MT4やMT5のEAに関する質問に、たっくんがバッサバッサと答えまくる企画［第2回］

EAの賞味期限は、ロジックによっては存在すると考えています。厳密にいうとロジック自体が駄目になるというよりは、ブローカーやスプレッドといった外的要因による優位性の低下です。

このパターンになりやすいEAの特徴として、朝スキャ・スキャル系・ブレイクアウト系のEAが該当します。どれもスプレッド耐性の低い傾向があり、EAの利点であるルールに忠実に取引することが裏目に出ます。そのEAの合計稼働数、合計取引ロット数が増えることで、自らの首を絞める（スプレッドが広がる）ことにつながり、成績が悪化することがあります。

EAの稼働停止タイミングについてはすごく判断が難しいですね。最大DDは更新して当然でもあるので2.5倍付近を目安にするといいかもしれません。それよりも僕の場合は、定期的にリアルフォワードのデータと同期間のBTデータを比較して、乖離があればリアルフォワードに近づくようにBTを取り直す、それで再度長期のBTを実施し、期待値を追い続けられるか確認をして、問題なければ稼働継続するということをしています。ただ、EAを停止する勇気も必要なので、ここは経験がものをいう部分にもなりそうですね。

一般的な生活水準であれば証拠金次第で可能だと考えてます。しかし、その理想は捨てた方が賢明です。前提として投資とは、目先の生活資金を稼ぐものではありません。あくまでも余剰資金でやるものであるため、EAへの高望みはNGです！

想定DDの水準にもよりますが、まずBT上で確認できる最大DDの1.5～2倍を想定しておきましょう。その想定DDを超えた場合は、稼働停止を視野に入れる必要があります。成績不調がEAによるものなのか、ブローカーなどの環境（外的要因)によるものなのかも確認しましょう。外的要因であるのなら即稼働停止です。環境差などの定期的な確認をしておくことも大切です。

EAが使用できる国内業者は数えるほどしかありません。1つ挙げるとすれば、「外為ファイネスト」はMT4・MT5の両方が使用でき、万人受けしやすいのかなと思います。サポートも手厚いので初心者の方にもやさしいです。

メンタルカバーは基本必要ありません。それよりも稼働前の運用計画を入念にしておくことがとても重要です。1年以上なくても困らない資金量・最大DDの把握・自身が許容できる範囲での資金管理・1年間は稼働し続けられるEAの選択、これらを事前にやっておくだけでも、稼働後のメンタルは無計画のときと大きく変わると思います。