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BBで勝率が飛躍的に上がる!?「宝くじタイム」の見つけ方[投資家ぞま]

BBで勝率が飛躍的に上がる!?「宝くじタイム」の見つけ方[投資家ぞま]

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裁量トレードならではのメリットを最大限活かす!

月利50%狙えるテクニカル手法をSNSなどで教えている投資家ぞまさん。ボリンジャーバンドを熟知してトレードに臨めば、大きな利益を積み増せる宝くじのような相場が分かるようになるというが……。その手法は一体?

ゾーマ氏プロフィール
投資家ぞま氏プロフィール

専業トレーダー歴10年以上。当初、FXで勝てずバイナリ―オプションを始めたものの、結果は同様。そこで、インジケーターやローソク足を徹底的に研究した結果、時間軸を使った独自手法を編み出すことに成功し、3日間で5万円を80万円まで増やす。これを機に専業トレーダーに転身して現在に至る。

取材・本文◉荻田里佳

IG証券

裁量で勝ち続けたいならヒューマンエラーを減らせ

荻田里佳(以下:荻田) ぞまさんといえば、裁量トレードで資産を増やされたイメージがあります。ぞまさんが考える裁量の最大のメリットを教えてください。

投資家ぞま(以下:ぞま) やはりレバレッジをかけやすいことですね。証拠金にもよりますが、少額から大きく稼げますし、上手くいけば爆発的に資金を増やせるのがメリットだと感じています。

 また、トレードする局面を選べるのも裁量ならではですよね。苦手な相場だったら触らず、得意な場面だけで勝負する。これを繰り返してトレードすれば自然と資産は増えるはずです。

荻田 反対に裁量のデメリットは何だと思いますか?

ぞま 価格が動く時間にトレードの時間を確保できるかが大事なので、それができない生活スタイルの人はチャートに張りつくことがデメリットと感じることもあるかもしれませんね。日本時間やNY時間などにも共通しますが、後場はボラティリティが下がる傾向にあり、難しいと感じるトレーダーが多いんです。そのため、できれば前場でトレードをする時間を確保した方が良いでしょう。

 さらに、ヒューマンエラーをどれだけ減らせるかも裁量で勝ち続けるためには大切なこと。僕は、年利でプラスを出せるようになったのは、トレードを始めて6年目のことでした。初心者のころは、無駄にポジションを持ってしまうポジポジ病も発症していましたし、痛みもたくさん経験しました。だからこそ、どれだけミスを減らせるかが大事だと思うんです。

上達した初心者はスイングから挑戦すべし

荻田 ぞまさんは、SNSなどで「伸びるところだけを狙えば良い」と発信されていますが、そもそも「トレンドに乗る」とはどういうことだと思いますか?

ぞま 今日のロンドン時間、NY時間の参加者は、買いと売りのどちらを選択したのか。市場参加者の心理を読み解き、多数の方についていくことがトレンドに乗るということだと思います。

荻田 それでは、爆発的に資産を増やすならデイトレードとスイングはどちらが良いとお考えでしょうか。

ぞま その人のレベルによると思います。FXをやり始めて1~2年でまだ足元がおぼつかない人はスイングの方が良いと思いますが、僕らのようなテクニカルを熟知したトレーダーはスキャルピングでとんでもないロットを入れるので、上級者はスキャルピングの方が獲得pips数は多くなると思います。スキャルピングの場合、試行回数が増えてヒューマンエラーが起きやすいので、それは経験と注意力が必要ですね。

荻田 初心者はスイングで上達していくことが大事なんですね。スイングでも、トレンドに乗る場合、レンジなのかトレンドが発生しているのか、見極めが大事だと思うのですが、それは何を見たら良いですか?

ぞま 高値と安値を切り上げ続けていたら上昇トレンド、高値と安値を切り下げ続けていたら下降トレンドと判断するダウ理論をベースにチャートを分析すると、トレンドが発生しているか否かが分かると思います。

荻田 どの時間軸でトレンドを判断しているのか教えてください。

ぞま 現在の相場の状況や、今後どちらに向かうのかを判断する環境認識は、月足・週足・日足・4時間足・1時間足で分析します。15分などの下位足では、上位足のトレンドに逆らわないトレードをするようにしています。

荻田 レンジ帯を抜けてダウ理論で見てもトレンドが発生していると分かったときは、どこを狙うべきですか?

