色々あった2024年相場、いよいよ10月相場となります。年末まで残り3か月ほど、あっという間でしょうね! あながち馬鹿にできないアノマリーシリーズ、今回は10月相場について解説していきましょう!
オクトーバーエフェクト
10月は【大暴落の月】と怖いアノマリーになっています!
これば過去に何度も起きている数々の有名な「暴落相場」が理由となっています。
♦1929年10月24日(木)「世界恐慌」のちに暗黒の木曜日と呼ばれた
♦1973年10月「第一次オイルショック」
♦1987年10月19日(月)「ブラックマンデー」
などなど、投資家の中では「オクトーバーエフェクト」として警戒されています。
過去を見ていると落ちるときは急激そのもの。上昇スピードの何倍もの速さで落ちることが多いので、そういった材料や報道が出たら注意しておきたいですね!
ハロウィンエフェクト
次に有名なアノマリーが「ハロウィンエフェクト」と呼ばれるもの。ハロウィン時期となる10月下旬に米株が買われやすい傾向にあり、その買われた米株が翌年の5月「Sell in MAY」で約定売りされるという長期間に渡る有名な2つセットで機能します。6か月間ほどの期間を要するものの、非常に強いアノマリーとなっています!
米株が買われやすくなるということは、「米株」「米長期債」「ドルインデックス」の連動性が当然あるので為替ともしっかり連動してくると思いますので注目しておきましょう!
過去12年間の10月ドル円、ユーロ/ドルデータ
平均変動率「405.366pipsほど」となっています。
前月も7円以上の変動となっており今年のボラティリティは低下する兆しがありません!
このまま小休止がきてもおかしくありませんが5円以下で想定するのは危険ですね。
平均変動率「343.708pipsほど」となっています。ユーロドルのボラティリティは大きく上がることなく平均以下で変動しています。10月も2円~3円までが予測されます。
10月政策金利発表のスケジュール
9日(水)
10:00~RBNZ政策金利
17日(木)
20:00~TCMB政策金利
21:15~ECB政策金利
23日(水)
22:45~BOC政策金利
31日(木)
時間未定~BOJ政策金利
10月は米国の政策金利はありませんが、ECBの利下げハト派色が少しつよくなりつつあり、月末最後の日銀は利上げの可能性は十分にありえます。警戒しておくべきでしょう!
ドル円は「円キャリー」の巻き戻しから激しい下落となりましたが、いったん戻し年初来安値まで更新となりました。再び日米金利差の縮小がスピードアップするような材料が出れば円買いは強力に発動するのか!?
オマケとして…、3日(木)は新月で17日(木)は満月です。
金融占星術的には当日はもちろん前後は変化日とも言われていますので、気になる方は注目してみてください!
※アノマリー使用上のご注意
毎月できるだけ「アノマリーシリーズ」は解説していきたいと思っています。
あながちバカにできないとされるアノマリーは「儲ける」というよりも「危険意識」のほうを重点に置いてもらい、ご自身の大切な資産を守るために参考にしていただきたいです。
FX雑誌「外国為替」vol.12
発売:2024年8月22日(木)
定価:980円(本体891円)