ブラウザ稼働、FX以外の銘柄も豊富、テクニカル分析が充実と、あらゆるスタイルの裁量トレーダーのニーズを満たす「TradingView」。この記事では、TradingViewをさらに使いこなすためのテクニックを紹介していく。
TradingViewで縦横無尽な分析環境を構築
特定のFX会社に限定されないツールとして、ここ数年で一気にユーザーを増やしているのがTradingView。同じような位置付けであるMT4と比べると、チャート分析に重きを置いているのが特徴で、非常に幅広い選択肢の中から銘柄を選択でき、搭載テクニカルの種類も多い。その反面、MT4のような自動売買やバックテストはできないし、一部のFX会社しか対応していない。
TradingViewでは、FX以外の市場、銘柄も多数選択可能で、株、株価指数、暗号資産、債券、ETFなどのチャート分析ができる。そこで今回は、横断的なチャート分析をするための環境構築テクニックを紹介する。TradingViewを起動した瞬間から、時間のロスなく情報収集をできるようにしよう。
テクニックを駆使して複数の銘柄を振り分ける
まずは分析したい銘柄を表示するためには、シンボル検索を用いる。いくつかの機能で銘柄を絞り込めることを覚えておこう。
次に見つけた銘柄をリスト登録していくが、TradingViewのプランにより登録できるリスト数が変わっている。無料なら一つだけ、それ以上の有料プランなら無制限にリストを作れる。
また、フラッグという機能で、銘柄を色分けして登録できる。とりあえずチェック、という使い方ができて便利だが、こちらもプランごとに色数の上限があり、無料なら1種類、有料プランなら7種類となっている。なおフラッグは、初期状態では「レッドリスト」のようになっているが、独自の名前をつけることもできる。
また、チャート分析の環境も複数用意できる。テクニカル分析やチャートのデザインを保持できるが、こちらもプランごとに制限があり、無料なら1種類、それ以上の有料プランなら5種類~無制限となっている。
同時に多数の市場、銘柄を分析する方法
TradingViewで表示できる市場
◉FX ◉国内個別株 ◉海外個別株 ◉国内外株価指数 ◉暗号資産(仮想通貨) ◉先物 ◉債券 ◉ETF
市場を横断したポートフォリオ構築で相場観を養う
シンボル検索を使いこなす
分析したい市場ごとにリストで銘柄を分ける
フラグをつけて素早く銘柄を仕分けする
分析スタイルごとにレイアウトを使い分ける
TradingViewでトレードできるFX会社
FX雑誌「外国為替」vol.14
発売:2024年12月23日(月)
定価:980円(本体891円)