ぞま 相場はNの形がいくつも連なってできているので、上昇しそうなNの形を見つけ、推進波を狙うと利益を伸ばしやすいと考えています。

トレンド発生は1時間足以上で確認

荻田 ぞまさんが実際に使っている手法を教えてください。

ぞま 先述した推進波を狙う手法も含めて、実トレードで用いている手法はたくさんありますが、分かりやすいのはボリンジャーバンドを使ってトレンドを判断する方法だと思います。

 トレンドが発生した場合、ボリンジャーバンド1σの外側にローソク足が出て、ボリンジャーバンドの外側を沿うように動くバンドウォークの状態になります。1時間足以上の時間足で1σをブレイクしたらトレンド発生と判断しています。

荻田 ボリンジャーバンドの1σブレイクはダウ理論でトレンドが発生した場合のみ有効な手法ですか?

ぞま ダウ理論でトレンドが発生していなくても、ボリンジャーバンドで1σをブレイクしていた場合は、ボリンジャーバンドを信じます。

 トレンドの発生は、ボリンジャーバンド1σを超えたタイミングが「始まり」になることがほとんどですが、ダウ理論でトレンドが発生しているのを確認してからボリンジャーバンドの手法を試す方が勝率は高いです。そのため、ボリンジャーバンド1σのファーストタッチがダマシである可能性が高い局面では、ロットは小さめにしてエントリーすることをおすすめします。

荻田 1σのブレイクがローソク足のヒゲだった場合は、実体がブレイクするまで待つのでしょうか。

ぞま ヒゲでブレイクした場合でもエントリーはします。ただし、先述した通り、ロットは小さめにして、実体でブレイクしたら買い増すイメージですね。

 また、実際にチャートを見て分析すると分かると思いますが、1時間足ではダマシが多いです。ブレイクしたかと思いきや、1σの内側にローソク足が戻ってくることも少なくないので、リスクを考慮した上でエントリーをしてください。トレードに100%はありませんが、4時間足以上になるとダマシは減ります。

荻田 利益確定の考え方を教えてください。

ぞま ローソク足がバンドウォークしている間はポジションを握り続け、ローソク足がバンドウォークを止めたら利食いするのが理想です。ただ、4時間足であれば、ローソク足1本分の利益が獲れただけでも大きな値幅を獲得できることもあるので、欲張りすぎないことも大事ですね。

荻田 損切りの判断基準も教えてください。

ぞま ボラティリティにもよりますが、損切りは自分の想定と反したら行います。今回紹介している手法でトレードするのであれば、反対側の1σを超えたら損切りしますね。

 たとえば+1σに触れて上昇トレンドが発生したと判断したもののダマシで、価格が下落した場合は、ローソク足が−1σをブレイクしたあたりで損切りします。下降トレンドと思っていたのに価格が逆行した場合も同じ考え方で、+1σを超えたらロスカットですね。

BBの傾向を踏まえてより強固な戦略を立てる

荻田 トレンド発生中は一時的に値を戻すことがありますよね。そのような場合に備えるには何を見たら良いですか?

ぞま 実はこれもボリンジャーバンドを見たら分かります。20SMAなどの移動平均線(ミドルライン)までローソク足が戻ってブレイクすると、反対側の1σまで価格が戻る傾向があるんです。+1σを上抜いて上昇トレンドが発生した後でも、ローソク足が実体でミドルラインを下にブレイクすると、−1σまで価格が戻るケースが多いのです。

 また、下落トレンドで−1σを突破していても、価格が上昇してミドルラインを上抜けると、ローソク足が+1σに向かって動き出すことは珍しくありません。肝になるのはミドルラインをブレイクしたかどうか。触れただけでは反対側の1σを目指さないことがあるので注意が必要です。

