本格的な自動売買が運用できる、インヴァスト証券のトライオートが、大型アップデートをされます。PC、スマホそれぞれのバージョンで画面デザインが一新され、収支のカレンダー表示やテクニカルビルダーといった新機能が追加されます。
そして何より、新たに米ドルカナダドル、ユーロズロチ、メキシコペソ円という三種類の通貨ペアでトレードができるようになります。FX経験者の方ならピンと来たかもしれませんが、これら新通貨ペアはどれも値動きや金利などに特徴があって、攻略し甲斐があります。
そこで今回は、2億り夫婦さん、為替研究所のYukiさん、Onyさんという経験豊富なトレーダーの皆さんに、それぞれの新通貨ペアについて、特徴やメリット、攻略のポイントなどを解説していただきました。時に自動売買に裁量トレードも組み合わせることで、効率的に利益を狙う思考や技術を身につけるきっかけになれば幸いです。
トライオートの3大新要素を押さえる!
①新通貨ペア3種類を追加!
米ドルカナダドル、ユーロズロチ、メキシコペソ円という3種類の通貨ペアで取引が可能に。それぞれの特徴を生かした戦略が考えられます。もちろん、自動売買だけでなく、裁量トレードも可能です。
②取引画面がパワーアップ!
取引プラットフォームが大幅に刷新され、従来の操作感をそのままに使い勝手が大きく向上しました。上の画面はPC版のセレクトですが、ロジックごとにアイコンで特徴を表示するようになり、直感的な選択がしやすくなりました。
③複数の新機能を追加!
新機能の1つとして、日々のトレード成績をカレンダー表示できます。スマホ版の取引画面から、そのままSNSへのシェアも可能!
新通貨ペアの攻め所【1】米ドルカナダドル(USDCAD)
2億り夫婦(におくり ふうふ)氏プロフィール
夫は医師・研究者、妻は大学病院で臨床・研究に従事。2021年4月に億り人に。現在は2億円達成。FXは2009年開始。リーマン・ショックで100万円の損失を出してから方法を見直し、以後年間100万円から500万円の利益を積み上げる。2020年は1600万円、2021年は10月までで2000万円の利益。
米ドルとカナダドルは地理的に非常に近く、同じ経済圏にあるため通貨ペアとしてレンジになりやすいです。そのため、王道のハーフを広く仕掛けて、じっくり長く運用するのが良いと思います。
【USDCAD】特徴とメリット
●陸続きの隣国。同じ経済圏という意味で、豪ドルNZドルやユーロポンドと同様の関係
●国同士の関連が強いので、一定のレンジに収まりやすく、リピート系自動売買向きというメリットがある
アメリカとカナダは、同じ北米大陸にあり長い国境線を共有しています。とはいえ、GDPは米国の方が10倍以上高いため、イベント発生時などで為替が常に同じ動きをするとも限りません。
【USDCAD】攻略のポイント
●王道のハーフで設定を考えるのが有効
●0.9~1.3に買い、1.3~1.7に売りを200本ずつ注文、0.01ドルで利益確定という戦略が考えられる
●広めのレンジ幅を取ってのんびり運用した方が安心
米ドルカナダドルの週足。2022年9月以降は狭いレンジで推移しています。資金に余裕を持たせて、幅広い範囲に注文を入れることで安心感が増します。
レンジペアを広範囲ゆったり運用
2億り夫婦さんいわく、「今回紹介している考え方はのんびりした運用設定なので、動かなかったり、評価損が増えても長い目で見て運用を続けてください」とのことでした。米ドルとカナダドルは相関性が高く、レンジになりやすい通貨ペアですが、それでも連動しないシーンは出てきます。そうなった場合に口座を維持するためにも、資金に余裕を持たせた運用が望ましいとのことでした。レンジになりやすい通貨ペアなので、ハーフとの相性が良いです。広い範囲に仕掛け、目先の損益を気にしすぎずゆったり運用することで、この通貨ペアを運用するメリットを生かせるはずです。
新通貨ペアの攻め所【2】ユーロズロチ(EURPLN)
Yuki(ゆうき)氏プロフィール
自営業の専門職として働く傍ら、2010年より老舗FXブログ「為替研究所」を運営する兼業トレーダー。ファンダメンタルズを軸にしながらスイングトレードやリピート系自動売買に取り組む。認定テクニカルアナリストの資格も保有。
急上昇後に急下降しやすいため自動売買で利益を得やすく、同時にスワップ益も期待できます。長めにポジションを持つ設定が良いと思われますが、今後シミュレーション機能で検証していきます。
【EURPLN】特徴とメリット
●相関性が高くレンジになりやすい
●売りでスワップをもらえる場合が多い
●ギザギザした動きが多く、急上昇後に急下降しやすく、自動売買で為替差益とスワップの両方を狙える
急に上がり、急に下がる動きをよく見せるため、短期間で利益を得やすく、また売りでスワップ益も狙いやすいです。
【EURPLN】攻略のポイント
●基本的に売り
●ただし4.5より下の水準は安すぎるので、4.6や4.7を超えてから本格的に発注
●スワップ受取りを狙うので、利確幅はある程度広く取り、ポジションを長めに持ちたい
トライオート取引画面より。売りを入れるなら、高い価格まで引きつけたいところ。現在価格に近い4.5では浅く、4.6~4.7くらいまで引きつけてから売りを検討したいところです。
売買益とスワップ益を両方狙える!
