まずは先週の振り返りです。
4月29日(月)~5月3日(金)、「4月相場」も終わり「5月相場」が開始した週はドル円160円台突破スタート。「為替介入」らしき円買いが何度も急激に起き、激しい動きが突然やってきていました。
先週末5月3日(金)21:30~発表の【米国雇用統計】の結果は次のとおり。
■非農業部門雇用者数
予想:+24.3万人
結果:+17.5万人
■失業率
予想:3.8%
結果:3.9%
■平均賃金
予想:0.3
結果:0.2
という、すべてがやや悪い結果に。米長期債が急落し同時にドルが激しく売られました!
そもそもドル円レートは下落を強め始めていたので、この「米国雇用統計」の結果は背中をドンっと押したような感じで急落しました。あれだけ時間がかかった152円台のブレイクポイントをアッサリと割ってしまう。
2時間後には半値戻し、NY大引けの頃にはほとんど戻す感じでしたが、全ては戻しきれずに終わっています。152円台を割り込んだ長い下ヒゲを週明けからも更新しに行くのか!? それともいったん上に行こうとするのか!? 現時点では上値が重い展開が続いています。
なお、23:00~「米国ISM非製造業景況指数」では、「予想:52.0」に対し「結果:49.4」というなかなかの悪い結果にも関わらず、ドルが再び激しく売られなかったのは謎でした。
前週を振り返ってみると、ドル円はなんと8円を軽く超える大暴落を記録した一週間でした!
「為替介入」であろう円買いをきっかけに週末に向かって材料もなく円が買われ始めたのが、「米雇用統計」前まで強くドル円を下落させていたワケで、それが今後も続くかどうかに注目が集まっています!
5月ボラティリティは出尽くしたような感じでしたが、ココから160円台に回復して高値を更新して値幅を出してくるのか!? 150円割れを目指して値幅を出してくるのか!? 現時点で近いのは下であると思われます!
5月2週目となる5月6日(月)からの注目すべき材料などは以下のとおりです。
■5月6日(月)
日本GW最終日・英国休日
■5月7日(火)
13:30~RNB豪州中銀政策金利&声明発表
■5月9日(木)
20:00~BOE英国中銀政策金利&声明発表
21:30~米国新規失業保険申請件数
■5月10日(金)ゴト日
15:00~英国GDP・鉱工業生産指数・製造業生産高・貿易収支
23:00~米国ミシガン大学消費者信頼感指数
などとなっております。
GW明けの株式市場の立ち上がりはどうなるのか!? 為替市場にもしっかり影響が出そうなので注目しておきましょう!
※5月アノマリーの記事も参考にして下さい
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