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【FX為替相場見通し】日米は予想通りに利上げ!しかし織り込み済みで「円安」となった!!

【FX為替相場見通し】日米は予想通りに利上げ!しかし織り込み済みで「円安」となった!!

今週のマーケットを一言でまとめるなら「金利のある世界に、完全に戻ってきた一週間」じゃなかったかなと思います。

アメリカが3年ぶりに利上げをしました!
日本は31年ぶりの金利水準まで上げました!
教科書通りなら金利を上げた国の通貨は買われます。ところが実際に起きたのは、その正反対。円は週末にかけて全面安となり、ドル円は一時158.05円まで駆け上がりました。そして深夜、日本が動きます…。

前週の入口、市場を支配していたのは中央銀行ではなくまだまだ原油でした。ホルムズ海峡の通航制約に加えて、サウジアラビアの東西パイプラインがイラク方面からの無人機攻撃で9月10日から11日にかけて停止。ホルムズが事実上ふさがっている中での代替ルートが止まったわけですから、これは危険! 原油は9月15日(火)の米国市場で105.48ドルまで跳ねました。
原油が上がると何が起きるか。ガソリン代が上がり、物価が上がり、中央銀行が金利を上げざるを得なくなる…この連想が一直線に債券市場へ流れ込みました。米10年債利回りは9月15日(火)に一時5.04%。2007年7月以来の水準です。
 
金利が上がれば、将来の利益を買っている成長株はしんどい。米国市場でNYダウ・ナスダックは深く削られました。ここに米オープンAIが年内の新規株式公開を見送るとの報道が重なり、相場を引っ張ってきた人工知能関連にブレーキがかかり暗雲立ち込める…。

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最大の転換点 FRBが3年ぶりの利上げ!ウォーシュ議長の一言で株は失速

そしてFOMC(米連邦公開市場委員会)、米国政策金利の発表。

■9月17日(木)午前3時
FOMCが政策金利の0.25%引き上げを決定。誘導目標は3.75〜4.00%となりました。2023年7月以来、実に3年ぶりの利上げです。しかも採決は12対0の全会一致となったようで、7月会合では3人が利上げを主張して押し切られた形でしたから、今回はFRBが1枚岩となった感じです。
 
同時に公表された経済見通し(ドットチャート)も18人の参加者のうち16人が、さらなる利上げを見込んでいます。政策金利の中心的な見通しは、2026年末・2027年末ともに4.00〜4.25%。つまり「これで打ち止め」ではない、ということです。
 
発表直後、米株はいったん上昇しました。ところが午前3時30分から始まったウォーシュFRB議長の記者会見で流れが変わります。議長は「この夏の物価指標は基調が意味のある形で改善したことを示していない」と明言。会見の言葉ひとつで買いが引っ込み、NYダウは上げを打ち消してマイナス1.21%で終えました。
 
為替はどうだったのか!? …素直にドル買いでした。ドル円は156円台を回復。ここで押さえておきたいのは、この週の前半まで円は主要通貨の中で最も強い通貨だったという事実です。週明け9月14日(月)のドル円は154円台。1か月で3%を超える円高が進んでいた局面からの、きれいな巻き戻しでした。

日銀が31年ぶりの水準へ!それでも円が売られた理由

そして迎えた週末18日(金)。日銀はコンセンサス通り6月会合3カ月ぶりの追加利上げを発表しました! 1.25%は1995年4月以来、31年ぶりの水準です。普通なら円高ですが…。
票決は7対2となり、審議委員2人が利上げに反対していました。市場はこれを当然ながら「日銀は次の利上げは微妙だ」と読みます。さらに15時30分からの植田日銀総裁会見でも、利上げの幅やペースについて具体的な踏み込みはありませんでした。「連続利上げや幅の拡大は物価情勢次第で、特定のやり方は排除しない」「ゆっくりやればいいということでもない」との発言で相変わらずの言葉に強みが無い感じです。コレらが再び円安へ巻き戻したわけです。

深夜に一手を打つ「レートチェックの報道」が出てドル円を1円ほど急落させたものの、そこからは大きく動くことはなくNY大引けとなりました。

米ドル/円チャート

チャートは全てを織り込んで、当日に確認し再び円売り行動で上昇トレンドを短期では示唆しています。日本は大型連休に入り株式市場は休みになります。このタイミングで「為替介入」「日米協調介入」の可能性をレートチェックで匂わせたわけです。週明けから再び円買いとなれるのか!? 注目ですね!

今週いちばんの教訓は「中央銀行が利上げした=その国の通貨が買われる」という一次方程式は、もう通用しないということです。市場が見ているのは「上げたか下げたか」ではなく「次はどうするか」です。日銀は利上げしたのに円が売られました。理由は反対票2票と、会見の踏み込みの薄さ。逆にFRBは利上げに加えてドットチャートが追加利上げ寄りだったから、ドルが買われました。決めているのは常に「その先」なのです。

9月4週目となる9月21日(月)からの注目すべき材料・指標は次のとおりです。

■9月21日(月)
日本休場大型連休

■9月22日(火)
日本休場大型連休

■9月23日(水)
日本休場大型連休
16:15~仏PMI速報値
16:30~独PMI速報値
17:00~欧州PMI速報値
17:30~英PMI速報値
22:45=米PMI速報値

※9月アノマリー記事もご覧ください。

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FX「外国為替」編集部
FX「外国為替」編集部。たくさんの投資家の人生が、FXのおかげでほんの少し豊かになる—。そんな未来を目指して2022年8月に『外国為替』を創刊。雑誌は全国の書店およびAmazonで発売しています。
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