先週の為替相場振り返り
まずは、先週の振り返りからです。
ドル円は8月2週目、ずっと日足で陽線をつけ続けて終わり。
8月第3週目も流れは続くのか!? 夏枯れ相場も本格化することも予想され、いったんの調整などが入って当然とも思われましたが、結果は週明けからもドル円は上昇を続け「8連続陽線」となりました。
8月17日(木)、18日(金)と陰線連続で週を終えましたが、天井の146.560付近からの下落乖離は約1円強とドル円のボラにしては今のところ「為替介入」による急落も観測されることの無いままです。
インバウンドによる「円安容認か!?」などのニュースが出たり、FOMC議事要旨で利上げの可能性を示唆するような内容が出たりするなど、とりあえずは146円台半ばでの「為替介入」はしてこない状況となったので、このまま150円台までは無いんじゃないかと考えるトレーダーも増えた感じがします。
1週間の通貨強弱を分析するとオセアニア通貨が一番売られており、ユーロもやや売り戻された感じ。
円もジワジワと売られていましたが17日(木)からは買い戻された状況。米ドルとポンドはやや買われた感じです。
いずれにせよ売買の強弱はそこまで強くないのも分かります。8月後半となる第4週目からは日本も完全に盆明けとなるので、ジワジワと通貨強弱も強まってきそうな感じです。
続いて、8月アノマリーの記事でも解説したオセアニア通貨の豪ドル/円「陰線確率70%」について。
特に2020年・2021年・2022年と3年連続陽線となっており、それを含めた「陰線確率70%」ですから、今年は4年ぶりに陰線になる確率は格段に期待できるかも…という内容でした。
今年は、見事にその通り陰線で終わりそうな感じとなっています。
本当に8月の月足がそのまま陰線で終わるかどうか、こちらも8月末まで注目してみて下さい!
25日(金)23時 パウエルFRB議長の講演に要警戒
8月第4週目となる21日(月)からの注目すべき経済指標・材料は以下のとおりです。
■8月21日(月)
日本盆休み明け
■8月22日(火)
23:00~米国中古住宅販売件数
■8月23日(水)
16:15~仏PMI速報値
16:30~独PMI速報値
17:00~EU PMI速報値
17:30~英国PMI速報値
22:45~米国PMI速報値
23:00~米国新築住宅販売件数
23:00~EU消費者信頼感指数
■8月24日(木)
21:30~米国新規失業保険申請件数
■8月25日(金)
ゴト日
毎年恒例の「ジャクソンホールシンポジウム」が、8月24日(木)・25日(金)・26日(土)にあります。
特に注目しておきたいのが、25日(金)23:05頃(日本時間)にあるパウエルFRB議長の講演です。昨年も大きく市場は反応しましたのでご注意ください!
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)