荻田 意外とエントリーチャンスは多いんですね。

ぞま エントリーは、トレンドが確認できた場合に限るため、1σにローソク足がタッチしたからといって、やみくもにエントリーしているわけではありません。

 ボリンジャーバンドがスクイーズしているときはレンジ相場だと判断して、その相場は触らないようにします。これは負けないコツです。ボラティリティが低いところで勝負するのは難しいですからね。

 エントリーできるのは、ボリンジャーバンドとミドルラインに傾きが出たタイミングのみ。1時間足以上の時間足で1σにタッチする「トレンドの始まり」を、しっかり拾っていけるかが勝敗を分けると思います。

伸びていく相場はいわば宝くじタイム

荻田 トレンドに乗り遅れた場合はどこでエントリーすれば良いのか悩む人もいると思います。初動が遅れたときのトレンドの乗り方について教えてください。

ぞま 先ほど、ミドルラインをブレイクしたらローソク足は反対側の1σを目指すと説明しましたが、ミドルラインがサポートになることもあるんです。特に強気相場の場合は、ミドルラインにタッチして、そこから価格が上昇することが多々あります。そのため僕は強気相場でミドルラインにローソク足がタッチしたら買いを入れます。買いを検討するのではなく、間髪入れずに買い増すのです。

 初動が遅れた人も、ミドルラインへのタッチでエントリーをすれば良いのではないでしょうか。もし、そのまま価格が予想している方向と逆行しても、ミドルラインをブレイクしたタイミングでポジションを切れば良いだけ。傷も浅く済みます。

 また、時間足を長くして、1σのブレイクを狙うのも有効な手段です。時間足を長くすれば、それだけ値幅も大きくなるので十分メリットがあります。

荻田 しっかり理解できれば再現性が高そうな手法ですね。

ぞま FXは一発のハイスコアを狙うより、同じような相場を狙い撃ちして同じ作業ができる人が勝っていくと考えています。

荻田 トレンドが発生したときだけトレードをするのが勝つ秘訣というわけですね。

ぞま もちろん。それができればトレードはATMと一緒ですよ。これは上級者の手法になりますが、今回説明した手法を下位足に落とし込んで使う応用編を身につければトレードは難しくありません。その手法はまた別の機会にお話しするとして……。ここでお話しした上位足を狙ったトレード手法をマスターできれば、トレンドの発生が毎回「宝くじタイム」と感じられると思います。勝率は高く、伸びれば大きな利益を得られるので、宝くじのような夢がありますよね。

荻田 そのためには、しっかりリスクもコントロールしながら、伸びるところをひたすら狙っていく必要がありますね。最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。

ぞま 相場が動く気配がないときに触るポジポジ病は抑えてほしいですね。繰り返しになりますが、裁量のメリットは、自分でエントリーする局面を選べること。無駄を省くことが勝率を高めます。

 また、裁量で爆発力を得たいのであれば、入金力を高める努力も惜しまないでください。1000円を100万円にするなどという難しいことにチャレンジするのでなく、100万円で5万円程を、1回のトレードで稼ぐ方がはるかに簡単です。ただし、練習は少額から行ってください。できると思ってトライしても、ボコボコに叩きのめされることもあるでしょう。しかし、それも経験です。

 僕の場合は10万円でトレードを開始。今は入金力を高めましたが、証拠金が200万円を超えると「絶対このお金を失くしたくない」と思って、より利益を抜ける相場を選ぶようになりました。余剰資金でFXをやるのが大事ですが、お金が大きくなればなるほど失いたくなくなるものです。

 証拠金が上がれば見えてくる世界も違ってくるので、FX以外でもコツコツお金を貯めて、精神的にも余裕のある状態を作れるようになるのが理想ですね。

インタビュー日◎2024年5月8日

まとめ①|価格の伸びを狙うにはNを探せ!順張りで勝率を高める方法

上昇、下降トレンドの概念図

ダウ理論では、高値を更新し、安値を切り上げていたら上昇トレンド、安値を更新し、高値を切り下げていたら下降トレンドと判断する。上昇トレンドを例にすると、①の波で高値更新を確認したら、③の推進波を狙うと勝率が高くなる。チャートの中で伸びるNの形を見つけるのが鍵。ちなみに、N値計算では①で伸びる値幅と③で伸びる値幅は同じぐらいになりやすいと考えるので、利食いの参考にできる。

