前週の注目ポイントは前回の記事でも言っていた通り「米国インフレ指標」です。
■10月10日(木)21:30~発表
「米国消費者物価指数CPI」
予想:+2.3%
結果:+2.4%
7月に3.0%を割れてから順当に下がって来ていましたが、予想よりはやや悪い結果となった程度で問題がある感じではありませんでした。しかし、ドル円レートはしっかりと約130pipsほどの値幅で上下し大きめの反応となりました。
■10月11日(金)21:30~発表
「米国生産者物価指数PPI」
予想:+1.6%
結果:+1.8%
こちらもやや悪い結果に。この結果を受け週末のNY時間でドル円は前日につけた高値の上ヒゲ・安値の下ヒゲどちらかをしっかり埋めに行くかと思われたがそのまま横ばいでNY大引けとなった。翌週に持ち越された感じです。
翌週からドル円はこのまま150円台にまで円安が強まってしまうか!? それとも148円台を再び割り込み大きな値幅のレンジで推移するのか!? 注目です。
1週間の通貨強弱を分析すると強さは限定的で大したことはないものの、米ドル買いはハッキリしており、その次にポンドとユーロがやや買われている感じです。
円と同じくオセアニア通貨はやや売られ気味となっています。今のところ円安ドル高はジワジワと継続と言えます。
次週はユーロが大きく動く可能性が高いECB政策金利があり、現時点では利下げの可能性を高めています。米国FRBは強気の利下げが後退してFedによると80%以上は25bpではないかと予想しています。
「米雇用統計」「JOLTS求人件数」「インフレ率」「PCEデフレーター」などの結果で揺れ動いている感じでFRBが1枚岩ではない感じもします。当日に結果が出るまで分からなくなってきました。日本の選挙と米国大統領選も控え再び市場は混乱してしまうのか!? 材料はあるのでトレーダーさんは気をつけてやっていきましょう!
10月第3週目となる10月14日(月)からの注目すべき材料・指標は以下のとおりです。
■10月14日(月)
日本・米国・カナダが休場
■10月15日(火)
ゴト日
21:30~米国NY連銀製造業景気指数
■10月16日(水)
15:00~英国消費者物価指数CPI・生産者物価指数PPI・小売物価指数RPI
■10月17日(木)
20:00~TCMBトルコ中銀政策金利&声明発表
21:15~ECB欧州中銀政策金利&声明発表
21:30~米国新規失業保険申請件数・小売売上高・フィラデルフィア連銀景況指数
21:45~ラガルドECB総裁の定例記者会見
■10月18日(金)
8:30~日本消費者物価指数CPI
21:30~米国住宅着工件数
などとなっています。ご参考まで!
※10月アノマリーも参考にしてください。
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