米国の重要指標ラッシュとなっている今週、FOMCまでを振り返ります。
■12月12日(火)22:30~【米国消費者物価指数CPI】
予想:+3.1%
結果:+3.1%
となり、前回が+3.2%でしたので市場予想通りですが、少しだけ前回より良い結果に。
しかし、市場はややドル買いとなりドル円レートは上昇で反応。インフレ率改善ペースが遅いと判断したようでした。
■12月13日(水)22:30~【米国生産者物価指数PPI】
予想:+1.0%
結果:+0.9%
と、市場予想よりも前回+1.3%で良い結果となり、今度はドル買いで市場は反応してドル円レートは下落しました。
FOMCを前に同じようなインフレ指標が連日発表され、結果はどちらも良い結果でしたが米長期債の動きはマチマチでドルが売られ・買われとハッキリしない状況…。
そんな結果を受けてのFOMCです。
■12月13日(水)28:00~【米国政策金利FOMC/FRB】
コンセンサス通りの金利据え置きとし、3会合連続の据え置きとなりました。
米長期債をみても急落しておりドル売りを加速させたのがわかります!
パウエルFRB議長の定例記者会見でも大きな変化が一つだけありました。
「市場でも話題になっているのは周知しており、今回の会合でも利下げについて協議をした」
直前までのパウエルFRB議長は「利下げについての話はまだ時期尚早だ」としていたので、今回のこの発言でさらにドル売りを戻させない感じでした。
来年からアメリカの利下げ時期などについての発言では激しいドル売りが観測されるかもしれません!トレーダーは要注意です!
今週ココまでの3日間の通貨強弱を見ても、明確に円高・ドル安傾向になっています。まだまだそこまで強い力ではありませんが、この流れが継続するかどうかが重要ですね!
年末の危険な相場はまだまだ続きますので、最後まで気を引き締めて相場と対峙していきましょう!
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