まとめ②|トレンドかレンジか「もう悩まない」±1σへのタッチは“宝くじタイム”

トレード事例、TradingViewの4時間足チャート

①の波で直近の高値を更新し、+1σにタッチしているので、ダウ理論で見ても上昇トレンドが発生していることが分かる。しかし、N値でいうと初動の波に過ぎないのでロットは少なめに。次の③の波で+1σに到達したときには、強気で買いのエントリーをし、バンドウォークしている間はポジションをホールド。バンドウォークが終わったら利食いする。なお、損切りは反対側の−1σに到達した場合に行う。今回の場合は+1σに到達したら買いエントリーするため、-1σを下に割ったら損切りをする。

まとめ③|トレンド発生中の価格の戻り合図はミドルラインのブレイク

トレード事例、TradingViewの4時間足チャート

ローソク足がミドルラインに後退した場合は、反対側の1σまで価格が戻りやすいとされている。例えば、ローソク足が-1σを割って下降トレンドが発生したとしても、-1σの内側に再びローソク足が入り込み、ミドルラインをブレイクすると、+1σまで価格が戻りやすい。これは上昇トレンド中も同様で、+1σの内側にローソク足が入り込み、ミドルラインを下に割ると-1σまで価格が戻りやすい傾向がある。

まとめ④|ボリンジャーバンドの傾きで判断、相場から離れて負けを減らす

トレード事例、TradingViewの1時間足チャート

±1σにタッチしていたとしても、ボリンジャーバンドがスクイーズしている場面はトレードは控えた方が良い。ボリンジャーバンドに傾きが出て、+1σまたは-1σにタッチしたタイミングでエントリーを検討すれば、負けは減るはず。勝つことも重要だが、ポジポジ病にならず、負けを減らすのもトレーダーには必要なこと。なお、下位足になるほどダマシが多くなるので注意しよう。

トレード例①|4時間足以上のトレンドに乗れば勝率は飛躍的に上がる!

トレード事例、TradingViewの4時間足チャート

ボリンジャーバンドがスクイーズしている最中は触らず、抜けてからエントリーをする。上に抜けた後、Nを描きそうな形をしていたので、上記の相場では③の波に乗ることができる。+1σに触れた のタイミングでエントリーしたら、バンドウォーク中はポジションをホールド。トレンド発生時は、それを延々と繰り返せば利益を積むことができる。

▼買い増したい場合は時間足を大きくする

トレード事例、TradingViewの4時間足チャート

上位足から順番に下位足に落として分析する環境認識はマストだが、買い増しを検討したい場合は下位足でエントリーを検討するよりも上位足でエントリーポイントを探した方が勝率はより高まり、値幅も大きく取ることができる。トレンドの発生は1時間足以上で確認する必要があるものの、エントリー・利食い・損切りの考え方についてはどの時間足を選択したとしても共通している。日足でも③の波を確実に捉えられれば大きな利益を得られる。

トレード例②|下位足ではダマシに注意!ルール通りなら損切りも必要経費

トレード事例、TradingViewの1時間足チャート

1時間足でも1σをブレイクしていたら順張りでエントリーできるが、ダマシが発生しやすいので注意。ヒゲで損切りの条件を満たし、逆指値を入れていた場合はロスカットとなるが、FXに100%の手法はないので必要な損切りと割り切ろう。また強気相場なのでミドルラインタッチで買いを入れるのも◎。なお、今回の利食いは、陰線が出現しバンドウォークが終了しそうなタイミングで行った。

▼買い増したい場合は時間足を大きくする

トレード事例、TradingViewの4時間足チャート

ボリンジャーバンドに傾きがあり、直近の高値をブレイクして+1σに触れたタイミングでエントリーすると、少なくともローソク足1~2本の値幅を獲れる。少なく感じるかもしれないが、4時間足では値幅が大きくなりやすいので欲張りすぎないこと。また、4時間足の場合はボラティリティも大きくなるため、損切り許容額を超えない範囲でロットを入れるようにしよう。

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