やしろあずき氏プロフィール
自身の漫画事業を法人化し代表取締役を務める他、複数の会社を経営するweb漫画家。月間2000万PVのlivedoor公式ブロガー。【著書】「人生から『逃げる』コマンドを封印している人へ」「クリエイターとクライアントはなぜ不毛な争いを繰り広げてしまうのか?」
罠を張り巡らせて獲物がかかるのを待つ
バブル期の「24時間、戦えますか♪」ほどではないかもしれませんが、日々がせわしなく過ぎていくのは、令和の日本も同じです。FXでの資産運用にチャレンジしようにも、日々の本業や家事・育児などに忙殺されて、思うように分析やトレードの時間を確保できていないという方も多いでしょう。三角コーンをこよなく愛する、WEB漫画家のやしろあずき氏も同じ悩みを抱えていました。FXに取り組みたいものの、売れっ子だけに常に案件が舞い込んでおり、なかなかまとまった時間を確保できないとのこと。
そんな読者の皆さん、そしてやしろ氏にご紹介したいのが、マネースクエアの自動取引システムのトラリピです。自分から相場を追いかける必要はなく、狙う範囲内での価格変動を待ち構えます。そのため、ピンポイントの相場予測は不要です。
「売買も自動化できるなら、自分でもできそうです! やり方を教えてください!」と、編集部にトラリピの仕様を説明されたやしろ氏。成功率の高いトラリピ戦略を解説します。
通貨ペア選びは安定トラリピの核
トラリピは、プレイヤーの設定通りに粛々と自動発注を繰り返すため、事前の設定がとても大切です。そして、設定の中核となるのは、「どの銘柄(通貨ペア)でトラリピを動かすか」です。
そこでマネースクエアが推しており、外国為替のシカウチ編集長も実際に運用しているのが、新通貨ペアのNOKSEK(ノックセック)。北欧で隣国同士となるノルウェーとスウェーデンの通貨を組み合わせたペアで、政治や経済の状況が似ているため、片方がもう片方に対して一方的な値動きになりづらい=レンジ相場になりやすい特徴があります。
実際に2014年からのチャートを見ても、10年以上レンジ相場が続いており、レンジの幅も狭いので必要証拠金も控えめです。それでいて、レンジの中での値動きはなかなかに激しいため、トラリピが高回転しやすく、利益を多く得るチャンスがあります。
やしろ氏も、「まったく聞いたことがない銘柄ですが、トラリピに向いているのであれば、ぜひやってみたい!」ときわめて前向きなご様子。
なお、トラリピを仕掛ける範囲を上下2分割し、売りと買いを組み合わせるハーフ&ハーフだと、必要な資金が抑えられるメリットがあります。
地球全体にまたがる巨大な三角コーン
「最初はNOKSEKでやってみますが、慣れてきたらどうすればいいですか?」と、やしろ氏。非常に良い質問です。
トラリピに限らず、ポートフォリオを組むのは投資のセオリーです。性質が違う銘柄や運用を組み合わせて、どれかが不調なときに、他のものがそれを補うという考え方です。
トラリピの場合なら、できるだけ離れた国の通貨ペアをセットにすることで、不調期が分散されやすく、運用全体が大ダメージを受けるケースがグッと少なくなります。その候補が、オセアニアのAUDNZD、北米のUSDCAD。もちろんどちらも、トラリピがやりやすい通貨ペアの条件を満たしています。
そうなんです。上の世界地図をみてください。欧州、オセアニア、北米と地球全体にまたがる巨大な三角コーンが完成するではありませんか。
最初は小さく始めても、知識と経験を蓄積しながら、為替相場全体を攻略するワールドサイズの運用を構築することが、今回ご紹介する「トラリピ三角コーン戦略」の最終目標です。日々のタスクに忙殺されているそこのあなた、やしろあずき氏とともに、トラリピを始めてみませんか。
FX雑誌「外国為替」vol.14
発売:2024年12月23日(月)
定価:980円(本体891円)