FXトレーダーがなじみやすいCFD
この界隈で、CFDという単語を耳にすることが多くなりましたが、実はこれ金融商品の仕組みを表す名称です。Contract For Differenceの略で、日本語でいえば差金決済。実際に商品をやりとりすることなく、売買によって発生した損益を、証拠金に対して適用する仕組みをCFDと呼びます。
ここまで聞いて、ピンと来た方も多いはず。そう、FXと同じ仕組みです。レバレッジをかけられたり、売りからトレードできたり、無期限保有できる点は、FXと共通しています。もっといえば、FXもCFDの一種です。よって、FXトレーダーなら、為替と同じような感覚で、株価指数や商品のCFDもトレードできるはずです。
商品CFDには素直な順張りが有効
CFDに少しでも興味を持っていただけたら、強力に推したいのがOANDA証券です。MT4、MT5で株価指数CFDや商品CFDをトレードできるため、FXで有効な分析手法やトレード技術が、そのまま転用できることも多くあります。また、MT4、MT5だけに、オリジナルインジケーターを用いたり、EAによる自動売買ももちろんできます。
OANDA証券では、顧客専用のツールを多数公開しており、中にはCFD取引に対して有効なものも多くあります。
そんなOANDA証券のCFDですが、今回は商品CFDにスポットを当ててみようと思います。テクニカル分析の達人として名高い平野朋之さんいわく、商品CFDは素直な値動きが多く、トレンドを追いかける順張りがトレードしやすいようです。ボリンジャーバンドだけで分析からトレードまでが完結する、非常に実践しやすいトレードアイデアを教えていただきました。
週足+日足、日足+4時間足のように、長短2種類のチャートを組み合わせて、トレードチャンスを探してみましょう。
CFD取引のメリットを確認
①売りから取引をスタートできる
何も持っていない状態でも、売りから相場に入れます。そのため、リスクオン、リスクオフどちらにも柔軟に対応できます。
②レバレッジをかけられる
証拠金取引であるため、実際に必要な金額よりも少額でポジション保有ができ、資金効率を高められるメリットがあります。
③無期限にポジション保有できる
先物のように、一定期間でポジションが決済されることがなく、年単位で保有ができます。そのため、長期的なトレンドも狙えます。
④少額から取引ができる!
数万円程度の資金でもスタートできるため、初心者に優しいといえます。また、複数銘柄への分散もしやすいです。
OANDA商品CFDのメリット
①貴金属、エネルギー、農産物を取引できる
OANDAで取引できる商品CFDには、金、銀、銅といった貴金属、原油や天然ガスといったエネルギー、コーン、大豆、砂糖、小麦といった農産物があります。FXや株価指数とはまた違ったトレンドになりやすく、収益チャンス増が期待できます。
②おなじみのMT4、MT5で分析やトレード可能
総合的なFX取引プラットフォームとして根強い人気があるMT4、その後継であるMT5でCFD取引ができます。FXでできることは基本的にCFDでもできるため、やり方次第で戦略の幅は大きく広がります。また、OANDAユーザー専用のツールも豊富に用意されています。
商品CFDにマッチしたトレンド追従の投資アイデア
監修・平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役。米国在住時にシカゴ等の市場を見学して金融に興味を持ち、大学卒業後に為替取次業務を行う。その後、ひまわり証券に入社。FX事業部の立ち上げ、自己売買ディーリング業務、オプション取引の助言業務やセミナー講師等を務めた後、2011年に独立。セミナー講師やトレード情報提供等で多数の実績を誇る。
ボリンジャーバンドだけで完結するシンプルなMTF手法を実践!
【上位足の環境認識】
・終値が2回続けてミドルラインより上にあったら上昇トレンド
・終値が2回続けてミドルラインより下にあったら下降トレンド
【下位足の売買ルール】
・上昇トレンド時、+1.5σを終値上抜けで買い。-1.5σを終値下抜けで決済。ミドルライン終値下抜けで部分決済しても良い
・下降トレンド時、-1.5σを終値下抜けで売り。+1.5σを終値上抜けで決済。ミドルライン終値上抜けで部分決済しても良い
トレンド察知優先で1.5σに設定する
平野朋之さんに、商品CFDに対して有効なトレードのアイデアを教えてもらいました。
「基本は順張りです。大きなトレンドが出ると、その流れが素直に続くことも多いため、上位足の流れを見て、下位足でチャンスを探しましょう」
インジケーターとして使うボリンジャーバンドは、少し珍しい設定です。
「上位足はボリンジャーバンド期間20のミドルラインで判断するので、よくある設定だと思います。対して下位足は、期間20のボリンジャーバンドは同じですが、偏差は1.5σです。よくある2σよりも手前にしているのは、トレンド発生の判断を早めにして、少し早く仕掛けるためです」とのこと。
なお、コーンなどの農産物は、天候によっても価格変動するためトレードが難しい傾向があります。慣れないうちは、貴金属やエネルギーから始めるのが良いでしょう、とのことでした。
天然ガスで発生した長期トレンド例
天然ガス(NATGAS)相場のトレード例。2022年10月、週足チャートで2本連続ミドルラインを終値で下回ったところで、下降トレンドと判断、売りで入るタイミングを探し始めます。日足チャートでは、12月20日にボリンジャーバンドの-1.5σを終値で完全に下抜けしたところで売り。このままトレンドが続き、2月末に全ポジション決済。商品CFDのトレンドが、素直に長く続いた分かりやすいケースでした。
■店頭外国為替証拠金取引(FX)、株価指数CFD取引及び商品CFD取引は、元本及び利益が保証されている金融商品ではありません。預託した証拠金の額に比べ大きい金額の取引ができるため、外国為替、株式、株価指数、商品、金利市場等の市場変動により、その損失額が預託された証拠金額を上回る可能性があります。
■各取引に必要な証拠金は次の通りです。店頭外国為替証拠金取引に関しては、個人口座は取引金額の4%以上、法人口座は、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額と、当社が算出したリスク想定比率を用いた額のどちらか高い額以上(為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します)、株価指数CFD取引に関しては、個人口座・法人口座いずれも取引金額の10%以上、商品CFD取引に関しては、個人口座・法人口座いずれも取引金額の5%以上の証拠金が必要です。
■口座管理費及び取引手数料は原則無料です。但し一部取引コースに関しては、取引にあたり手数料が発生することがあります。手数料の詳細については、該当するコースの取引説明書をご覧ください。
■売付価格と買付価格には差(スプレッド)があり、相場急変動等によりスプレッド幅が拡大し、意図したお取引ができない可能性があります。
■お取引を始めるにあたっては取引説明書及び取引約款を熟読し、取引内容や仕組み、リスク等を十分にご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお取引くださるようお願い致します。
■弊社企業情報は、弊社ホームページに開示しています。
■お客様相談窓口:0120-923-213、日本商品先物取引協会相談センター:03-3664-6243
OANDA証券株式会社
第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号 商品先物取引業者
加入協会等:一般社団法人 金融先物取引業協会 日本証券業協会 日本投資者保護基金 日本商品先物取引協会
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)