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米大統領選の振り返りと2025年の見通し、とるべき戦略|Trader’s Roundtable 外国為替vol.14[presented byインヴァスト証券]

米大統領選の振り返りと2025年の見通し、とるべき戦略|Trader’s Roundtable 外国為替vol.14[presented byインヴァスト証券]

業界をリードするFXトレーダー、インフルエンサーが自由に議論を交わす中で、現在進行形の為替相場を立ち回る上での有益な情報を抽出して皆さんにお届けする企画です。株式トレーダーとFXトレーダーのコラボとなる第3回のテーマは、米大統領選の振り返りと、2025年の見通しです。

今号のテーマ

米大統領選の振り返りと2025年の見通し、とるべき戦略

はっしゃん氏プロフィール
はっしゃん氏プロフィール

投資歴20年以上の投資家Vtuber、ITエンジニア。1997年4月、持株会をきっかけに口座を開設した。初めて買った株は旭光学と横浜銀行。株価チャートや理論株価などを自作している。
【著書】「会社四季報」速読1時間で10倍株を見つける方法 投資家VTuberはっしゃんが綿密なリサーチから導き出した「誰でもできる」3ステップ投資術(翔泳社)【著書】3億円投資家VTuberはっしゃん式 1億円稼ぐ! 決算書見るだけ投資術(宝島社)ほか

ゆかてぃん氏のプロフィール
ゆかてぃん氏プロフィール

日本テクニカルアナリスト協会、認定テクニカルアナリスト。2019年からFXを開始。 過去にラジオNIKKEIに出演。人気FXYouTubeチャンネル「FXトレードルーム」にてMCを務める。

米大統領選はどう予測していた?

編集部 お二人のメインの投資スタイルについてお伺いしたいです。まずはFXトレーダーのゆかてぃんさんからお願いできれば。

ゆかてぃん トレードスタイルはスイングですが、トレードそのものはファンダメンタルズをきっちり押さえつつ、一日、二日で完結することが多いです。はっしゃんさんは、どういった株式の投資スタイルですか?

はっしゃん サラリーマン時代から兼業で、成長株への長期投資でやってきました。決算情報を見ながら、売上や利益が何倍にも成長するような有望株を発掘します。そうして見つけた銘柄の株を3年、5年、10年と長期保有して、その期間に比例した利益を頂戴しています。米国株はほぼやっておらず、日本株オンリーです。

編集部 11月に行われた米大統領選の、事前の見立てはどうでしたか?

ゆかてぃん ドル円が158円前後の水準を「大幅なドル高円安だった」とトランプ氏が7月に発言していました。今までの大統領選と異なり、選挙後にはドル高円安にならないと予想していました。減税や関税政策によるインフレ再燃の懸念はありつつも、それらがインフレ率に反映されるのはもう少し後です。実体経済に反映されるまでのラグを考えれば、ドル高円安はそれほど織り込まれないと予想していました。

 ただ、今(対談が実施された2024年11月22日時点)は円安になっているので、事前の見立てはちょっと外れたな、と思っています。

はっしゃん 私はどちらが大統領になるかはあまり予想していませんでした。トランプ氏になったら円安傾向、ハリス氏になったら円高傾向かな、という程度の認識でして。最近、株式と為替の連動性が非常に大きくなっており、円高が進めば株が売られ、逆に円安になれば株価が上昇するという相関が強い状況です。そういう視点で興味を持って、どちらになればどう動くかを見ていました。

 実際にはトランプ氏が大統領になって少し円安になりましたが、株価はパッとしない結果でしたね。同じ時期に自民党が少数与党になったりと日本の政治も変わったので、そういう要因もあるのではないかと分析しています。

ゆかてぃん 今年の年始に、トランプ氏が大統領に選ばれると思っていた人ってほとんどいなかったと思うんですよね。最初のころなんて「もしトラ」なんて言われていたのが、徐々に「またトラ」「ほぼトラ」「確トラ」という風に変わっていったのが記憶に新しいです。

 8年前の初当選のときのような意外性はなく、徐々にそういう雰囲気が形成されていたように思います。

 コロナショック以降、米国では強烈な物価高があり、異例の大幅利上げも実施されたんですが、全体的な経済は減衰しませんでした。その後に金利高が来て、物価高とのダブルパンチに国民が苦しんで経済格差が拡大したと思いました。テック企業や半導体関連の企業は大きく成長して豊かになった一方、低中所得者は厳しい生活が続いており、そういう層の不満が募ったのが、トランプ氏の返り咲きを生んだのだろうと考えています。

はっしゃん 積極的に予測をしているわけではありませんでしたが、トランプ氏が思いのほか圧勝だったことと、民主党政権が結局支持を得られなかったことが、あらためて分かりました。日本でメディアを通じて報道を聞く限り、そこが正確に把握できていなかったように感じました。

 経済系のニュースを見ていても、アメリカのインフレが深刻で、一般的なところで政権交代を望まれている実情が、見えづらかったように思います。バイデン氏が勝負から下りたことと、トランプ氏が銃撃に遭ったあたりから、流れが変わりつつあったのでしょう。それでも想像以上に、報道と現実の差が大きかった印象があります。

2025年の見通しとお二人の投資戦略

編集部 ところで、いわゆる「難しい相場」はどういう相場だとお考えでしょうか?

