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水島 翔[直撃インタビュー]お金を稼ぐのは難しくない。本当に難しいのは稼いだお金の使い方

水島 翔[直撃インタビュー]お金を稼ぐのは難しくない。本当に難しいのは稼いだお金の使い方

運送業や漁師を経て、独学で億トレーダーの座を掴んだ水島翔さん。自由とお金を両方手にした彼は、意外にも「稼ぐことよりも『お金を使うこと』のほうが圧倒的に難しい」と語ります。

稼ぐことに限界を感じる人と、億を稼いだ男の「思考の違い」は何なのか。その答えは、実にシンプルでした。多くの人は、「どうせ自分には無理」「損するのが怖い」そんな心の声に従って「なりたい自分」からかけ離れた行動を取っている可能性があります。

成功とは、才能ではなく気づきの積み重ね。見えない壁を超えた先に本当の豊かさが待っているとするならば、どんな思考を持つべきなのか。前号に引き続き、翔さんに余すことなく語ってもらいました。

聞き手◉北原拓実 本文◉荻田里佳

※FX雑誌『外国為替』vol.17(2025年12月22日発売)より転載 最新号の目次・お知らせはこちら

水島 翔(みずしま しょう)氏プロフィール
水島 翔(みずしま しょう)氏プロフィール

株式会社好きなことで生きていく代表取締役。スキャルピングとデイトレードを得意とするFXトレーダー。1984年、富山県生まれ。高校を中退し、地元建設会社、漁師、大手運送会社に勤務。会社員生活を送るが、FXに出会い、10か月後に月収850万円を突破。現在は好きなことで生きていくために自分のライフスタイルを発信。地域創生のために飲食事業や不動産事業なども展開する。
【著書】爆釣FXドリル 実録 知識ゼロから10か月で月収850万円を達成した「S級スキャルピング」(KADOKAWA)【著書】漁師トレーダー翔の「一本釣りFX」 世界一やさしいデイトレ・スキャルピング入門(ぱる出版)【著書】株式会社 好きなことで生きていく(扶桑社)

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稼ぐことは難しくない。自分で限界を決めるなかれ

―翔さんは現在、時間的・経済的な自由を謳歌されていますが、あえて伺います。「お金を使うこと」と「お金を稼ぐこと」、どちらの難易度が高いと感じていらっしゃいますか?

水島翔(以下:翔) 実際に資産を築いてみて痛感するのは、圧倒的に「使う」ほうが難しいということです。もし今「稼ぐほうが難しい」と感じているなら、それは単なる思い込みか、あるいは自らが無意識に設けた限界、いわゆるメンタルブロックにすぎません。過去の自分の実績や経験則だけで、無意識に限界値を設定してしまっているだけなのです。

 仮に「自分は月収50万円が限界だ」と決めつけてしまえば、思考も行動もその範囲内に収束し、それが現実の上限となります。しかし、一方で周囲に数千万、数億という金額を当たり前のように稼ぎ出す人間がいればどうでしょうか。「それくらい稼ぐのがスタンダードである」という基準値が自分の中に生まれ、自然とその領域へ到達するための思考や行動へとシフトしていくはずです。

 これはFXの世界でも全く同じことがいえます。 同じ値幅を獲得したとしても、運用資金やレバレッジの設定次第で、手元に残る利益は桁違いに変わります。同じ元手であっても、自分の5倍、10倍の速度で資産を増やしている人間は現実に存在するのです。

 ただ、自身のお金に対する許容量を拡張できていないせいで、ロットを上げることへの恐怖心が勝ち、次のフェーズへ踏み出せないというケースも少なくありません。レバレッジを効かせられる投資やビジネスの領域であれば、稼ぐ金額に天井はなく、青天井で利益を追求できる。僕はそう確信しています。

 対して「お金を使う」という行為には別の難しさがあります。急激に資産が増えた段階では、多くの人が「正しい使い方」を持ち合わせていないと思っています。 今まで手にしたことのない自由な資金を前にして、「とりあえず高級車を買う」「派手に飲み歩く」といった一時的な欲望の解消に走ってしまう。しかし、そうした浪費は「経験」にはなっても、資産としては何も残りません。

 僕自身、脱サラをして大きく稼げるようになった当初、憧れの車や時計を購入しましたが、当時は税金に対する知識が皆無でした。翌年になって「この税金をどう支払えばいいのか」と、呆然としたことを覚えています。幸い、時計など換金性の高い「現物資産」を買っていたため、それらを売却することで納税額の難を逃れることができました。「もしも、あのとき全てを飲食などの消え物に費やしていたら……」と想像するとゾッとします。税金を支払えず破綻していたかもしれません。だからこそ、稼ぐ力と同時に、マネーリテラシーを高めていくことが不可欠なのです。

 そしてお金を使うときに重要なのは、投資家としての視点を持つこと。100万円を使うのであれば、それが将来的に150万、200万、あわよくば1000万の価値に化けるような対象に資本を投下する。これこそが「賢いお金の使い方」だと、僕は考えています。