「インヴァスト証券はシミュレーション機能があるので、最適な値幅を調べられることが非常に大きなアドバンテージだと思います」と為替研究所のYukiさん。ただし、長期的には上昇傾向にあり、特にリスクオフ時には大きく上がる可能性が高く、展開によってはロスカットの検討も必要とのことです。ポーランドが既に利下げを開始しているため、ユーロの利下げが始まるまではスワップポイントは減っていくと想定されます。ただし、あまり金利差に反応しない通貨ペアであるため、ユーロの政策金利が下がり始めても、ユーロズロチがそのまま下がるとは限らない点に注意が必要です。
新通貨ペアの攻め所【3】メキシコペソ円(MXNJPY)
Ony(おにー)氏プロフィール
日系大手IT企業から外資系大手IT企業で働きつつ、FX・米国株を中心に活動するトレーダー。X(旧Twitter)では不定期にスペースを開くほか、「#おにーさんの微労所得」にて日々の実績を配信。ブログ「Onyさんといっしょ」では、トレード戦略別の情報も整理・発信している。
買いで受取りスワップが期待できるため、長期的なロングポジションを持ちつつ、売りの自動売買で売買益を蓄積する戦略に妙味があります。買いポジションも、適度に利食いしましょう。
【MXNJPY】特徴とメリット
●買いで高スワップ
●長期で右肩下がりも、2020年4月に史上最安値を更新して以降、値を戻し続ける
●月足で見ると陽線の方が多い
●下落時は急落が多いため、細心の注意が必要
トライオート取引画面より。2020年春から現在まで、ずっと上昇傾向にあり、スワップポイントを得られる買いホールドと相性が良かったです。ただし、リスクオフ時には要注意。
【MXNJPY】攻略のポイント
●裁量で買いを保有しながらスワップを得て、自動売買の売りで細かい利益確定を得る手法に妙味
●買いも一定の値幅で利益確定をした方が運用が安定する
●裁量判断に自信がなければ、レバレッジは2倍程度に抑える
インヴァスト証券はスワップポイントにも力を入れています。付与額は公式サイト参照。
【トライオートFX リスク・費用などについての重要事項】
本取引は、店頭外国為替証拠金取引であり、元本および利益が保証された取引ではありません。
取引通貨の価格および金利等の変動により損失が生ずるおそれがあります。また、スワップポイントが受取りから支払いに転じることもあります。
当社は、有効比率が一定水準以下となった場合、全建玉を自動的に強制決済(ロスカット)いたしますが、本取引は、預託すべき証拠金額以上の取引が可能なため、急激な相場の変動等によっては、証拠金の額を上回る損失が発生するおそれがあります。取引を開始されるにあたっては、本取引の仕組みやリスクを十分ご理解いただき、お客様自身の責任と判断で取引していただきますようお願いいたします。
●売買手数料について・マニュアル注文は新規注文/決済注文ともに無料です。自動売買注文は上限として1,000通貨単位あたり20円(0.2/米ドル/スイスフラン/NZドル/ポンド/豪ドル)です。自動売買注文での建玉を手動で決済した場合も同様に手数料が発生します。受渡決済に係る手数料は、1,000通貨単位あたり1,000円(ただし、10,000通貨未満の場合は1件あたり10,000円)です。
●本取引は、通貨ペアの売付けの価格と買付けの価格に差(スプレッド)があり、相場急変時等はスプレッドが拡大する場合があります。
●証拠金は、証拠金の25倍までのお取引が可能です。各通貨ペアの毎営業日の終値を基準価格として、その価格に応じた必要証拠金額(円換算額)を翌営業日に適応いたします。法人は各通貨ペアの毎営業日の終値に対し、金融先物取引業協会公表の為替リスク想定比率を加味した金額(円換算額)を適用いたします。
【商号/登録番号】
インヴァスト証券株式会社 〒103-0004 東京都中央区東日本橋1-5-6
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第26号
【加入協会】
一般社団法人 金融先物取引業協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 日本証券業協会
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)