トレイダーズ証券
【PR】記事内に商品プロモーションを含む場合があります。
【億トレインタビュー】リピート系自動売買でも1億円到達可能であることを証明[鈴さん]

【億トレインタビュー】リピート系自動売買でも1億円到達可能であることを証明[鈴さん]

当サイト限定マネーパートナーズタイアップ

トラリピを中心としたリピート系自動売買の情報発信者として、不動の地位を得ている鈴さん。

売買の設定や発生した損益を包み隠さず出し続けることで、多くのトレーダーの指針となっている。トレードの勝ちを目指すのではなく、「稼げる仕組みを作る」という考え方を深掘りしてみた。

聞き手◉鹿内武蔵/本文◉北原拓実

鈴さんの億トレまでの軌跡

会社を辞めたくて、トルコリラ円のスワップトレードで大損をする
 ▼
さまざまな手法・スタイルを試す中で、相場予想をしなくていいトラリピに出会う
 ▼
2018年9月に会社を退職しセミリタイアを実現
 ▼
2022年、口座残高が1億円を突破

IG証券

好調だった2022年。トラリピ中心は継続で

─まず、鈴さんの現在のトレードスタイルについて教えてください。使っているFX会社ごとの運用スタイルや、各口座への資金振り分けはどのようになっているのでしょうか。

 マネースクエアが95%を占めており、具体的な金額で言うと1億円です。2020年時点では口座資金5000万円で利回り20%を想定していたので、その通りであれば3000万円くらいの利益となるはずだったのですが、蓋を開けてみると6300万円で、40%の利率でした。トラリピでこんなに利益が出ることはなかなかないのですが、今年はドル円をずっと買っていたので特別です。

 他はIG証券で、ユーロズロチの売りに300万円を充てています。ユーロズロチはスワップがとても大きい上に、今はポーランドが利上げをして歴史的高値圏なのでずっと売りに出していたところ、目標は利率30%でしたが100%という結果になりました。これはロシアのウクライナ侵攻が理由です。EU加盟国のポーランドがウクライナに隣接していることもあり、侵攻の瞬間はレートが上がりました。ただその後、戦争が終わったわけではありませんが、ポーランドへの影響がないと分かるとまたすぐに下がったんです。

 IG証券を使っているのは、マネースクエアの取扱通貨ペアにユーロズロチがなかったからです。それでもトラリピと同様の値動きに応じて注文を入れていく運用をした結果、利回りがかなり上がった形になりました。

 もう一つ、インヴァスト証券のマイメイトには50万円入れています。こちらは今年の7月から始めてまだ4か月目で検証中ですが、利回りは60%ぐらいです。マイメイトでは自動で裁量トレードができてトレンドには強く、今年の相場に合っていてうまくいっていますね。ただまだ始まったばかりのサービスなので、未知数なところもあります。

─かつては使っていて、今は使っていない自動売買や手法はあるのでしょうか。

 ループイフダンやトライオートなどいろいろ使ってみましたが、結局一番使いやすくてスタンダードなトラリピに集約しました。トラリピよりシンプルにしたいと思ったら、パラメータの少ないループイフダンやトラッキングトレード、反対にもっと細かく見たいのであればパラメータの多いトライオートFXや連続予約注文(マネーパートナーズ)を選ぶと良いと思います。私の場合は最初からトラリピを使っていたこともありますが、ループイフダンだと機能が足りず、連続予約注文やトライオートFXまでの機能は使わないので、メンテナンス性なども含めてトラリピがちょうど良かったんです。

 FXに関しては、今後も変わらず同じ手法を使い続けると思います。レンジ相場のときはトラリピで稼いで、トレンド相場のときはマイメイト、というようにうまくバランスを取っていきたいですね。裁量はマイメイトにお任せするつもりです。

 私自身はトレーダーというよりはエンジニアのつもりで、トレードで利益を出すのではなく、利益が積み重なる仕組みを作って、それを回していくイメージを持っています。トラリピも、そのものが稼いでくれるわけではなく、あくまで戦略を実現するためのツールであり、プラットフォームです。エンジニアがシステムを開発する際に言語を選ぶのと同じように、私は仕組みを作ってトラリピやマイメイトで実装します。