 また、収入の上昇曲線と幸福度の上昇曲線は、ある一定の水準までは比例して上がっていきますが、必ずしもリンクするわけではありません。 一般的に年収800万円を超えると、そこから先の幸福度は横ばいになるといわれています。つまり、どれだけ収入が増えても、生活水準や所有物のグレードが上がるだけで、本質的な幸福度はさほど変わらないという現実に直面するときが来るのです。収入の伸びと幸福感の伸びがどこで一致しなくなるのかは人によって異なります。だからこそ、収入を拡大させていく過程で、自分にとって幸福度が最大化されるポイントはどこにあるのか。そのバランスを自ら探し、見極めていく作業も非常に重要なのです。

お金は手段だからこそ幸福とのバランスが難しい

水島翔さんイメージ写真

―お金に執着しても幸福になるのは難しいですね。お金への執着と幸福度のバランスを保つにはどうすれば良いとお考えですか?

翔 僕の場合は「お金は単なる数字が羅列しているだけ」と考えるようになりました。お金は何かやりたいことを達成するためのツール。「お金持ちになること」自体をゴールにしてしまうと、その先にあるはずの「何のために稼ぐのか」という本来の目的を見失ってしまいます。「お金を稼ぐこと」が目的化した時点でそれは本末転倒であり、終わりのないラットレースに足を踏み入れているのと同じだと僕は考えています。

―では、なぜ多くの人は「お金を稼ぐ」こと自体を目的にしてしまうのだと思いますか?

翔 自分が到達したい目的地が明確ではないため、「手段」であるはずのお金そのものにフォーカスせざるを得なくなるのではないでしょうか。それに加えて「稼げる自信がない」ため、お金にフォーカスしてしまうという人もいるはずです。想像してみてください。毎月1000万円を自力で安定して稼いでいける自信がある人は、お金に執着しません。しかし、現実では、会社員をしていて、65歳で定年になった後に稼ぐのは難しく、貯金もできないという不安がある。だからこそ「できるだけお金を蓄えておかなければ」と不安を抱えている人も多いと思います。そのため、今後自分が生きる上で必要な金額が明確で、それを毎月上回る金額を稼げる自信があれば、お金に対する不安はなくなるでしょう。

プロスペクト理論に打ち勝て!機械的にルールを徹底させよ

―次にトレードについて伺います。最近翔さんがトレードしている時間帯を教えてください。

翔 東京市場(日本時間の8時から17時)がシナリオ通りに動きやすいですね。「水島流のダウ理論」と「水平線」を掛け合わせた分析が機能しやすい時間帯だと考えています。水平線で反発しやすく、トレンドが出たときに素直に想定した水平線までしっかり伸びやすいです。また、大きな経済指標の発表が少ないため、ファンダメンタルズによる急激な動きが起こりにくいというメリットもあり、初心者がやりやすい時間帯だと思います。

 一方、多少東京時間と被る欧州時間(16時〜翌2時頃)に入ると荒れてきて、ニューヨーク時間(21時~翌朝6時)は、かなりボラティリティが高くなります。もしも、「20時ぐらいからトレードをしよう」とシナリオを立ててエントリーしたとしても、21時に大きな経済指標の発表があれば、ノーポジションに戻していたほうが安全です。そういった意味で、欧州時間やニューヨーク時間は初心者向けではないでしょう。

 よく「ボラティリティが高い欧州時間やニューヨーク時間のほうが大きく稼げる」と主張する方がいますが、その言葉を聞くたびに僕は「その場合、ロット数は固定のままですか?」と疑問が浮かびます。ボラティリティが高くなるということは必然的にノイズも増え、許容すべき「損切り幅」も広くなります。正しい資金管理に基づけば、損切り幅が広がる分、ロット数は落とさなければなりません。リスクを一定に保とうとすれば、ボラティリティが高いからといって利益が単純に増えるわけではないのです。

 僕のサロンの会員の方でも、ニューヨーク時間で稼げている人もいますが、そういう人のほとんどは東京市場でもプラスになっています。

―頭で分かっていても「どうしても損切りができない」という人もいますよね。その場合はどうするべきだと思いますか?

翔 OCO注文(=2つの注文を発注し、片方の注文が成立すると一方の注文が自動的に取り消される注文方法)などの仕組みを使うしかないですね。損切りができない人は、「いずれ価格は戻ってくる」という根拠のない希望的観測を捨てきれないのでしょう。この心理こそ、「プロスペクト理論」が関係しています。FXを勉強している人は一度はこの言葉を見たり聞いたりしたことがあるでしょう。

 プロスペクト理論は、「人間は『利益を得る喜び』よりも『損失を出す痛み』の方を何倍も強烈に感じるようにできている」などといった行動経済学の理論です。僕の認識では、この理論をFXに当てはめると「損失の確定という痛み」を避けるために、脳が勝手にリスクを過小評価し、合理的な判断を拒絶してしまっている状態を指しています。含み損を抱えた瞬間、この本能的なバイアスが邪魔をして、無意識に損切りの判断を拒絶してしまうのです。

