9月4週目振り返り
先週(9月4週目)の振り返りから…。
なんと言っても、FOMCをかき消す内容となった、FOMC翌日の9月22日(木)に起きた出来事。
約24年ぶりに日本が「為替介入」を実施。
一気に円買い介入が起き、ドル円は大きく下落で反応。
1時間ほどでなんと5円以上となる、550pipsを超える大暴落となった。
コレは直近1年間のデータでは、1日当たりの最大値幅を2円以上も大きく更新する動きとなった。
週末9月23日(金)は日本休場で、追加の「為替介入」はさすがに無いとやや落ち着いた相場だった。
エリザベス女王が亡くなられ、イギリス全体が喪に服し、BOE(イギリス中央銀行)政策金利も1週間先延ばしとなっていたが、今回は予定通り9月22日(木)20:00に発表された。
結果は市場予想通りで0.50bpの利上げ。
ポンド米ドルは下落で反応したが、80pips程度と限定的となった。
しかし翌日9月23日(金)18:00頃、クワーテング英財務相により「所得税の税率を来年4月に19%に引き下げ」と発表。
新英首相トラス氏の公約通り、大胆すぎる減税政策が実行に移された。
コレは1972年以来の大型減税政策で、その費用は5年間で約25兆5000億円に上る。
リセッション入りに歯止めをかけたい政府だが、既に英国政府債務が管理不能な状況に陥っていると、市場は激しく英国債とポンドを売った。
ポンド米ドルは4円弱の下落となった。
筆者が 9月5日の記事 で忠告していた事で、嫌な予感は的中してしまった訳である。
ポンド米ドルは「コロナショック時」の最安値をアッサリ割り込むと、そこから下落は加速する。
一気に1984年の安値に迫る。
9月最終週は国内の要人発言に注意
週明けの9月26日(月)は、日本休場明けで9月最終の週。
特筆するような指標などは無いが、引き続き日本の「為替介入」や「日本要人発言」では
凄まじい反応が予測され危機管理が大事になってくる。
ドル買いは非常に堅調でしっかり。
よってドルストレートは、上がっても抑え込まれやすい。
しっかり狙っていきたいところである。
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