先週6月3週目の為替相場振り返り
世界中が注目する「米国消費者物価指数CPI」「FRB米国政策金利&声明発表」を筆頭に、「ECB政策金利&声明発表」「BOJ日銀政策金利&声明発表」や米国とECBと日本の中央銀行総裁の発言などなど、「超」が付く重要指標が立て続けに出た週でした。
ドル円は1円程度とはいえ乱高下が激しく、重要指標の渦中はもちろん前後にアグレッシブに参加してしまったトレーダーは厳しい闘いとなったと思われます。
FOMC当日よりも翌日以降からドル円は安値も切り上げたまましっかり年初来高値を更新。
(一度は大きく下げましたが)週末の「何もしない変化なし」の日銀声明内容・植田日銀総裁の会見内容で円安はどんどんと加速しました。
その流れは、欧州時間・NY時間大引け後まで続き強いトレンドとなりました。
「日経225」6月中には「33000円台」に乗せてくるか!? と思われましたが、週明けからあっという間に33000円台に軽く乗せると大した調整も無く、週末には先物でまさかの「34000円台」を突破。
バブル後の高値を更新し続ける強さは、円安としっかり連動していました。
ドルインデックス・円インデックスの日足を見ても、円安は断続的でしたが再び加速しているのが分かります。
ドル高はハッキリせずで失速しており持続していません。
6月19日週の注目ポイント
ユーロドル
円安強・ドル安弱が持続するか次第ですが、ユーロドルは、政策金利でユーロ買いとなり、再び上昇トレンドとなっています。
しかし、ドル円とは逆相関で推移する期間が圧倒的に今年は長くなっており、同じ方向の相関する期間は数日程度が平均となっています。
ドル円もユーロドルも上昇し続けることは難しいと考えられるので注意が必要です。
ドル円
ドル円は、相変わらず乱高下が強くボラも高いですが、138円を上にブレイクしてからは上昇トレンドにしっかりとなっています。この流れが持続するなら押し目買い一択でしょう。
重要指標は全て通過し、その結果がトレンドして持続するか!? 要注目です。
注目しておきたい指標・材料
■6月19日(月)
米国祝日
■6月20日(火)
21:30~米国住宅着工件数
■6月21日(水)
15:00~英国消費者物価指数CPI・小売物価指数・生産者物価指数PPI
■6月22日(木)
中国連休
16:30~スイス政策金利&声明発表
20:00~英国政策金利&声明発表
21:30~米国新規失業保険申請件数
23:00〜米国中古住宅販売件数
■6月23日(金)
中国連休
16:15~フランスPMI速報値
16:30~ドイツPMI速報値
17:00~EU PMI速報値
17:30~英国PMI速報値
22:45~米国PMI速報値
是非、参考になさってください!
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