戦略を大きく2軸に分割。業者のサービスも有効活用

 具体的に私の最近の例で言うと、トラリピはリスク低めでワイドに仕掛ける戦略と、ある程度リスクを取ってナロー(狭い)に仕掛ける戦略のどちらも採用しており、それぞれ「ワイドレンジ」「ナローレンジ」と呼んでいます。

 ワイドレンジでは10年に一度くらいの大きなメンテナンスのタイミング、具体的にはリーマンショック後の世界を想定して戦略を組んでいます。リーマンショック以前で言うと、ITバブル崩壊やブラックマンデーでも為替相場がガラッと変わったと思います。ちょうど円相場が大きく変動している時期ですし、もしかすると過去のそれらに次ぐタイミングが今なのかもしれないですが、それ以外では基本は触らず、幅を広く取っています。

 ナローレンジでは、マネースクエアのスリーミリオン倶楽部というサービスを使っています。私自身には相場観があまりないのですが、サービスで付くコンシェルジュに任せて相場観を提供してもらっています。「2021年の終わりぐらいから2022年はドル最強、円最弱」の流れになると言われていました。それを参考に、じゃあその環境の中でトラリピを使って利益を出すにはどうすればいいか、コンシェルジュと相談しながら戦略を組みました。予測が当たってうまくいきましたが、もし外れていたら損切りすることになってい他でしょう。

 ワイドレンジでは予想をしないので損切りもないですが、その代わりに利回りも大きくない。ナローレンジは予想をして仕掛けるので、当たれば大きいですが外れたらその分損切りをします。同じトラリピの手法でも二つで違うことをやっているんです。最初に利回り20%目標と言いましたが、実際はワイドレンジは10%、ナローレンジは30%と置いていて、目指す利回りも違っています。

特性の見極めに近道なし。試行錯誤を惜しまないこと

─これから投資を始める人が、お金を増やしていくために踏むべきステップは何でしょうか。

 全くのルーキーの場合「いろいろ試す」が一つの答えです。SEが向いている人もいれば営業が向いている人がいるように、その人の性質によって向き不向きがあります。トレードも同様で、例えばせっかちで気が短い人とスイングはおそらく相性が悪く、デイトレやスキャルの方が向いているはずです。他にもトラリピであれば含み損を許容するのは絶対ですし、逆に裁量トレードでは損切りが必須です。万人に対する正解はありません。変に楽をしようとせず、ピンときたものから試してみて、自分に合ったものを探す。「こうやれば儲かりますよ」と謳われた手法に安易に飛びつくだけだと、失敗すると思います。

 まず裁量トレードから始めて結果が出なかった人でも、スイング、デイトレ、スキャルピングなど他に何種類もの時間軸があります。違うものを試してみて、それでもうまくいかなかったら、次は自動売買やマイメイト、というようにシフトしていく。私も最初はトルコリラスワップでしたが、大失敗しました。あのままトルコリラスワップに固執していたら、今は成功できていなかったと思います。一つの手法にこだわらず、自分に向いてるものを探し、試すことが大事です。

 初心者で特に戦略がなく、何かを参考に真似したい場合は、自動売買の中でも最初はスタンダードなトラリピで始めるのがいいのではないかと私は思います。ただ、もし等間隔じゃなく仕掛けたい、細かく利益幅を変えたい、トレンドを追いかけていきたいなど自分の中で戦略が決まってるのであれば、それを実装できるものを選ぶべきです。

 例えば、トラリピでは機能が足りず、もっと細かく見たい場合は、トライオートFXやマネーパートナーズの連続予約注文など、いろいろと設定が変えられるものでチャレンジしてみるといいと思います。逆に、細かいパラメータが不要になったり、もっとシンプルな売買だけでいいと思えばループイフダンなどが向いているでしょう。

仕組みを確立することで感情と生活をコントロール

─資金はどれくらい貯めてから始めるべきなのでしょうか。

 100万円あれば実用に耐えうるはずです。基本的に、最初から大きい金額をつぎこむのではなく、少額で回して増やしていくイメージです。ただ、大事なのは資金の「額」ではなく「配分」です。100万円で年間10万円の利益が出たら、1000万円では100万円。資金を増やしたからといって利回りは増えません。

