まずは5月相場の振り返りからです。
5月中に投稿した記事もご参照ください!
まずは5月31日(金)5月最終日、財務省が「為替介入」について公約を守った話。4月26日~5月29日に実施した「為替介入額」が9兆7885億円だったと発表しました。
月次ベースでの介入額としては過去最大を更新。2022年9月の2兆8382億円と10月の6兆3499億円を足しても9兆2000億円ほどなので、非常に大きい介入額なことが分かります。
GW前後とFOMCの日というのも驚かされましたが、GWの円高アノマリーをしっかり裏付ける要因ともなり、今年もGW相場は円高になりました。5月アノマリーについては以下の記事をご参照ください!
ドル円はGW中円高でしたがその後は大きく戻す動きとなり、6円以上の下落も1週間後にはほぼ全て戻す展開でした。6月は157円台というまた高い水準から始まるので、いきなり160円台へ行ってもおかしくない位置であり注目が集まります!
月足ドル円ではその後も5月の始値を戻せなかったので5か月ぶりの陰線をつけて終わりましたが、非常に長い下ヒゲで終わっていることからも「為替介入」は“効果なし”と言えます。
ユーロドルは相変わらずボラティリティは低下したままで底堅いため、買い優勢となるも上値はやや重い感じに。上にしっかり抜けて1.10へ乗せる強さがあるかは今後の金融政策の結果がカギになるかもしれません。
5月の通貨強弱を分析すると円安ドル安の流れであり、円安はともかく米ドルも弱くなっています。
対してオセアニア通貨のNZドル・豪ドルは買戻しが強まる。ポンドもジワジワと買い戻されてはいますがコレからといった感じで、1か月通して見るとユーロと大きな差はありません。
6月も円安ドル安の流れがジワジワと続くならドル円以外は全て上昇となるかもしれませんね!
6月相場始まりとなる6月3日(月)からの注目すべき材料などは次のとおりです。
■6月3日(月)
23:00~米国ISM製造業景況指数
■6月4日(火)
23:00~JOLTS求人件数
■6月5日(水)ゴト日
21:15~米国ADP雇用者数
22:45~BOCカナダ中銀政策金利&声明発表
23:00~米国ISM非製造業景況指数
■6月6日(木)
21:15~ECB政策金利&声明発表
21:30~米国新規失業保険申請件数・貿易収支
21:45~ラガルドECB総裁定例記者会見
■6月7日(金)
21:30~米国雇用統計
などなどとなっております。
6月は1週目から材料が非常に多くなっていますので参考にしてみてください!
※明日公開予定の6月アノマリーの記事も参考にしてください。
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