米国の「シリコンバレー銀行」「シグネチャー銀行」破綻問題で相場が混乱している中、3月15日(水)、さらに大きな規模の「クレディ・スイス」の破綻問題が勃発。
クレディ・スイスの破綻問題
破綻した銀行と今回のクレディ・スイスの総資産
♦リーマンブラザーズ:約66兆円規模
♦シリコンバレー銀行:約28兆円規模
♦シグネチャー銀行 :約15兆円規
♦クレディ・スイス :約186兆円規模
クレディ・スイスは1856年設立で160年ほどになる老舗。
チューリッヒを拠点に世界50か国以上で展開し、5万人以上の従業員を抱える世界有数のグローバル金融機関です。
万が一に破綻となれば世界中に影響を及ぼし、その破壊力は計り知れません。
2021年2月頃を天井に下落は止まらず暴落し続け、現在では80%以上の大暴落となり価値はほぼなくなった状況。
コレだけをみても非常に危険な状況がわかります。
GOLDも破綻問題勃発から安全資産として買われ続け、ロシアがウクライナに侵攻したとき以来のリスクオフな動き。
為替は有事の円買い・ドル買いが強まり、全通貨が暴落となる通貨強弱へ。ユーロもフランと一緒に売られていました。
本日3/16の為替相場
本日、3月16日(木)もドル円は強い下落から一気に上昇する場面がありました。
コレは「スイス中央銀行」がクレディ・スイスへ支援を開始する報道と、そして7兆円規模の借入計画や社債買戻しなどが公表されたことによるもの。
破綻を回避となりそうで一時的に円売りとなっています。
しかし、米国や今回のクレディ・スイスだけでおさまりそうもなく、まだまだ他にも小規模から大規模まで破綻問題が露呈してきてもおかしくありません。
イレギュラーな「大暴騰」は少ないですが、「大暴落」は容易に想定できます。
トレーダーはまた危機管理を強く持って臨まないといけない相場となってきました。
引き続き速報などに注目しやっていきましょう!
本日3/16の超重要指標
大混乱のさなか今夜は超重要指標があります!
- 22:15~ECB理事会・ECB政策金利
- 22:45~ラガルドECB総裁の定例記者会見
タカ派色が強まっていましたが、結果はどうなるのか!?
相次ぐ破綻問題を踏まえた欧州についての発言も気になります!!
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