どうも、陽和ななみです。前回の記事から早くも4か月が経過しました。前回はドル円を147.331円で買いエントリーしたところで終わっていましたね。その後順調に円安が進んでいき、11月6日の米大統領選では大きくドル高になり大陽線。ガッツポーズです(このときは)。

陽和ななみ(ひわ ななみ)氏プロフィール
女優/投資家、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。手塚宏二事務所所属。女優業の傍ら19歳から投資を学び、20歳から実践。既に5年の投資歴を持つ。現在は日本株や米国株、FX・CFD等を自身で運用し、チャート分析を基にそれぞれの金融商品で実績を上げている。松井証券「カンニング竹山のFXトーク」、SBI証券「マーケット超特急」など各証券会社の番組で活躍をみせる。2022年はFXで3000pipsを達成するなど、投資家としての実績も折り紙付き。
損切りで下りた肩の荷。信じるべきはチャートの声
私は高値や安値をブレイクするタイミングで増し玉するのが好きで、狙ったラインに逆指値を置くことが多いです。今回も逆指値がヒットし、大陽線の日に153.902円で増し玉。ですがその後は上昇が続かず150.708円で決済。増し玉で買値の平均値が上がってしまい、9.15pipsの損切りでした。短期移動平均線(5日)が長期移動平均線(40日)を下回ったので、これ以上持ち続けられないという判断でした。上昇が3段続くような大きなトレンドを狙っているので、上昇の初期の押し目では粘ることが多いです。この日は200日移動平均線をも下回ってしまいましたので、150.132円で一気に売りに転じました(チャート1)。

147.331円で買いエントリー、153.902円で増し玉、150.708円で決済して9.15pipsの損切り。
結果から書いてしまうと、ここでの売りが大失敗。トランプ大統領が就任し、米国は利下げ期待(もしくは大統領からの利下げ圧力)が強くなり、そして日本が利上げをして二国間の金利差が縮まっていき、為替は円高になっていくのではないかという思いが強くありました。12月3日にドル円は再び上昇方向に踵を返したのですが、ファンダ要因としては円高なのだから、一時的な戻しの上昇だと決めつけてしまい、売りポジションを持ち続ける日々。同じく売りを持っている人の意見ばかりに目を通し、今思うと現実逃避をしていました。さすがに持ちきれなくなり12月17日に154.097円で損切り。396.5pipsのマイナスです。後から見返してみると200日移動平均線のあたりで反発していたので、冷静になれればもっと早く切れたポジションでした(チャート2)。

150.132円で新規売りエントリーし、154.097円で損切りし、396.5pipsのマイナス。
含み損を抱えているときは毎日ジワジワとメンタルが侵食されていく感覚に襲われ不安に苛まれていましたが、損切り決済してしまうと気持ちが軽くなり、もっと早く決着をつければよかったと思いました。実際に損失が確定したのに、不思議なものです。自分の感情や方向感を信じ切るのではなく、チャートが教えてくれる動きに素直になろうと心を改め、12月19日、高値ブレイクのタイミングである155.308円で買いエントリー。今年1月の米雇用統計発表前に158.437円で利益確定。312.9pipsの利益でした(チャート3)。後から振り返るとこの日が天井だったので、良いタイミングで切り上げられたと思っています。損切り分も全てとはいきませんが、おおむね取り返せました。

155.308円で買いエントリー、158.437円で利益確定し、312.9pipsの利益。
市場を揺らすトランプ発言。ゆくゆくは円高になるか
記事執筆時点では1月30日に短期移動平均線が長期移動平均線を下回ったタイミング(154.215円)で作った売りポジションを継続しており、約750pipsの含み益が出ている状態です(チャート4)。

1月30日に154.215円で売りエントリーし、記事執筆時点では750pipsの含み益。
ただ2025年相場はトランプ大統領の発言に振り回されることが非常に多いと痛感しています。私が年末に売りで捕まっていたときと同じように、政策金利の面で見ると二国間の金利差は縮まり、円高の要素が強いとみています。トランプ大統領は円安ドル高を嫌っていますので、その意味でも今回は大きなトレンドになるかもしれません。ただ、自分の思い込みがいかにトレードの邪魔になるか身に染みて分かりましたので、チャートや価格変動の波に身を任せ、柔軟な判断を下していきたいです。
ここからは、140円近辺で過去に2回抵抗を受けているので、そのラインを割ることができるのかがポイントだと考えています。ただそのラインに到達するのにも6~7円あるので、心に余裕を持って見ていきたいと思います。