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「米国インフレ率」鈍化でFRB政策金利引き下げの可能性が後退

【FX為替相場見通し】「米国インフレ率」鈍化でFRB政策金利引き下げの可能性が後退

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前週の注目は「米国消費者物価指数CPI」米国インフレ率の重要指標でした!
FOMC/FRBは月末にある会合前でブラックアウト期間に入り沈黙TIMEの中珍しく先行で1月14日(火)「米国生産者物価指数PPI」が発表されました。

予想:+3.4%
結果:+3.3%

という結果となり、前回+3.0%でしたので予想よりはやや下がるも依然として下げ止まり、今後のCPIへの影響は大きいので、まだまだ厳しい状況といえます。結果発表直後の市場反応は微妙でしたが、時間経過とともにドル円レートはジワジワと上昇を持続させ158円台に戻しました。

翌日1月15日(水)「米国消費者物価指数CPI」の前に植田日銀総裁の「来週の会合で春闘の賃上げなどから精査し、利上げを行うか判断する」などの発言により円買いが強まり始め、ドル円レートは下落。

同日の22:30、「米国消費者物価指数CPI」発表
予想:+2.9%
結果:+2.9%

と予想と結果は同じですが前回の+2.7%よりは上がっており、「インフレ率の鈍化」が米国の現状です。これらのインフレ指標の結果を受け、日経先物は微妙でしたが、米国株式市場は主要株価指数が上昇しました。

これらのインフレデータがFRBの金利政策に影響し、年内利下げ観測を後退させる可能性の報道も出ていました。 ドル円レートは下落していたのを更に強め始め、円高ドル安の流れとなりました。

米ドル/円1時間足チャート

翌日からの流れは変わらずドル安は強くはないものの持続し、円買いのほうがやや強まったままとなりました。週末NY時間は大引けにかけてやや戻るが、翌週からもこのまま上げ戻すかは微妙な位置で終わっています。

通貨強弱チャート
※橙色:米ドルUSD 水色:円JPY

1週間の通貨強弱を分析しても週の始まりからドルと円は乖離こそないものの一緒に動きながら円安ドル安だったが、急激に円買いが強まっているのが分かります。

翌週明け20日(月)は米国祝日で休場の中、トランプ米大統領の就任式もあります。どんな内容の発言が飛び出すにしろ為替は大きく反応しそうです。

週末24日(金)は「日銀金融政策決定会合」で本当に利上げしてくるかで円がとんでもない動きとなる可能性が高いです。8月に起きた歴史的な大暴落となった凄まじい動きを思い出します!

1月第4週目となる1月20日(月)からの注目すべき材料は以下のとおりです。

■1月20日(月)
米国休場・NZ休場

■1月23日(木)
22:30~米新規失業保険申請件数

■1月24日(金)
時間未定~日銀金融政策決定会合
15:30~植田日銀総裁の定例記者会見
17:15~仏PMI速報値
17:30~独PMI速報値
18:00~EU PMI速報値
18:30~英PMI速報値
23:45~米PMI速報値

ぜひ参考にしてください!

※1月アノマリーも参考にしてください。

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FX「外国為替」編集部
FX「外国為替」編集部。たくさんの投資家の人生が、FXのおかげでほんの少し豊かになる—。そんな未来を目指して2022年8月に『外国為替』を創刊。雑誌は全国の書店およびAmazonで発売しています。
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