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【FX為替相場見通し】遂にトランプ米大統領が円安を牽制し始めた!

【FX為替相場見通し】遂にトランプ米大統領が円安を牽制し始めた!

9月21日週の結論から先に述べますと、相場を動かした主役は「米国の金利水準」でした。インフレを抑え込む、景気が強い、だから金利が上がる、金利が上がれば株は重い──。

この教科書通りの圧力が1週間ずっとかかっていたにもかかわらず、米国株は週間でプラスを確保し、日経平均は5日続伸で6万6,364円まで水準を上げました。その上で「米ドル全面高」となり、ドル円は一時159円台に乗せました。

25日(金)、「日米首脳会談でトランプ米大統領が円安に懸念を示した」という報道が飛び出しました。金利・株・為替がそれぞれ勝手に動いたように見えて、実は一本の線でつながっています。順番に追っていきましょう。

トレイダーズ証券

東京が3連休の間に、相場は二度も表情を変えた

9月21日週の東京市場は、21日(月)の敬老の日から23日(水)の秋分の日まで3営業日連続の休場でした。その間に米国市場では乱高下が起きています。インテルが約12%高、AMDが約10%高で時価総額1兆ドルに到達し、ナスダックは6月以来の最高値を更新しました。背景には「原油の続落」があります。

原油価格は95.59ドルまで下げ、米国とイランの協議進展期待とホルムズ海峡の輸送が想定より耐えていることが確認され、積み上がっていた供給不安のリスクプレミアムが剥がれ落ちていきました。原油が下がればインフレ懸念が緩む、だから米10年債利回りも4.96%へ低下──。株にとっては理想的な組み合わせになっていましたが23日(水)、相場の空気がガラリと変わりはじめます。ここが最大の転換点でした。

9月21日週に最も効いた指標は?米速報PMIが“強すぎ”た

9月23日(水)に発表された米国PMI速報値が、市場の想定を大きく超えて強く出ました。
 
♦総合 58.4(前回56.0)
♦製造業 57.0(予想53.6・前回53.2)
♦サービス業 58.7(予想56.0・前回56.8)

なんと5年超ぶりの高さで、調査元は「年率およそ5%の成長ペース」と表現しています。さらに中身の雇用の伸びは2022年6月以来で最速、投入コストの上昇は2022年10月以来で最速と驚かされる内容ばかり…。

市場の反応は素直でした。米5年債利回りが2007年以来はじめて5%台に到達し、10年債は5.106%まで上昇。市場は追加利上げの可能性を一段強く意識しはじめました。

株はここで急ブレーキに。

♦NYダウは−354.ドル、−0.68%
♦S&P500は−58.61、−0.75%
♦ナスダックは−308.24、−1.13%

前日に最高値をつけた直後の反落で、半導体は−1.21%、小型株のラッセル2000は−1.80%と、金利に弱い成長株から順に売られました。値下がり銘柄は全体の7割超、上げたのはエネルギーだけという、典型的な「金利上昇型の下げ」です。

日米主要株価指数チャート

東京市場が連休3日分を一気に織り込み、ドル円は159円へ

3連休明けの24日(木)、東京市場は寄り付きから大幅高でスタート。日経平均は1,000円を軽く超える上昇で開始していました。ところが引けにかけて米国株安を織り込み直し、終値は+495円程度と上げ幅の大半を返す形になっています。連休明けの初動に飛び乗った人がいちばん苦しい値動きでした。

為替はこの金利差をそのまま受けたようにドルは全面高となり、1週間の通貨強弱では米ドル買いが突出、円はまた弱い側に沈みました。NY時間にはドル円が一時159円台へ。利上げをしたのに円安…初心者の方が一番混乱するであろう展開ですが、為替は「金利の絶対水準」ではなく「相手との差」で動くのを忘れてはいけないですね。

週末25日(金)、円安けん制発言が飛び出す

片山財務相がベッセント米財務長官との協議で「円の過小評価は問題だと再確認した」と述べ、さらに日米首脳会談ではトランプ大統領が円安に懸念を示していたことを明らかにしました。

米国の大統領が円安に言及するのは異例です。これが前週いちばん強い円買いのきっかけになり、ドル円は157.80円まで押し戻されました。市場の言葉に置き換えると「口先介入」。お金を使わずに言葉だけで相場の交通整理をしにかかった、ということです。再び、日米が足並みをそろえて円買い介入に踏み込む感じとなっています。我々トレーダーの警戒は確実に上がってきました。

米ドル/円チャート

色々と相場の整合性は崩れた状況です。このままセオリー無視で10月に入っても変わらないのか!? 9月をアノマリー通り「大相場」だったと捉えた人はどれぐらいいたのか!? 10月からも心機一転やっていきたいものです。

9月最終と10月相場の始まりとなる9月28日(月)からの注目すべき材料・指標は以下のとおりです。

■9月29日(火)
13:30~RBA豪州中銀政策金利&声明発表
23:00~米JOLTS求人件数

■9月30日(水)
ゴト日・カナダ休場
21:15~米ADP雇用者数
21:30~米個人所得支出・PCEデフレーター

■10月1日(木)
中国大型連休
8:50~日銀短観第3四半期
21:30~米新規失業保険申請件数
23:00~米ISM製造業景況指数

■10月2日(金)
中国大型連休
18:00~欧州消費者物価指数HICP
21:30~米雇用統計

※9月、10月のアノマリー記事もご覧ください。(10月アノマリー記事は近日公開予定)

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FX「外国為替」編集部
FX「外国為替」編集部。たくさんの投資家の人生が、FXのおかげでほんの少し豊かになる—。そんな未来を目指して2022年8月に『外国為替』を創刊。雑誌は全国の書店およびAmazonで発売しています。
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