みんな元気か? マッスル武藤だ! 前回は、ゴールドを証券取引所で取引できる話をした。今はゴールドを上場投資信託(ETF)の形で売買できるため、ゴールドを証券(株式)と同じ位置づけで購入できるようになり、欧米のヘッジファンドや機関投資家などが積極的にゴールド市場に参入し始め、それがゴールドの価格を押し上げたという内容だったが、理解してくれたか?
投資家は、ゴールドをETFや現物などを通じて取引できるわけだが、最も手っ取り早いのは先物だ。最近ではCFDなどでもゴールドをトレードできるが、現物を介さずに価格だけを取引する方法で伝統があるのはやはり先物であろう。先物市場は公設市場であり、誰もが公正な価格で即座に取引できるメリットがある。また、先物市場での取引は清算機関(クリアリングハウス)が資金を保全してくれるのも大きなメリットだ。そのため、CTA(商品投資顧問)などは、先物市場を好んで利用している。証拠金制度などの資金効率メリットがあることも理由に挙げられるだろう。
このように、先物市場のメインプレーヤーはいわゆる投機筋=スペキュレーターである。価格の変動を収益に変えることだけを目指しているため、現物は必要ない。だからこそ、価格だけを取引できる先物市場が彼らには利便性が高いといえる。
さて、先物市場でトレードしている投機筋のポジション動向が週に一度公表されているのだが、知っているか? CFTC(米商品先物取引委員会)という機関が、その週の火曜日時点の投機筋や現物筋など、さまざまなカテゴリーの市場参加者のポジション動向を分類して、週末に公表している。これは市場で「COTレポート」と呼ばれている。これを見ると、ゴールド価格の変動要因の一つである投機筋の売買動向が分かる。チャートを見ると、11月初旬にゴールド価格は下落しているが、チャートの下部の青線が上昇し、グレーの線も上昇している。

(青線はロングポジション、赤線はショートポジション、グレーの線はネットポジション)
これは、投機筋が逆張りでゴールドを買い増ししていることを意味する。逆に、その前の9月下旬の下落局面では、ロングポジションを減らし、ショートポジションを積み増しており、ネットポジションが減少しているのが分かるだろう。このように、COTレポートを見れば、直近の投機筋のポジションが分かるだけでなく、現在保有しているポジションが次にどのようになるかも想像できる。COTレポートはぜひトレードに生かしてほしい。
次回はゴールドの実践的なトレードについてのアイデアについて解説するから、楽しみにしとけよ。じゃあまたな!

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