 最初にシナリオを考えるとき、損失が出ても戦略上耐えなければならないケースは、リスクとして考慮しているはずです。でも実際に暴落すると、想定していた含み損の範囲内にもかかわらず、もっと損失が出るかも…と焦って損切りする人がいます。同じように、利益が出ているときに予定より多く資金を投入してしまう人もいる。それでは駄目で、きちんと自分の決めたスタイルを貫くべきです。

 資産の90%を費やしていたら含み損が出たときに慌てるのは当たり前で、ロスカットするとその半分が消えるなら冷静でいられなくなるのも当然です。でもそれが資産の10%なら、半分の5%が飛んでもまだ冷静でいられるはず。最初は少なめの額で、自分のコントロールできる範囲で何回も取引を繰り返して、この戦略なら大丈夫という確信が持てれば、額自体が大きくなっても平常心を保てます。最悪のケースで出る損失をシミュレーションした上で、運用資金が2倍だったら、10倍だったら、それに耐えられるか想定することが大事です。

 システム開発において、初めは小さめに作って動くのを確認してから大きくするのと考え方は同じです。「いくら」という具体的な額ではなく、「自分の戦略がちゃんと固まるまでは、コントロールできる少額」で進めるべきです。

 トレード一本で生活することを目指す方もいらっしゃいますが、個人的にはお勧めしません。利益が出ないと今月の生活にも困る状況に陥ったとき、人は自分のルールを貫けなくなるからです。簡単な副業、不動産投資、印税など、最低限の生活ができる収入源が他にもあるのが理想だと思います。自分自身をコントロールできる状態にしておくことが大事だと思います。

 核となる仕組みさえ一つできれば、あとは規模を決めるだけです。テクニカル分析一つ取ってもいろいろな指標がありますが、必勝は無理でも、このタイミングだったら勝てる、という再現性が大事です。そういう意味では自動売買は再現性が高いのでやりやすいですが、できるのであれば裁量トレードでも問題ありません。手法が裁量だろうと何だろうと、パターンを作ることができればいいんです。逆に言うと、仕組みができていなければ資金が1億円あろうと10億円あろうとどんどん減っていく。100万円を増やせなかったら、それ以上の資金があっても一緒なので、実際のところ初期にお金はあまり必要ないと思います。

─利回りには、目指すべき基準はあると思いますか。

  10%を超えれば十分だと思います。これまでの話と共通しますが、金額で戦略を変えないことです。資金が500万円のときに年利10%で回る仕組みができたら、1000万円では100万円、5000万円では500万円の利益です。そこは固定するのが理想で、変えるとしたら運用資金における資金、現金余力の配分の方でしょう。

 投資戦略として、基本的に資産はいくつかの運用先に分散するものです。その分散先のどれかに対して投資額を増やしたときにも、利回りは変えず同じことをやりましょう。また、最低限の生活費分の稼ぎ元を組み込んだりしつつ分散先を増やして、リスクを抑えていくことは重要だと思います。ただ金額を増やしても、目標は変えないのが理想というところは変わりません。10%を見込める仕組みができれば、あとは資金を増やしていけば利回りも増えていくというシンプルな話です。

トラリピの基本的な仕組み

確実な準備と情報があれば失敗も成功への一ステップ

─鈴さんはご自分の手法や収支をブログで公開されていますが、何か理由があるのでしょうか。一般的にはオープンにしないトレーダーの方が多いと思います。

 トレードを始めたころの私自身が必要としていた情報を、意識的に載せています。私も昔、トラリピで勝つためにはどうすればいいのか具体的な設定を知りたかったのですが、ほとんど情報はなかったです。「トラリピで〇〇万円勝ちました!」というブログ記事の日付を見たら2年前で、「今はどうなの?」と思うことがあったりして。今の収益や実績が載っていないと、みんな参考にしないし信用していいかどうか分からないですよね。これが一つ目です。

 ブログに載せているもう一つの情報は、単純に今の自分にとって必要なものです。自分の戦略や設定など、細かいところを確認するためにブログにはメモとして都度記録していて、後から設定を変えるときなどに参考にしています。

