まずは2月3週目、先週の振り返りです。
株式市場の盛り上がりは天井知らず。先週から引き続きボラティリティは非常に高く、いったんの下げも回復も激しく、過熱感は最大の盛り上がりとなっています。
日経225は34年ぶりの世界へあっという間に到達し、「史上最高値」まで僅かという感じです。テレビでも一般の買い注文や電話による問い合わせで証券会社などがパニックになるなどの報道が出ていたり、現代とは思えない光景にも驚きました!
このまま更に加速してもおかしくない勢いですが、一般の参加者が買いで入ってきたのは怖いとも言えますね…。
一方FX(為替)は、株式市場の盛り上がりには連動していません。重要指標ではしっかり動きますが、終わってからはすぐにボラティリティが低下しています。特にドル円以外の通貨ペアはドル円の半分どころか3分の1以下となっています。
ドル円は149円台に乗せてからは“上昇トレンドしっかり”となっていますが、再び上値も重い展開とも言えます。
■2月13日(火)22:30~発表
・米国消費者物価指数CPI
市場予想:+2.9%
結 果:+3.1%
■2月16日(金)22:30~発表
・米国生産者物価指数PPI
市場予想:+0.6%
結 果:+0.9%
CPIに関しては前回の3.4%よりは低下したものの下げ幅は鈍化。今回はPPIも同じく上振れています。どちらも「FRBの早期利下げはない」と市場は判断し、ドル買いで反応となりました。ドル円の上昇トレンドを押し上げるような感じとなっています!
1週間の通貨強弱を分析しますと、スイスフランの売りがジワジワと強まっており、一番売られているのが分かります。スイスフラン系をトレードされている方は注意が必要ですね。
ドルが再び買われている状況ですが、円やユーロとポンドとの乖離率も強弱が強い感じです。2月は基本的にドル高の流れが継続しており、順張りが良い感じとなっています。
米国消費者物価指数CPIでドル円レートが150円台に乗せた翌日から財務相・日銀・官房長官に至るまで久しぶりにたびたび口先介入の発言が出てきました。
内容は何も変わらない感じですが、ここからの円安は受け入れられないとのアピールなのか!? いずれにしてもドル円をトレードする際には警戒しておくべきでしょう!
2月19日(月)からの注目指標や材料は以下のとおりです。
■2月19日(月)
中国大型連休明け・米国休場・カナダ休場
■2月20日(火)
ゴト日
■2月21日(水)
28:00~米国FOMC議事要旨
■2月22日(木)
17;15~仏PMI速報値
17:30~独PMI速報値
18:00~EUPMI速報値
18:30~英PMI速報値
22:30~米国新規失業保険申請件数
23:45~米国PMI速報値
24:00~米国中古住宅販売件数
などとなっております。是非参考にしてみて下さい!
トレードの参考に、2月アノマリーの記事もぜひご覧ください。
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