利上げをかなり前から織り込んでいたため、いざ決定が出ると「材料出尽くし(いい話はもう出きった)」となり、円を買う動きが続かなかったのです。

さらにここへ2つの追い風がドル側に吹きました。

1つはアメリカの中央銀行(FRB)の会合です。6月17日(日本時間は18日早朝に結果確定)、FRBは政策金利を「3.50〜3.75%」に据え置きました。据え置き自体は予想どおりでしたが、参加者の金利見通し(ドットチャート)の中央値が3月の3.4%から3.8%へ引き上げられ、「年内利下げ」どころか「利上げもあり得る」というタカ派(金融引き締めに前向き)な姿勢が示されました。これでドルが買われやすくなりました。
 
2つめは中東情勢です。アメリカとイランが暫定的な和平の枠組みに合意し、緊張で閉じていたホルムズ海峡の再開へ動き出しました(正式署名は6月19日にスイスで実施の予定と報道)。これで原油の供給不安が和らぎ、原油価格は1バレル80ドルを割り込んで下落しました。インフレ警戒が薄れたことで投資家心理は「リスクオン(強気)」に傾き、株は買われ、安全資産とされる円や金は買われにくくなりました。

WTI原油CFDチャート

前週の要点と転換点

6月15日は、米イランの和平観測による原油急落と楽観ムードを背景に、日経平均が前日比+4.99%の69,317.50円まで急騰し史上最高値を更新しました。

翌16日が一つ目の転換点です。日銀の1.00%利上げが伝わり、日経平均は一時初の7万円台に乗せました。しかし為替では先ほどの「材料出尽くし」で円買いが続かず、ドル円は160円台で底堅く推移しました。

さらに翌日の17日(水)にも2つめの転換点が。FRBのタカ派な見通しが伝わり、ドルが対主要通貨で全面高になり、ここからユーロ・ポンド・豪ドル・NZドルの対ドルがじりじりと値を下げていきました。

米株価指数も大きな調整からほとんど回復しており、日経平均は史上最高値を更新し場中で7万円台にしっかり乗せ株高円安の流れが強まった感じです!

日経平均先物チャート

162円台目前で急落を開始した2024年7月のドル円は139円台まで下落しています。今回も介入や理由はどうであれ同じことが起きる可能性は十分にあり得ます。特に実弾為替介入がきっかけになる可能性は高いと思っておいた方がよいでしょう。FXトレーダーは厳戒態勢で挑む1週間になりそうです。

6月4週目となる6月22日(月)からの注目すべき材料・指標は次のとおりです。

■6月23日(火)
16:15~仏PMI速報値
16:30~独PMI速報値
17:00~ユーロPMI速報値
17:30~英PMI速報値
22:45~米PMI速報値

■6月24日(水)
23:00~米新築住宅販売件数

■6月25日(木)
ゴト日
21:30~米新規失業保険申請件数・個人所得・支出・PCEデフレーター

※6月アノマリー記事もご覧ください。

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FX「外国為替」編集部
FX「外国為替」編集部。たくさんの投資家の人生が、FXのおかげでほんの少し豊かになる—。そんな未来を目指して2022年8月に『外国為替』を創刊。雑誌は全国の書店およびAmazonで発売しています。
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