インジケーターを利用してテクニカル分析をするならMT4、と思っている方も多いのではないでしょうか? しかしMT4の開発元のMQL社は既にMT4のサポートを終えています。MT5について語る第7回のコラムは、MT5搭載のインジケーターについて、MT4の比較を交えながら紹介します。
本文◉石井僚一
テクニカル愛好者はMT4の利用者が多い

MT4はデフォルト状態で多種多様なインジケーターが搭載されています。またインターネット上にも有料・無料でさまざまなインジケーターがあるため、MT4はテクニカル愛好者御用達の存在です。TradingViewの出現以降、TradingViewの愛用者も増えていますが、特に古参のテクニカル利用者はMT4の愛用者が今も少なくありません。
古すぎるMT4のインジケーターは、MT4のバージョンの関係で利用できないことがあるものの、筆者は約10年前に購入したインジケーターを今でもMT4で利用しています。しかし、前述のとおり、MQL社は既にMT4のサポートを終えており、MT4はいつ利用できなくなるか分からないリスクがあります。それでも、使い慣れたインジケーターの利用を続けられるのはMT4の優れた点です。
知ってた? デフォルトで利用できるインジケーター数はMT5が圧倒的

MACDなどの一般的なインジケーターを利用するなら、MT5の利用がオススメです。MT5はデフォルト状態で、MT4に比べて圧倒的な数のインジケーターが搭載されています。MT4やMT5を立ち上げた後、画面上部のメニューバーから「挿入」→「インジケーター」を選択すると、「トレンド系」から「カスタム」まで複数のインジケーターの選択ができます。

MT4とMT5で、初期状態で入っているそれぞれのインジケーターの数は上記のとおりです(筆者調べ)。「カスタム」の中には「トレンド系」から「ビルウィリアム」までのインジケーターの重複があるものの、「カスタム」を比較すると、MT5にはMT4の3倍以上のインジケーターがあります。
MT4のデフォルト状態で搭載されているのは基本的なインジケーターのみ

上記の画像はMT4の「カスタム」に入っているインジケーターです。
Heiken Ashi、Ichimoku、MACD、RSI、Stochasticなど基本的なテクニカル指標のインジケーターは一通り揃っています(なお平均足を表示するインジケーターがHeikin AshiではなくHeiken AshiなのはMT4の謎の1つです)。
ただしテクニカル分析の中級者以上になると、MT4のデフォルト状態で搭載されているインジケーターのみでは物足りないのが実情です。その結果、有料や無料のインジケーターをインターネット上で探し回ることになり、下手をするとインジケーターの沼にはまります。
チャート分析ツールにはMT4やMT5以外にも、TradingViewやNinja Trader、cTraderなどさまざまなツールがあります。その中で、元々MT4に入っているインジケーターは数が少ない部類に入ります。それでも必要最低限の分析はできますが、一歩先に進もうとすると物足りません。そこを有料や無料のインジケーターでカバーしているといえるでしょう。
MT5ならデフォルトで充実のインジケーター

全てのインジケーターを表示するには、画面をスクロールする必要があります。MT5でもMT4と同じく平均足はなぜかHeiken Ashiですが、一般的なテクニカル指標からFractals、trix、MarketProfileなど、マニアックかつその筋では知られているインジケーターが揃っています。テクニカル分析の初級~中級の段階までなら、MT5にデフォルトで搭載のインジケーターの利用で十分な分析ができるでしょう。
テクニカル初心者は最初からMT5の利用がオススメ

MT4は古くから使われているツールであり、日本では今もMT4の利用者が多いものの、海外では既にMT5の利用が主流です。
テクニカル分析を行う際、これまでの流れでMT4を利用する方が多いです。しかしMT5には最初から十分な数のインジケーターが揃っています。このためテクニカル初心者の場合は、最初からMT5の利用がオススメです。食わず嫌いの方も多いので、まずはMT5のインジケーターを眺めることから始めてはいかがでしょうか。MT5に搭載されたさまざまなインジケーターを見ると、意外な発見があるかもしれませんよ。
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