まずは先週の振り返りです。
激動の週となった7月第2週目は株式相場も為替もコモディティも大きく動きました。
「米国消費者物価指数CPI」については前回の記事をご参照ください!
米国インフレ指標が発表される前から日経平均は続伸となり、9日(火)10日(水)と連日非常に強い上昇を続けあっという間に史上最高値を更新しました。
為替のドル円はジワジワと高値圏内でもみ合いこちらも強い上昇トレンドを維持。
しかし「米国消費者物価指数CPI」に乗じた「為替介入」らしき円買いがきっかけで日経平均も深夜に先物で急落を開始し、翌日からも下げ幅を拡大。1000円以上の暴落を見せました!
ドル円も翌日からスプレッドがずっと広がり、東京時間から危険な動きを繰り返していました。
まだ確実ではない「為替介入」らしき円買いは翌日にも実は数回ほど観測されていました。もはや前代未聞の実施であり、どんな状況でも実施してくる状況にトレーダーは今後も振り回されそうです。
いずれにしても、焦点はこの下落の動きが今度こそ本物のトレンド転換・天井となるかどうかでしょう。今までは日経も米株もドル円もビットコインまでも、どれだけ大きく下げても非常に速いスピードで全て戻しています。そうれなれば今回もまた単なる押し目となりますが…。
翌週は日本が3連休で15日(月)は祝日休場ですが、先物は動いているので目が離せません。
1週間の通貨強弱を分析すると、円安ドル安の流れから急激に円買いが強まり、ドル売りはそのまま少し強めた程度です。それでも乖離率はなかなかですのでドル円とクロス円は急落し、ドルストレートは上昇となっています。
ちなみに、GOLDは2400ドル台で推移し強く、米10年債などは下落しドル売りで連動していました。
7月第3週目となる7月15日(月)からの注目すべき材料などは次のとおりです。
■7月15日(月)日本休場祝日
午前中に中国の指標多数あり
■7月16日(火)
21:30~米国小売売上高・輸入物価指数
■7月17日(水)
15:00~英国消費者物価指数CPI・生産者物価指数PPI・小売物価指数RPI
18:00~EU消費者物価指数HICP
21:30~米国住宅着工件数・鉱工業生産指数
■7月18日(木)
21:15~ECB政策金利&声明発表
21:30~米国新規失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀景況指数
21:45~ラガルドECB総裁の定例記者会見
などとなっています。
※7月アノマリーの記事も参考にしてください。
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