まずは先月の振り返りです。
9月相場も始まり穏やかな立ち上がりとなった米国・カナダ休場のレイバー・デー。
しかし、翌日9月2日(火)から株式市場・ドル円はジワジワと下落傾向になる。
日経平均はいったん持ちなおしつつありましたが、週末9月6日(金)大引け後から先物で下落を強めていきました。
ドル円もジワジワと下落を強めたのは9月3日(火)の午後からでした。
9月5日(木)21:15発表「米国ADP雇用者数」
予想:+14.5万人
結果:+9.9万人
9月6日(金)21:30発表「米国雇用統計」
♦非農業部門雇用者数
予想:+16.0万人
結果:+14.2万人
♦失業率
予想:4.2%
結果:4.2%
♦平均時給
予想:+0.3%
結果:+0.4%
という結果になり、雇用はADP雇用者数とは違い10万人を割りこむことはなかったのですが、予想よりも悪い数字となり、FOMCでの利下げはさらに強まる可能性を示唆する状況へ。
ドル円レートは144円台~141円台という2円の大きな値幅を往復するような非常に荒い値動きでしたが、最終的に売り優勢になっていきました。
それよりも日経平均の暴落はどんどん加速し大引け後からプラスに転じるほどに回復していたのが、1時間後には1000円を超える暴落となりました!
この1週間でドル円は前回の安値付近まで下落し5円を超える暴落、日経平均は4000円を超える暴落となりました。
米雇用統計のあとの通貨強弱と今週1週間の通貨強弱を分析しても、円安ドル高がジワジワ出ていたのに、再び円高ドル安が一気に強まったのが分かります。米ドルはジワジワ売られ円買いが強くなっていきましたが、コレは日経平均との逆相関が要因と思えわれます。
いずれにしてもこの流れがこのまま続けば本格的な下落はこれからとなりそうです。8月のように全て戻して終わるのか!? 注目です。
9月第2週となる9月9日(月)からの注目すべき材料などは以下の通りです。
■9月10日(火)
ゴト日
■9月11日(水)
15:00~英国貿易収支・GDP・鉱工業生産指数・製造業生産高
21:30~米国消費者物価指数CPI
■9月12日(木)
21:15~ECB政策金利&声明発表
21:30~米国生産者物価指数PPI・新規失業保険申請件数
21:45~ラガルドECB総裁の定例記者会見
■9月13日(金)
日本メジャーSQ
23:00~米国ミシガン大学消費者信頼感指数
9月アノマリーの記事とあわせて参考にして下さい。
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