9月の為替相場振り返り
重要指標の結果や動向は9月の記事をご参考下さい。
9月相場の全体の流れは「ドル買い」の一言に尽きます。
米長期債は月末にはやや戻していますが高い水準となっており、相変わらずの「逆イールドカーブ」は強まったまま。こちらもFRBの課題の一つです。
米長期債に逆相関し米株や日経は厳しい状況で下落気味。
9月1か月間の通貨強弱を分析してもドルが買われていた期間と強さ、そしてドル円の上昇は「円売りによるもの」ではなかったこともわかります。
欧州通貨ユーロと特にポンド売りが一番強かったのも一目瞭然です。
ドル/円は昨年の大暴落再来なるか?
ドル円は9月中に乱高下が激しかったイメージが強く、それは日銀の材料や重要指標により急落や窓開けがあったのが印象にあるからでしょう。
しかしながら5円を軽く超えて上昇し続けており、「為替介入」を催促しすぎたトレーダーが売りで大きく負けたことが伺えます。
今後も警戒しながらのトレードは続きそうです!
ユーロドルは大きな値幅こそないですが、ジワジワと下降トレンドを持続させています。
月末に急激に戻したがコレ(上画像右側の黄色丸印)が再び戻り高値になって下落するか!? それとも9月末の安値がセリングクライマックスだったのか!? に注目です。
これまで「FRBが年内の利上げはもうしてこない!?」「あと1回はしてくる!?」と議論が分かれている感じですが、いずれにせよドル買いで推移してきました。
昨年は10月に高値をつけたドル円は天井から大暴落が起きました。それは「為替介入」の影響と年末の日銀によるサプライズが原因でした。
はたして今年も10月は転換期となるのか!? 目が離せません!
FXトレーダーの皆さんも「株価指数」「米長期債」「コモディティ」などの動きを見張り、為替への影響を気にしながら慎重にやっていきましょう!
「米雇用統計」はじめ米国重要指標に注目!
10月1週目となる10月2日(月)からの注目すべき指標・材料は以下のとおりです。
■10月2日(月)
8:50~日銀短観第3四半期
23:00~米国ISM製造業景気指数
■10月3日(火)
12:30~RBA政策金利&声明発表
23:00~米国JOLTS求人件数
■10月4日(水)
10:00~RBNZ政策金利&声明発表
21:15~米国ADP雇用者数
23:00~米国ISM非製造業景気指数
■10月5日(木)
21:30~米国新規失業保険申請件数
■10月6日(金)
21:30~米国雇用統計
などなどとなっています。
毎月のことですが、今週末の「米雇用統計」「米国失業率」「米国平均時給」などはFRB利上げ予測に大きく影響してくるので特に注目しておきましょう!
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