インヴァスト証券のトライオートFXを使いこなすお二人のうち、Yukiさんは2018年から豪ドルNZドルを中心とした運用で実績を上げています。
Onyさんは、2021年から参入、Yukiさんの情報発信で学びながら現在はビルダーズシェアで人気の設定を公開しています。
そんなお二人による、トライオートFXの異世代対談が実現!
Yuki(ゆうき)氏プロフィール
自営業の専門職として働く傍ら、2010年より老舗FXブログ「為替研究所」を運営する兼業トレーダー。ファンダメンタルズを軸にしながらスイングトレードやリピート系自動売買に取り組む。認定テクニカルアナリストの資格も保有。
Ony(おにー)氏プロフィール
日系大手IT企業から外資系大手IT企業で働きつつ、FX・米国株を中心に活動するトレーダー。X(旧Twitter)では不定期にスペースを開くほか、「#おにーさんの微労所得」にて日々の実績を配信。ブログ「Onyさんといっしょ」では、トレード戦略別の情報も整理・発信している。
精神的メリット重視のコンスタントな利確発生
─お二人がトライオートFXを始めたのはいつごろで、また現在はどのような運用をされていますか?
Yuki(以下Y) 2018年からです。トライオートFXで提供されている豪ドルNZドルのコアレンジャー戦略を、自分なりにマイルドに調整して使い始め、今に続いています。あの当時、豪ドルNZドルのコアレンジャーの成績が抜群に良くて、興味を持って調べたのがきっかけで、リピート系自動売買にのめり込んでいきました。こんな面白い通貨ペアがあるんだな、自動売買で運用するのに向いているなと感じました。
昔から、高金利通貨ペアをナンピン気味に買い増ししていき、利が乗ったところで利食いする手動のリピート系のようなことをやっていたんですが、豪ドルNZドルは本当に狭いレンジで細かく動くので、機械に任せた方が良いと思ったんです。
Ony(以下O) 私は2021年の春からです。現在は、ビルダーズシェアでも公開されている、ユーロポンドとドルスイスフランのポートフォリオを運用しています。豪ドルNZドルも、昨年までは運用していたんですが、厳しい展開にやられてしまい今は運用していません。
Y あの時期は大変でしたね(笑)。
O 本当ですよ(笑)。で、そこから自動売買の運用プランを見直しまして、今のやり方に至りました。私は、コンスタントな実現損益の発生を重視しています。総合的なリターン率を求めるのはもちろん重要ですが、ATRなどのインジケーターを参考に、一週間に2~3回の利確が発生することを狙っています。
Y 日足ATRの2分の1~3分の1くらいの利益確定幅というイメージですか?
O さすがです。考え方の基本としては、おっしゃる通りです。
Y 豪ドルNZドルは日足ATRが80pipsくらいで20pipsの利食い幅なら、週に2~3回よりは多く発生しますよね。これが80pipsになってしまうと、1か月間利益確定なしなんてこともよくあります。
O そう思います。私は週足ATRの半分を目安にしています。週に80pipsの値幅で起点をレンジ真ん中に置くと、上に40pips、下に40pipsくらいの値動きになるので、週足の半分という考え方です。さらに新規注文の間隔と利益確定幅を同じにすることで、利益発生回数をコントロールします。ただし、買いか売り、どちらかだけだと、1か月間利確なしなんてこともざらにあるので、ここにグルトレの要素を組み合わせています。ロングとショートをセットにして、バランスよく売買が発生するように設計しています。
─コンスタントな利益確定の発生を狙うのは、精神的なメリットを重視してのことですか?
O はい。総合的なリターンを求めるなら、年、月の広いレンジ推移を狙うことになりますが、評価損を抱えた状態で長期間利食い発生がないのは苦行です。
Y 非常によく分かります。
O 例えばサラリーマンは1か月に1回給料が入ってくるからこそ安心感が得られて、頑張れるわけじゃないですか。そういった、一定のペースで利益が出る仕組みを自動売買で構築することを目指しています。
Y 私の考え方も非常に近いです。いくつかの自動売買を動かしている中で、利益確定幅を広めにとって期待値を追求しているもの以外に、20pips程度の狭い値幅で利食い回数を優先する設定も併走して、回数と利幅のバランスを取るようにしています。
O 豪ドルNZドルで20pipsの利食いだと、4時間足の値幅を取るイメージになって、だいたい1日に1回は決済があるという安心感がたまらないんです。
Y 1か月に一度も利食いがなかったりすると、特に初心者の方は飽きてしまうかもしれませんね。
AUDNZDとEURGBPは天然物でトライオート向き
Y Onyさんは運用にグルトレの要素を入れているとのことですが、ユーロポンドが売り、ドルスイスフランが買いで、サポートポジションを合わせながら、スワップもプラスになるように計算している、みたいな戦略ですか?
