テクニカルトレーダーhana氏プロフィール
CFD、FXが主戦場の専業トレーダー兼Fincsアドバイザー。hana塾で累計2000人以上の【自分の頭で考える】トレーダーを育成。鋭いテクニカル分析・分かりやすい指導に定評がある。日々、完全初心者でも根拠のあるトレードができるような情報を発信中。
私事でございますが、今年から実践的投資学習プラットフォーム「Fincs(フィンクス)」という新しい投資情報サービスにて、投資助言者としての発信を開始しました。スタートして早々300人以上の方にご愛顧いただいており、改めてこの場をお借りして感謝申し上げます。
リアルタイムで著名な専業トレーダーの売買を見ることができる画期的なサービスとなっています。悪質なサロンが横行する中、良質なサービスとなっていますので、みなさんも是非覗いてみてください。
投資にかかわる情報発信をしている立場でみなさんと日々やり取りをしていると、テクニカル分析を分かりやすく伝える大切さを身にしみて実感しています。損小利大のトレードのやり方が分からない、いつもチキン利確してしまう、損切りばかりで辛い、とトレードで悩んでいる方がいれば少しでもお役に立てるよう頑張っていきたいと思います。
前回はCFD取引(一つの証券口座で株価指数、コモディティ、株式、債券など多種多様な銘柄を手軽に少額の証拠金で取引できる取引)とFX取引共通で使えるスイング手法について解説しました。今回はトレードの主な三つの手法である順張り、逆張り、ブレイクアウトトレードのそれぞれの特徴およびやり方について解説していきます。
【1】順張りトレードのやり方
①まず、トレンドの力強さとそのトレンドが序盤なのか中盤なのか終盤なのかを意識し、できるだけ序盤で入ることを確認しましょう。
②20SMA、25EMA、75EMAのどこで反発するかは局面によって異なります。陽線を確認してからロングすることが大事です(下落トレンドでは、陰線を確認してからショート)。
③強いトレンドが発生している最中にエントリーしながらも安全地帯に到達するまではとにかく監視し、逆指値をスライドして勝ち確定にしましょう。
デメリット:ボラティリティが大きい場合、逆指値が深くなりがちなので監視しないといけない時間が長くなりがちです。
ワンポイントアドバイス:PO(パーフェクトオーダー)が発生するととても強いトレンドとなります。hana塾で配布しているドラゴンインジケーター(下図)を参考にしてみて下さい。
【2】逆張りトレードのやり方
①強力に機能している水平ラインやトレンドラインを探しましょう。
②逆張りはピンポイントを狙うので損切りラインも明確で結果がすぐに出ます。
③大衆心理を逆に利用する意識が大事。
デメリット:逆張りで損し続けるならやり方が間違っているので修正しましょう。
ワンポイントアドバイス:ライントレードが大前提です。しっかりトレンドラインや平行チャネルなどを引きながら、どこがサポートゾーンなのか、レジスタンスゾーンなのかを見極めます。毎回ドンピシャで狙えるわけではないのでゾーン(点ではなく面)で捉え、エントリーは分散しましょう。
【3】ブレイクアウトトレードのやり方
①ダウ理論を正しく理解することが何より重要です。
②ブレイクアウトする際には強めの抵抗を受けます。N字での多少の戻りがあることを念頭に分散エントリーしましょう。
③逆指値の位置はロングなら直近安値の下、ショートなら直近高値の上です。
デメリット:ダウ理論をしっかり正しく理解できていないと意味がありませんし、レンジ相場でブレイクアウトばかり狙っても損切り貧乏になります。
ワンポイントアドバイス:割安水準でのロング、割高水準でのショートは伸びやすいのでしっかり立ち位置を理解しましょう。
基礎的な各トレード手法の紹介でしたが、今回の講義はいかがでしたでしょうか? トレードのやり方のイメージが湧いてきましたでしょうか? 私のX(旧Twitter)やブログ、塾などでは積極的により詳しいテクニカル分析について情報発信をしておりますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。 次回はトレードの手順(前準備、エントリー、決済)について解説していきますのでぜひぜひお楽しみに!
FX雑誌「外国為替」vol.14
発売:2024年12月23日(月)
定価:980円(本体891円)