裁量トレード、自動売買、バックテスト、EAやインジケーターの開発と、幅広くFX運用をカバーする万能ソフト「MT4」。
基本的な操作を覚えた方が、よりステップアップするための情報をお届けしていくこの企画、今回は優れた3種類の外部ツールを紹介する。
MT4トレードに重宝する3種の外部ツール
MT4は非常に長い期間使われているソフトウェアであるため、連動するソフトウェアやサービスもたくさん存在する。今回はその中でも、特にメジャーなものを紹介していく。
まずQuantAnalyzerは、MT4のバックテスト結果を読み込み、より詳細なデータを表示できるソフトだ。日本語非対応でとっつきにくいが、年、月、曜日ごとの収支、成績のpips表示など、純正MT4のバックテストでは分からない情報を得られる。
さらに、複数のバックテスト結果を組み合わせてポートフォリオとしての成績確認もできるため、本格的にEA運用をする際には必須ともいえるソフトだ。それなりの機能が無料で使えるのも嬉しいところ。
MT4だけでバックテストをしようとすると、得られる過去の価格データの精度が低かったり、期間が短いという問題が生じがち。Tick Data Suiteはそういった問題を解決できるソフトで、いくつかの選択肢から精度が高い価格データを取得できる。
またスプレッドやスリッページを現実と同じように反映させたバックテストができるところもポイント。バックテストと実運用の成績乖離をかなりの精度で埋めることができる。ソフトは有料だが、日本語に対応しているのは嬉しい。
ここまで紹介した2種類はインストール型のPCソフトウェアだったのに対し、Myfxbookはブラウザで動作するWEBサービス。実際に動かしているMT4口座の成績を取得し、詳細なデータ表示をしてくれる。裁量でも自動売買でもOKだ。
無料で使えるのも嬉しいが、日本語訳がかなり不自然で、使うのには慣れが必要かもしれない。
ブログやSNSで表示できる、リアルタイムに成績が更新されるウィジェット作成機能も付いている。
① QuantAnalyzer|バックテスト結果をより詳細に分析
メリット
- MT4本体のバックテストでは得られない情報を大量に得られる
- 複数のバックテスト結果をポートフォリオにできる
- それなりの機能を無料で使える
デメリット
- 日本語非対応
- スマホ非対応
- インストール型でとっつきにくい
② Tick Data Suite|実戦に近いレートで長期間のバックテスト
メリット
- MT4では不可能な現実に近いスプレッド、スリッページでバックテストが可能
- 既に使っているMT4と自動的に連動するので初期設定や基本操作は簡単
- 日本語対応
- MT4本体よりバックテストが早く終わる
デメリット
- 有料のソフトである
- 使いこなすにはかなりの知識が必要
③ Myfxbook:フォワード運用を高度に管理・成績公開
メリット
- MT4口座の成績を細かく管理できる
- 成績が公開できるウィジェットを作れる
- EAごとの成績を把握できる
- 無料で使える
- 日本語対応
- ブラウザで作動し、スマホ版もあり
デメリット
- 海外FXの広告が頻繁に出現する
- 日本語訳が直訳で意味が分かりにくい
- 高機能だが慣れるまでは大変
MT4が使えるオススメFX会社
ゴールデンウェイ・ジャパン 業界最狭水準スプレッドのMT4
「日本No.1最狭スプレッド挑戦計画」でおなじみのゴールデンウェイ・ジャパン。トレーディングビューが使える「FXTF GX」とMT4が使える「FXTF MT4」の2つのFX取引サービスを展開。独自のカスタムインジケーターが豊富。MT4による自動売買も可能だ。
外為ファイネスト EA開発者に人気のあるMT4口座の一つ
外為ファイネストは金融系のグローバル企業「Hantecグループ」の日本法人。1,000通貨単位の取引OKなのでMT4初心者でも安心。EAの利用制限はなく、スキャルピングOK。いまの取引口座に物足りなさを感じたら検討してみてほしいFX会社だ。
フィリップ証券 MT4の一歩先を進むMT5口座ならココ
これからMT4でFX取引に取り組もうと思っているのなら、MT4のパワーアップバージョンにあたるMT5の利用を検討してみていいかもしれない。電話・オンラインによる万全のサポート体制があるフィリップ証券ならはじめてのMT5でも安心して使えるだろう。
JFX スキャルピングに特化した取引環境
JFXでは分析専用でMT4を利用できる(自動売買不可)。スキャルピングOKを公言しているだけあって、スキャルピング向けの取引環境が充実。MT4で短期売買をしたい人におすすめだ。小林社長のスキャルピングトレードを見られるTwitterは必見だ!
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)