 なお、ニックネームで活動しているからこそ、包み隠さず全てのトレード収支を公開できています。本名だったり、顔バレしていたら、そこまでオープンにはできません。

─昔の鈴さんご自身を含む初心者トレーダーに、今だからできるアドバイスはあるでしょうか。

 大きく二つあります。一つ目は、楽観シナリオと悲観シナリオを考えること。シナリオが一つだけだと、願望が反映された楽観寄りの中途半端なシナリオになるものです。シナリオほどはうまくいかないだろうという深層心理があり多少の下振れはあるのですが、結果的には希望的なものができます。でも実際、もっと絶望的な状況に陥りうるので、それを分けて考えておくことです。

 二つ目は、これまで何度も出てきている稼げる「仕組み」を作ることです。目標として、会社を辞めるために月20万円の不労所得が欲しい場合に、すぐにそのお金を作り出す必要はありません。会社を辞めるときに、月20万円を生み出す仕組みができていればいいのです。先ほどの例で言うと、年利10%の仕組みでは、2400万円あれば目標を達成できることになるので、労働や副業で元本を増やして積み上げていって、2400万円貯まったときが会社を辞められるタイミングです。病気や怪我など不慮の事態を想定したバッファを抜きにして、理論上で考えるとそうなります。

 例えば「5年後に会社を辞める」がゴールだとしたら、5年後に2400万円あればいいんです。その前の段階で無理して挑戦するより、まずトレードで利益を出す仕組みを作る。仕組みができたら、必要な金額が分かります。そこに向けたお金の貯め方は、トレードじゃなくても構いません。私も会社を辞めたときに手元にあった資金は、会社の残業代や退職金で、投資で増やしたお金ではないです。始めたばかりのころの損失を考えると、トレードの利益はほとんどありませんでしたが、その後毎月20万円が返ってくる仕組みができた確信は持っていたので会社は辞められましたし、実際、回収できています。

 結果的にあまり効率的ではないやり方になりましたが、最初のころにいろいろ試したことが今に生きていると思っています。その結果、トレーダー系じゃなくてリピート系が自分に向いていると分かりました。裁量も試しましたが、経過が気になって落ち着かなくなってしまいました。そういう性格的な要素もありますし、ずっと画面に張り付いていられる環境か、という要素もあります。

 他にはスワップもうまくいきませんでしたし、たくさん失敗してきたんです。失敗を積み重ねる中で、一つうまくいったのが、トラリピでした。答えに辿り着くまで試して、本当に良かったと思っています。そのうまくいった一つを集中的に伸ばして、今の自分があるんです。

インタビュー日◎2022年11月9日

鈴さん 億トレへの道まとめ

【1】リピート系の自動売買では、トラリピが一番バランスが取れている
【2】トラリピは目的を実現するためのプラットフォーム
【3】10年単位で戦略を変えないワイドレンジ、マネースクエアのコンシェルジュが立案したシナリオを追う。ナローレンジの2系統のトラリピを運用中
【4】失敗を繰り返しながらいろいろな手法や運用手段を試す中で、自分に合うものを見つけ出す
【5】最初は100万円で十分。資金が増えても利回りは増えない。少しずつ資金を増やしていく
【6】評価損でもメンタルが乱れない範囲の資金でスタートする
【7】仕組みができていなければ、お金はどんどん減っていく
【8】利回りは10%もあればOKで、あとは資金を増やすだけ
【9】楽観と悲観、2本のシナリオを用意しておく
【10】無理してただちにお金を増やすのではなく、仕組みを作ることに注力する

ABOUT ME
会社を辞めたくてFXを始めたが、2015年末からの半年で500万円の損失を計上。そこから必死に勉強してトラリピで生活費を稼げるようになり、2018年9月に退職してセミリタイアを実現。さらに、2021年6月に田舎でスローライフを開始。【書籍】黄金の卵を産むニワトリの育て方 FXトラリピ最強トレーダーの投資術
DMM FX
GMOクリック証券
【最新号】セオリーを疑え!話はそれからだ!!
外国為替vol.13表紙

FX雑誌「外国為替」vol.13

発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)

Amazonで購入する

ノックアウトオプション|少額資金で大きな利益を獲得できる仕組みとは?
IG証券