O おっしゃる通りです。ただ、グルトレの両建て要素を入れているのはユーロポンドだけで、ドルスイスフランは買いのみです。私の分析では、ドルスイスフランは長期的に下がると見ていて、下の方の美味しい部分だけに狭めに買いを仕掛けています。おまけみたいな感じです。
ユーロポンドは稼ぎ頭で、子本体が40pips間隔、40pips利食いです。さらにレンジの上半分に10倍の400pipsで利食いする注文を設置しており、これがグルトレのサポートの役割を果たします。買いが損切りになるような大きく下げる場面では、この長い値幅の売りがロングの損失を軽減します。仮に損切りポイントに到達しなくとも、利食いできているので利益確定も狙えるという意図です。
Y なるほど! 2022年は絶好の仕込み時だったんじゃないですか?
O 残念ながら、2022年はまだこの設定で運用していませんでした。
─Yukiさんは現在稼働させているのは豪ドルNZドルだけですか?
Y あとはユーロポンドを少々という感じです。
O リピート系自動売買の運用はだいぶセオリー化されて、運用するのに向いていると思われる通貨ペアは決まってきていますよね。
Y そうですね。というか、高金利通貨ペアなら、あえて自動的に売買しなくても、ナンピンしていってある程度利益が乗るまで待って決済すればいいんじゃないかと。というのも、高金利通貨ペアはスワップが美味しいからか、バックテストしても広めの利幅にした方が成績が良かったりするんです。細かく利食いしなくてもいいといいますか。
─その高金利通貨ペアには、今ならドル円も入りますか?
Y 今なら入りますね。ただ今のドル円は高値圏で、どかんと下げるリスクもあるので、ある程度中長期での買い方向のリピート戦略は思い浮かばず、かといってここまで明確なトレンドがある中で売るのも危なく、支払いスワップもきつそうで、ちょっとやりづらそうと考えてます。
豪ドルNZドルやユーロポンドは、天然物といいますか、純粋に地理的に近く経済環境が近いから値動きも似ていて、結果としてレンジになりやすくトライオートFXで運用しやすいです。
他の人の設定を学べるのはトライオートFXだけのメリット
─トライオートFXの魅力はどのあたりにありますか?
Y シミュレーション機能が充実していることと、さまざまなトレーダーの設定が公開されていることです。
─幅広いジャンルから選ばれた人たちの設定に対して、シミュレーション結果が分かり、なおかつそのまますぐ運用できますよね。
Y そうですね。そして、必ずしも人の設定を丸パクリする必要はありません。「こういう通貨ペアを、このレンジで動かすのか」というように、新しい発想を得ることができるメリットは大きいです。
O 私は実は、トライオートはETFから入っています。その時期は株ETFの投資も行っていたので、株ETFと通貨を組み合わせたマルチアセット的なポートフォリオを構築するために、トライオートFXも始めることにしたんです。勉強し始めた当時は、Yukiさんのブログをとても参考にさせていただきました。
Y おお、それは嬉しいです。
O それで、SNSでいろいろな方のお話を聞いていると、トライオートFXの自動売買を自作するのは、決して簡単じゃないんですよね。なので、ボタン一つですぐに複雑な設定を組んで始められるのは、特にトレード初心者の方には大きなメリットだと思います。ビルダーズシェアに登録したのが2023年の春くらいですが、20名くらいの方に使っていただいています。今だと、上から三番目くらいに利用者が多いわけで、やはりこういったサービスや情報にはニーズがあるんだなと思って、それを拠り所にトライオートFXの運用をしている感じです。
Y 初心者の方なら、自分が情報を得ているインフルエンサーの設定をすぐにトレースできますし、中上級者の方なら自分で設定を作る際のアイデアが豊富にあり、なおかつシミュレーションがすぐにできるのは、他にはないサービスでしょうね。
O Yukiさんや私のように、息を吸うように設定を入力してシミュレーションをしているような人種ならともかく、これから自動売買を始める方にとっては、複雑な設定でも簡単にセットできるメリットは非常に大きいと思います。ちなみに私は、週末に公園を散歩しながら、スマホで思いついた設定をシミュレーションしたりしています。
Y 私はそこまでやりません(笑)
─なおかつ、トライオートFXはコンテンツ量がどんどん増えていますよね。
Y 認定ビルダーだけではなく、まさにOnyさんのようなビルダーズシェアに自分で投稿することもできますしね。
O トライオートFXには、めちゃくちゃポテンシャルを感じます。これだけ豊富な自動売買の機能が無料で提供されていて(編集部注:取引にはマークアップ手数料が発生)、使いこなせば本当にいろいろなことができます。伸び代しかないんじゃないかと。使いこなすハードルは低くないですが。
─それでは最後のまとめをお願いします!
