週末3月10日(金)の「米雇用統計」発表後となるNY時間、日本時間深夜遅く。
SVB(シリコンバレー銀行)破綻により米国当局の管理下におかれるという報道がありました。
コレは過去10年ほどで最大規模の米銀破綻。
資産ベースでは全米第2位の規模となるそうで、今後の米国経済に疑問が広がり、様々な憶測やリセッション入りが確実になるのではないでしょうか!?
米株は以前より落ち込んでおり、更に大暴落がきてもおかしくありません。
為替は「ドル売り」よりも「円買い」の方が激しく反応していました。
3月10日のドル円の急落は「米雇用統計」の反応ではなかった…!?

そもそもSVB(シリコンバレー銀行)は資金繰りが厳しい状態だったようで、資金調達をする為に「信用力」を上げて行く為に「資本増強」をはかろうとしていたことがわかっています。
上場している持ち株会社が「資本増強策」を発表していました。
しかし、その直後に上場していた株式の株価がなんと1日で「60%も下落」。資金調達できる状況ではくなってしまった背景があります。
それが「取付騒ぎ」のような感じになってしまい、預金の引き出しが相次いで加速していき、資金繰りが完全にショートし「破綻」となりました。
FIDC(米連邦預金保険公社)による「預金者保護」の金額は「25万ドル」ほど。
日本の信託保全から見ると3倍以上あるように思えますが、シリコンバレーは「ハイテクスタートアップ」のベンチャー企業がほとんどです。
SVB(シリコンバレー銀行)は法人預金が大半を占めており、その預金金額は「スタートアップ資本」を集積させて預けていたケースが多く、「25万ドル」程度の保障ではまったくカバーできず話にならないと思われます。
FRBの急ピッチな利上げにより、資産となっていた「アメリカ国債」「MBS債権」の価格が下がってきたのが要因ともされています。
現在、米株は下降トレンドから回復が厳しい状況で、今後も市場に動揺は広がりそうです。
FRBの発言や対応も注目されるでしょう。
リーマンショックの再来と予言する人も多くなりそうで、為替への影響も懸念されます。
危機感を持ってやっていきましょう。






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