まずは先週の振り返りです。
今週より冬時間が終わりサマータイムとなりました。
3月12日(火)21:30~、注目されていた米国インフレ重要指標「米国消費者物価指数CPI」は、
前回:+3.9%
予想:+3.7%
結果:+3.8%
と、再びやや悪い結果に。米国インフレ率は下げ止まった感じで、FRB早期利下げ予測は後退となりました。
続いて3月14日(木)21:30~「米国生産者物価指数PPI」は、
予想:+1.1%
結果:+1.6%
と、米国CPIと同じくやや悪い結果となりました。為替の反応はドル買いとなりジワジワと強まり、最終的には円高ドル高でドルも円も買われ、ドルの方が強まる感じとなりました。
下降トレンドが本格的になりそうだったドル円はトレンドを維持できず上昇を開始し、週末最後には149円台に乗せて大引けとなりました。
1週間の通貨強弱を分析するとオセアニア通貨の豪ドルとNZドルが売り込まれ、米ドル買いがジワジワと週の後半で強まったのが分かります。しかし、円高ドル高が長く続いた試しがないので、注意が必要でしょう。翌週の日銀次第で再び激しい円安となるか!? それとも円買いが激しくなるか!? 注目です!
日経平均は史上最高値を更新し続けていましたが、4万円台から2000円越えの暴落となりました。5%を軽く超える下落です。それでも押し目となりまだまだ上昇するのか!? 日経平均も日銀次第では大きく動きそうです。
ドル円とユーロドルの3か月間のボラティリティを分析すると指標や材料で一時的にボラティリティが上がっているだけで、通常時のボラティリティはどんどん低下してきています。特にユーロドルやドルストレートは2022年以前にまで落ち着いてきた感じです。
株式市場や暗号資産の過熱感からすると為替はまったく動いていません。例年通りだと3月は特にもっと動く可能性が高いので3月中盤以降は注意が必要です!
いずれにしても3月最大の注目ポイントとなる3月19日(火)「日銀金政策決定会合」で、本当に日銀がマイナス金利解除を正式に発表し、金利について緩和について新しい金融政策を打ち出してくるのか!? その結果次第といえるでしょう!
3月18日(月)からの注目指標や材料は以下のとおりです。
■3月19日(火)
時間未定~BOJ日本銀行政策金利&声明発表
12:30~RBA豪州中銀政策金利&声明発表
15:30~植田日銀総裁の定例記者会見
21:30~米国住宅着工件数
■3月20日(水)ゴト日
16:00~英国消費者物価指数CPI・生産者物価指数PPI・小売物価指数
27:00~FRB/FOMC米国政策金利&声明発表
27:30~パウエルFRB議長定例記者会見
■3月21日(木)
17:15~仏PMI速報値
17:30~SNBスイス中銀政策金利&声明発表
17:30~独PMI速報値
18:00~EU PMI速報値
18:30~英PMI速報値
20:00~TCMBトルコ中銀政策金利&声明発表
21:00~BOE英中銀政策金利&声明発表
21:30~米国新規失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀景況指数
22:45~米国PMI速報値
23:00~米国中古住宅販売件数
28:00~BOMメキシコ中銀政策金利&声明発表
■3月22日(金)
8:30~日本消費者物価指数CPI
などとなっております。
各国の政策金利発表が非常に多く重要な週となります! 是非参考にしてみてください!
※3月アノマリーの記事も参考にしてください。
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