 たとえば「最初に短期的な上昇トレンドに乗る戦略を立てて、押し目買いをした」と仮定します。相場が反転し、防衛ラインとしていた「直近の安値」を割り込んだ場合、論理的にはトレンドの定義は崩壊し、即座に目線を変える必要があります。このとき、損切りをしない理由はないはずですが、実際にポジションを持ちながらチャートを監視していると、「ここまで粘れば耐えられる」「ここで反転したらまた上がってくるはずだ」と、シナリオを自分に都合の良いように書き換えてしまうのです。

 この認知の歪みを最小限に抑えるためには、ルール厳守の徹底が必要です。まず、チャートと向き合って分析を終えたら、入口から損切りポイントを含めた出口戦略のシナリオを立てなければなりません。エントリーはその後の作業です。このとき、手動での損切りが感情的に難しいのであれば、OCO注文を駆使して、機械的に決済を実行する環境を作りましょう。自分で決めたルールを守れないのであれば、自分の意志力に頼るのではなく、システムを構築する。これが市場で生き残るための鉄則で、その鉄則を守れるかどうかがトレーダーとしての明暗を分けます。

成功に近道は存在しない!?全ては地道な努力の積み重ね

水島翔さんイメージ写真

―地道な「ルールの徹底」の積み重ねこそが、成功への唯一の道なのですね。

翔 そう、この世界に近道なんて存在しないのです。そして損切りができない人の大半は、そもそも自分の許容できる金額を超えたロットでトレードをしている。これが現実です。

 当たり前ですが、損失許容額を超えた金額で勝負してはいけない。損切りをしたら生活費が消滅してしまう、なんて話も聞きますが、それはトレードではなく、ただのギャンブルです。必ず余剰資金でトレードすること、そして損失を許容できる幅に抑えておくこと。これはすべてのトレーダーにとっての鉄則です。

―翔さんのように、FXで成功するためには何が必要だと思われますか?

翔 目標を明確にすることです。FXはお金を稼ぐための手段の一つでしかないため、究極的なことを言ってしまうと「FXにこだわる必要はない」のです。しかし、「これで稼ぐ」と決めたのであれば、そのメリットとデメリットを把握しておきましょう。

 仮に、独立して飲食店を始める場合を考えてみてください。物件の賃料、設備、仕入れ…初期投資だけで何百万、何千万も必要です。老後の資金や借金をしてもしも失敗したら、資産としては何も残りません。マイナスになる可能性だってあります。当たるかどうかも分からないチャレンジに、数千万円をフルベットする。これでは、リスクに対するメリットが少ないと僕は感じてしまいます。

 一方でFXは検証段階だと費用はいりません。デモトレードでお金をかけずにスキルを磨くこともできます。いざお金を稼ぐフェーズになったとき、口座にたとえば1000万円の資金が入っていれば、10pipsの獲得で10万円の利益が出せます。

 損切りを2pipsに設定すれば、損失は2万円。リスクリワードが圧倒的に有利じゃないですか。ランニングコストが常に発生する事業は努力では何ともできない制約が山ほどあり、呪縛だらけになりがちです。その点、FXにランニングコストは発生しない。少額からでも始められ、成功すれば大きな利益が得られる可能性もある。好きなタイミングでやめられて、場所も選ばない。

 「自分の好きなライフスタイルを絶対に崩さず、効率よくお金を稼ぐこと」を目的とするタイプの人であれば、FXは人生を豊かにしてくれる武器になると僕は確信しています。

インタビュー日◎2025年7月21日

YouTubeでも活躍中!トレーダー水島翔が見せる「お金の稼ぎ方」

水島翔さん

翔さんのYouTubeチャンネル「水島翔/FXトレーダー」では、翔さんの環境認識やトレード手法のみならず、トレーダーとしてのマインドセットも惜しみなく解説されており、過去のリアルトレードも見ることもできます。特に基礎解説は充実しており、FX初心者必見の内容が目白押しです。

⇒ 水島 翔/FXトレーダー

ABOUT ME
水島 翔(みずしま しょう)
株式会社好きなことで生きていく代表取締役。スキャルピングとデイトレードを得意とするFXトレーダー。1984年、富山県生まれ。高校を中退し、地元建設会社、漁師、大手運送会社に勤務。会社員生活を送るが、FXに出会い、10か月後に月収850万円を突破。現在は好きなことで生きていくために自分のライフスタイルを発信。地域創生のために飲食事業や不動産事業なども展開する。 【著書】爆釣FXドリル 実録 知識ゼロから10か月で月収850万円を達成した「S級スキャルピング」(KADOKAWA)【著書】漁師トレーダー翔の「一本釣りFX」 世界一やさしいデイトレ・スキャルピング入門(ぱる出版)【著書】株式会社 好きなことで生きていく(扶桑社)
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