Y 繰り返しになるかもしれませんが、いろいろな人の設定を見て理解することがお勧めです。取引画面から解説記事などにアクセスできますので、どういう狙いでその設定をし、シミュレーションからどれくらい稼げたのかが分かります。トライオートFXにしかない魅力ではないでしょうか。
O 全面的に賛同します! あとは、使い方が難しい部分はやっぱりありますので、初心者の方は焦らずじっくり慣れていっていただきたいです。
インタビュー日◎2023年9月25日
POINT① 気に入った戦略があればすぐに運用開始!
トライオートFXにアクセスすると、売買戦略が複数あるカテゴリごとに成績順に表示されています。クリックすると指定期間のシミュレーション結果が表示され、損益の推移が把握できます。詳細を表示すると、注文が入っている位置が分かるプライスチャートや個別の注文設定が表示可能。売買戦略をカートに入れれば、すぐに自動売買を開始できます。
POINT② Onyさんの戦略をすぐに運用できる
Onyさんがビルダーズシェアで公開している設定は、ドルスイスフランとユーロポンドの自動売買を組み合わせたもの。グルトレ(グルグルトレイン)の考え方がベースにあり、ドルスイスフランは買いのみ、ユーロポンドは買いと売りを組み合わせた運用になっています。さらにユーロポンドは、レンジの上半分に通常のポジション(子本体)の10倍の値幅で利食いするサポートポジションが設置されており、相場が大きく下げた場合の買いの損失をリカバーすることを狙っています。自分で同じような設定を入れようとすると複雑ですが、ビルダーズシェアから選択するだけで自分の口座でも運用できます。
POINT③ 真似から入り、いずれはオリジナルへ挑戦も
初心者から中・上級者まで幅広い使い方ができるのがトライオートFX。最初は著名な方の設定を真似るところから始め、慣れてきたらいろいろな売買の特徴を把握して、自分だけの自動売買を作ることにチャレンジできます。
【トライオートFX リスク・費用などについての重要事項】
本取引は、店頭外国為替証拠金取引であり、元本および利益が保証された取引ではありません。
取引通貨の価格および金利等の変動により損失が生ずるおそれがあります。また、スワップポイントが受取りから支払いに転じることもあります。
当社は、有効比率が一定水準以下となった場合、全建玉を自動的に強制決済(ロスカット)いたしますが、本取引は、預託すべき証拠金額以上の取引が可能なため、急激な相場の変動等によっては、証拠金の額を上回る損失が発生するおそれがあります。取引を開始されるにあたっては、本取引の仕組みやリスクを十分ご理解いただき、お客様自身の責任と判断で取引していただきますようお願いいたします。
●売買手数料について・マニュアル注文は新規注文/決済注文ともに無料です。自動売買注文は上限として1,000通貨単位あたり20円(0.2/米ドル/スイスフラン/NZドル/ポンド/豪ドル)です。自動売買注文での建玉を手動で決済した場合も同様に手数料が発生します。受渡決済に係る手数料は、1,000通貨単位あたり1,000円(ただし、10,000通貨未満の場合は1件あたり10,000円)です。
●本取引は、通貨ペアの売付けの価格と買付けの価格に差(スプレッド)があり、相場急変時等はスプレッドが拡大する場合があります。
●証拠金は、証拠金の25倍までのお取引が可能です。各通貨ペアの毎営業日の終値を基準価格として、その価格に応じた必要証拠金額(円換算額)を翌営業日に適応いたします。法人は各通貨ペアの毎営業日の終値に対し、金融先物取引業協会公表の為替リスク想定比率を加味した金額(円換算額)を適用いたします。
【商号/登録番号】
インヴァスト証券株式会社 〒103-0004 東京都中央区東日本橋1-5-6
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FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)