10月2週目の為替相場振り返り
まずは先週10月2週目の振り返りです。
前週の「米雇用統計」の流れは続かず上値は重く週明けからドル円はジワジワと下落。
しかし、「為替介入」っぽい急落の安値に向かうこともなく底堅くレンジになり、再び三角保ち合いを形成し「米国消費者物価指数CPI」待ちとなりました。
■10月12日(木)21:30~
米国消費者物価指数CPI
予想:+3.6% 結果:+3.7%
前月は+3.7%でしたので変わっておらず市場予想よりもやや悪い結果に。
前日の「生産者物価指数PPI」も同じようにやや悪い結果だったので、来月以降も一気に良くなるとは思えない数値となっています。
米国は急騰したインフレ率からかなり速いスピードで下がってきましたが、5%を割ってからは下げ率も鈍化してきています。
歴史的なFRBの利上げスピードにも連動していましたが、今後は難航しそうです。
いずれにせよ年内11月か12月のFOMCのどちらかで、あと1回は利上げが濃厚なのを市場は織り込んでおり、ドル買いは再び強まった感じです。
ドル円は150円の要警戒ゾーンへ
ドル円は三角保ち合いを今回も上に明確に抜けました。
前回も同じように三角保ち合いを上に抜け150円台にそのまま登りましたが、そこで「為替介入」らしき急落が発生。
今回も同様に150円目前からなかなか上に行かずに高値圏で揉みあっています。「要警戒ゾーン」でのトレードを強いられるので慎重にならざるを得ません。
1週間の通貨強弱を分析しても「米国消費者物価指数CPI」まではドルも円も一緒にやや売られていましたが、一気に再び買いに傾いたのが分かります。
欧州通貨のユーロとポンドは一緒に動いており横ばいでしたが、ドル買いとなったと同時に売られ始めたのが分かります。それにより急角度で上昇回復していたのを抑え込まれています。
オセアニア通貨もやや買い戻されていたが、米ドル買いと逆相関で再び強く売り込まれています。ドルストレートは再び下降トレンドに戻った感じです。
円はさほど反応しておらず、ドル買いの力でドル円も上昇しています。この流れが次週からも続くのかに注目です!
10月3週目の注目指標・材料
10月3週目となる10月16日(月)からの注目すべき指標・材料は以下のとおり。
■10月17日(火)
21:30~米国小売売上高
■10月18日(水)
11:00~中国重要指標が多数発表アリ
15:00~英国消費者物価指数CPI・小売物価指数・生産者物価指数
21:30~米国住宅着工件数
■10月19日(木)
21:30~米国新規失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀景況指数
23:00~中古住宅販売件数
■10月20日(金)ゴト日
8:30~日本消費者物価指数CPI
などとなっています。
米国企業の決算週間も始まりますので、米株価指数も活発に動きそうです。
ぜひトレードの参考になさってください!
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