5月1週目の為替相場振り返り
まずはゴールデンウィーク(GW)を振り返ってみましょう。
5月第1週目「日本GW相場」中に注目された重要指標の結果について。
「FOMC/FRB米国政策金利」については前回の記事をご覧下さい!
■5月4日(木)21:15~「ECB(欧州中央銀行)政策金利」
市場予想:0.25bp 結果:0.25bp
コンセンサス通り「0.25bp」利上げではありますが、利上げ幅を初めて縮小してきました。
しかし、ハト派な感じでは無く「ECB声明」「ラガルドECB総裁」の発言内容は、「インフレ見通しは引き続き高すぎる」「ECBは利上げ停止しない事は極めて明らかである」「今後もデータ依存のアプローチで継続」などとしています。
一時的にはユーロ売りで反応となったものの、ユーロ投げ売りが続くとは思えません。
■5月3日(水)21:15~「ADP雇用者」
市場予想:+14.8万人 結果:+29.6万人
■5月5日(金)21:30~「米雇用統計」
市場予想:+18.0万人 結果:+25.3万人
■「失業率」
市場予想:3.6% 結果:3.4%
■「平均時給」
市場予想:+0.3% 結果:+0.5%
全てが市場を予想を上回る良い結果となり、アメリカの強さが示された数字に。コレによりドル買い・円売りで為替は強く反応し、米株も大きく上昇しました。
1週間の通貨強弱を見ると全体的な流れは円買い・ドル売り・ユーロ売りです。
注目ポイントはココ最近ドルが売られれば、必ず円は買われる傾向にあり、その逆も同じです。ドル円が強く乱高下する要因となっています。
RBA(豪州中央銀行)が政策金利で利上げを再開し、素直に豪ドル買いでオセアニア通貨の買戻しが強まりました。
ドル円は、「日銀金融政策決定会合」から上昇を始めたましたが、またも138円台には届かず、「FOMC/FRB米国政策金利」「ECB政策金利」へ向かい下落を開始。
下は133円台でもちこたえ「米雇用統計」で上昇もちなおす。大きな乱高下が続いた展開でした。
5月第2週目の注目ポイント
5月第2週目は日本GW、中国大型連休、欧州祝日なども終わりようやく平常相場となります。
先週の流れが持続するかをしっかり見極めてやっていくことです。
今のところGW円高アノマリーでドル円が下落というのは見事に当てはまりましたが、GW明けから再び逆転し始めるのかにも注目です!
注目すべき「重要指標」は以下の通り。
5月10日(水)ゴト日
■21:30~「米国消費者物価指数(CPI)」
5月11日(木)
■20:00~「BOE(英国中央銀行)政策金利&声明発表」
■21:30~「米国生産者物価指数(PPI)」
参考になさって下さい!
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