6月相場もドル円は動きました! 6月アノマリーでの平均値を上回る670pips超の上昇はそれだけ「円安ドル高」が再び強まったといえます。
※6月アノマリー記事をご参照ください。
ドル円4時間足で細かく1か月を振り返ってみると、前半は上昇してもそれを否定され大きく戻すシーンが何度もありますが、中盤からはジワジワと上昇し続けているのがわかります。もちろん1時間足以下では激しい乱高下がありました。
6月の最初は強い下落から始まっているのが完全にダマシとなったわけです。この売りをしつこく追いかけたトレーダーが多く売りを焼く動きになったのでしょうか!?
単純に対円の通貨ペアとドルストレート通貨ペアを代表として比較したドル円とユーロドルのボラティリティグラフですが、ユーロドルはMAXが140pipsも1日に動いておらず、100pips動いた日も直近6か月間で多くはありません。
それに対してドル円は100pips超え・150pips超えは「当たり前」のような状況です。ドル円とクロス円のボラティリティがどれだけ高いままなのかが分かります。
以前からも言ってますがボラティリティが高いのは悪いことではありませんが、あまりにも高すぎるのは危険でしかありません。大きく動いてくれると儲けやすいわけですが、逆に大きく損する可能性も高いわけです。
6月の1か月間の通貨強弱ではダントツでスイスフラン買いとなっています。反対に同じぐらいの力で売られたのが円です。それ以外の通貨は抜きん出て買われも売られもしていない感じとなっています。
また直近1週間ではユーロ買いがジワジワと強まり、米ドルとポンドもやや買われた感じで、円は再び売りが強まったことがわかります。
いよいよ週明けから7月相場が始まります!
株価指数では米株も日経平均も6月後半で再び上昇回帰となり強さを見せています。特に日経平均の上昇と円売りは後半しっかり逆相関で連動していた印象です。財務相・日銀・政府の為替変動による発言が多くなったのは160円台に近くなってからでした。
月が変わっても引き続き「為替介入」に警戒しながら気をつけてやっていきましょう!
7月第1週目となる7月1日(月)からの注目すべき材料などは以下のとおりです。参考にしてください。
■7月1日(月)
8:50~日銀短観第2四半期
23:00~米国ISM製造業景況指数
■7月2日(火)
18:00~ユーロ消費者物価指数HICP
23:00~米国JOLTS求人件数
■7月3日(水)
21:15~米国ADP雇用者数
21:30~米国新規失業保険申請件数
23:00~米国ISM非製造業景況指数
27:00~米国FOMC議事要旨
■7月4日(木)
米国市場休場(独立記念日)
英国総選挙(予定)
■7月5日(金)ゴト日
21:30~米国雇用統計
※7月アノマリーの記事もぜひ参考にしてください。
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