ゆかてぃん 私はファンダメンタルズだけではなくテクニカルも使って、基本的には順張りで取っていくスタイルなので、動きがない相場は難しいな、と感じます。

編集部 ゆかてぃんさんは豪ドルNZドルでリピート系を運用されていますよね。

ゆかてぃん はい。レンジ相場で稼いでくれるようなリピート系を動かしているんですが、それなりに相場観を持っておき、危機管理をできるのであれば有効だと思います。トレンド相場は裁量トレードで、レンジ相場はリピート系といったように、上手に併用していくのが効果的な使い方だと思います。

はっしゃん 私は短い波を積極的に取っていくことはしませんが、観察はしています。短い波の連続が大きな流れを作るからです。

 株トレーダーから見ても、FXのシステムトレード的な運用は技術的に勉強になる点が多いですね。私自身、理論株価を使って、ファンダから理論値を設定して売買したり、損切りポイントや売却ポイントも理論株価に基づいて決めたりしているので、シストレと考え方が近いんです。

編集部 はっしゃんさんが資金を投じていくタイミングにはどういったものがあるのですか?

はっしゃん 決算でファンダメンタルズが変わったら買い時だと考えています。また、暴落が起こったときは、良い株を安く買えるチャンスだと捉えています。外部環境が悪くなれば、あらかじめ目をつけていた成長株が相対的に割安になりますから、良い銘柄を買いやすくなります。

 理論株価を計算して標準的な目安を持ち、割高や割安を判断し、割安なものを拾っていくようにしています。割高、割安を繰り返しながらちょっとずつ株価は上がっていくので、その中で割安な所を拾っていく感じになります。

編集部 FXの人とまた違った見方ですよね。

ゆかてぃん 為替には割高、割安、成長という概念がないですよね(笑)。私の場合は、上昇トレンドか、下落トレンドか、レンジなのかという3つの視点から、テクニカル的な判断で、基本的には買い目線で入っていきます。ファンダメンタルズでトレンドを判断する視点は持っていないので、テクニカルで判断しています。

編集部 お二人がお持ちの、来年の戦略的なイメージを共有いただけますでしょうか?

はっしゃん 企業業績に関しては個別で出てくるので、全体的な仕込み時は、為替や金利が大きく動く時期になると思います。いくつか要因はあって、例えば戦争で誘発される可能性がありますし、トランプ氏が大統領に就任した後も、そういった可能性があります。やはり、注視するのは米国の雇用統計やCPI(消費者物価指数)ですね。金利動向や株価水準がそういったものの影響も受けますから。それから、日銀が再利上げをするかどうか、それがいつごろになりそうかという、日米の金利差の状況にも注意を払います。そうした状況で円高、株安になるのであれば、買い場が訪れるという見立てを持っています。

編集部 全体的に、FXと近い見方をされているわけですね。

はっしゃん そうですね。見立てはよく似ていて、戦う場所が違うだけなのかもしれません。

ゆかてぃん 私の見立ても、はっしゃんさんと同じです。トランプ氏が大統領に就任するのは2025年1月20日です。大統領が決まってから前半の2年が、もっとも政策を反映しやすい時期でもあるので、そこには注意を払います。特に関税や減税について、どういった形で法案が通っていくのかは注目すべき点だと思います。

 2025年のメインテーマは金利ではないでしょうか。FRBがどれだけ利下げするのか、そのペースはどうなるのか。日銀がどこまで利上げできるのかがポイントです。今、金利先物市場では、来年2、3回の米国の利下げが織り込み済みになっているようです。ここがトランプ氏の政策で変化する可能性は見逃せません。

 日本に関しては、12月か1月に一回利上げをするだろうと言われています。日米の金利差が縮小して、ドル円はどちらかというと緩やかな下落に向かうのではないかと見ています。

はっしゃん 私も、円高株安の方向になると考えています。おそらく多くの投資家はポジションを円高対策株に移行している方が多いのではないでしょうか。

 トランプ氏の政策が実体経済を動かすようになると、基本的には悪いシナリオになる確率が上がると思っています。国境を止める、関税をかける、エネルギーを積極的に調達する。これらはインフレ要因なんです。そうなると、CPIが高止まりして金利を下げられなくなり、米国経済がドラスティックな動きをする可能性が頭をよぎっています。経済指標を注視して、場合によっては暴落警戒モードにするシナリオを考慮に入れています。

FXでも株取引でもポリシーを持つこと

編集部 最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

ゆかてぃん 難しい相場の定義は人によって違うかもしれません。私にとっては、トレンドがどちらに行くか分からなくなったときです。そういうとき、私はトレードを控え、難しい相場でなくなってから再開します。自分で戦える相場でトレードすることが一番大事です。

 また、目先の動きが読めないときや、長い期間もみ合いそうな通貨ペアに対しては、インヴァスト証券のトライオートを活用した、リピート系の運用も選択肢に入れていいと思います。

はっしゃん 私は個別株投資家なので、これから日本や世界を良くしていく将来性のある企業を見つけて、投資することで応援していく方針を続けていきたいです。また、投資家として、みんなが売り向かって逃げていくときに買い向かえる投資家でありたいと思っています。

 またFXのシステム的な運用にも興味がありますので、今後もっと研究していきたいです。
編集部 本日は興味深いお話をありがとうございました。

対談実施日◎2024年11月22日

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FX「外国為替」編集部
FX「外国為替」編集部。たくさんの投資家の人生が、FXのおかげでほんの少し豊かになる—。そんな未来を目指して2022年8月に『外国為替』を創刊。雑誌は全国の書店およびAmazonで発売しています。
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